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胆嚢摘出後にはどのような影響がある?術後におこる日常生活への影響

   

胆嚢摘出後にはどのような影響がある?術後におこる日常生活への影響

胆石症などを患った場合に、多くは胆嚢を摘出する手術が行われます。手術自体は、一部例外を除いて腹腔鏡を用いた手術になることが一般的です。

腹腔鏡で行う胆嚢摘出術は、患者にとって負担が少なく、術後、日常生活に戻るまでそう時間はかからず、手術による影響が少ないと言われています。

しかし、手術には変わりはないので、影響がないからと言って術後に無理をすることは避けましょう。

今回は、胆嚢摘出術についてお伝えします。

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胆嚢摘出術とはどんな手術?適応や方法について

胆嚢摘出術

胆嚢摘出術というのは、胆石症などで胆嚢の中にできた胆石をを胆嚢ごと取り除く手術法です。胆石症の他にも、胆嚢ポリープや胆嚢ガンなどにも摘出術が行われます。

胆嚢摘出術が行われるのは、圧倒的に胆石が原因であることが多いのです。胆石を持っている人の7〜8割の人は無自覚と言われていてそのまま過ごす人も多いのです。

しかし、その一方で、肥満やコレステロール値が高い人、50歳以上の男性は胆石が出来やすいと言われています。リスクが高いほど、胆石が詰まってしまうことが多く、胆嚢炎を併発し、吐き気や痛み、背部痛などの症状が出てきます。

手術以外にも、薬で溶かす方法や、体外から衝撃を与えて胆石を壊し自然排出する方法もありますが、これら2つは再発リスクもありますし、胆石のサイズが小さいことや、胆嚢の機能が正常であることが適応となるためほとんどが手術療法と考えておくと良いでしょう。

腹腔鏡下で胆嚢摘出する場合に起こる術中・術後の合併症による影響

胆嚢を腹腔鏡下手術で摘出する場合には、患者にとっては負担が少ないのですが、開腹術よりやや難易度が高いのです。そのため、開腹術とはやや異なる合併症もあります。

そこでいくつかご紹介していきます。

腹腔鏡手術中の合併症

手術中に起こりやすい合併症は、

  • 胆管や他の臓器の損傷
  • 出血量過多
  • 摘出した胆石を腹腔内に落とす・残る

などがあげられます。

腹腔鏡手術では、数mmから数cmの穴を4つほどあけるだけで済みます。

しかし、穴が小さいので器具を差し込んで胆嚢を摘出するのには熟練の技が必要となりますし、細かい作業が続くので他の部位を損傷して出血をしてしまったりしやすいのです。

腹腔鏡手術後の合併症

今度は手術が終了してから数日以内に起こりやすい合併症です。

  • 傷口の感染
  • 疼痛
  • 胆汁の漏れによる腹膜炎
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 右肩の痛み

などがあげられます。

手術後に合併症で多いのは、下痢ですが、下痢は数週間で改善してきます。傷口からの感染や腹膜炎などは稀ですが、症状がひどい場合には、再手術などもあるので、体調がおかしいときは病院を受診しましょう。

胆嚢摘出後にすぐに社会復帰可能?日常生活における影響

まれに適応でなく、開腹手術をする症例もありますが、近年行われている胆嚢摘出術のほとんどは、腹腔鏡下手術で行われています。

腹腔鏡下で行うと、傷が小さくすみ、痛みも軽減でき、また傷の回復も早くなると言われています。実際に、腹腔鏡下で行うと5㎜〜1㎝程度の穴を4つあけます。

そこから、メスや鉗子といった器具を挿入し、モニターを見ながら胆嚢が摘出されます。所要時間は大体1時間程度からとされており患者の負担も少ないのです。

このように負担が少ないので、入院期間も平均的に2泊3日程度と短めです。退院までの日数が短いので、割と早めに社会復帰できて、普段の生活に影響がでるということはあまりないと考えてよいでしょう。

ただし、回復がいくら早いからと言っても無理をしすぎて動くと、傷を縫合した部分に痛みが出てきてしまったりすることもあるので、術後の生活はややゆったりめに行動するのが望ましいです。

胆嚢摘出で胆嚢がないことで起こる体内への影響

胆嚢の働き

胆嚢は、肝臓から生成される胆汁という消化酵素を溜めておく袋です。胆汁は、主に脂肪などを分解しやすくするために働きます。

食事などで、脂肪分を取り入れたときに、すぐに消化、吸収できるように、濃縮されて必要な量が胆嚢から放出されるような仕組みになっています。

胆嚢摘出すると

胆嚢がなくなると、胆汁はどうなるの?と疑問が出てくると思います。胆汁は肝臓からそのまま生成され続けるので、消化・吸収といった働き自体には問題はありません。

しかし、胆嚢という溜めておく袋がなくなってしまうので、脂肪が体内に入ってきても、タイミング良く適切に胆汁が放出されることが出来なくなります。

胆嚢は胆汁を濃縮していますが、肝臓から直に出ると濃縮されずに排出されるので、脂肪を分解する働きがやや弱くなり、便が白くなったり、下痢をしたり排泄に影響がでることがあります。

しばらく続くことがありますが、時期に治まってきます。

胆嚢摘出後の食生活は変えるべき?術後の食に関する影響

胆嚢を摘出してから、疑問に思うのは食事に関してだと思いますが、入院前と大きく変えなくても大丈夫です。

よく、胆嚢をとってしまったから脂肪を分解する胆汁がなくなってしまったのでは?という疑問をもつ方もいらっしゃると思いますが、実際に胆嚢は溜めるだけのものであって生成するわけではありません。

生成自体は肝臓で行われるため、胆汁はなくなりません。きちんと肝臓から放出されるので、脂肪を取らないほうが良いと思わなくても大丈夫です。

しかし、脂肪を多く取ったり、食事自体の量を多くしてしまうと、一時的に下痢が起こりやすくなってしまうので、下痢の時は脂肪分は控えて、その他は排泄に注意しながら食べる量を決めていくと良いでしょう。

また、下痢が続くようなときには、野菜や魚などのタンパク質やミネラルを多く含むものを食べると良いでしょう。極端に食事内容を変えると、ストレスも溜まります。

極端に脂肪を減らすのではなく、少しずつ様子を見ながらバランスよく摂取できるようにしていきましょう。

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