本当に生理の出血?血の塊が出た時に気を付けておきたい病気
女性には1ヶ月に1回の周期で出血する「生理」と言われるものがあります。
出血量や状態には個人差がありますが、血の塊が出てくるときにはいくつか注意が必要になります。
実はその塊は「生理」ではなく、子宮内の病気が関係している場合もあります。
生理の出血に何か気になる点がある場合は、自己判断せずに早めに病院を受診しましょう!
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目次
本当に生理の出血?血の塊が出てくる原因
生理の出血は、子宮内膜が剥がれ落ちて子宮の外へ排出されたものです。
排出される際は酵素(プラスミン)の働きによって、たいてい液状になり流れ出てきます。
しかし、毎月くる生理の経血量は一定ではなく、出血量の多い月もあればドロッとした血の塊のような経血が混ざって出る月もあります。
このように、経血量の量が定まらない、ドロッとした塊のような血が出て心配だという方は多いですが、毎月くる生理は生理前の子宮内膜の厚さ具合によるものです。
子宮内膜は着床に備え、生理前に肥厚化するように働きます。
しかし身体調節機構の亢進や、失調のつりあいがとれなくなると、月によってはその肥厚が分厚いときもあり、酵素(プラスミン)の働きが追いつかず、経血が溶けきれずにドロッと塊で出てきてしまうこともあります。
ドロッとした塊があまりに大きい場合や出血量が異常に多い場合、生理が8日以上続く場合は、子宮内膜増殖症や子宮内膜症、子宮筋腫の可能性を考え婦人科・産婦人科を受診してみましょう。
本当に生理の出血?血の塊がある時に考えられる病気
子宮筋腫は、婦人科腫瘍のなかでも発生頻度の高い良性の腫瘍です。
性ステロイドホルモンに反応して大きくなるのではないかと考えられており、初経から閉経前に発生し、閉経後は筋腫の発生はなくなり、もともとあった筋腫も小さく縮小していくといわれます。
大きさは大小のものがたいてい1個から数個できるといわれます。
大きくなると数十㎝まで成長し、下腹部に筋腫を自覚することがあり、いくつもできた筋腫がゴツゴツしたかたまりになることもあります。
多くは子宮体部に発生するもの、それ以外は子宮頸部に発生するものがあります。
動悸や息切れなど貧血症状を起こして筋腫が発見されるということもあり、月経の出血量は多いといわれます。
症状が進むと下腹部の痛みと腰の痛みが強くなります。
腰の痛みを感じるということは骨盤内の筋腫が大きくなり神経を圧迫していると考えられます。
また、大きくなった筋腫が膀胱や尿管を圧迫してしまうので、頻尿、排尿困難など排尿障害を起こします。
筋腫があるために、子宮内膜への血流不足や子宮内腔のかたちが変わってしまうと不妊症や早産、流産の原因になることがあります。
生理じゃないのに出血・血の塊…子宮筋腫の治療法
子宮筋腫の治療方法は、ホルモン療法と手術療法があります。
しかし、子宮筋腫の全てに治療が必要というわけではありません。
閉経後には筋腫は縮小しますし、新たに筋腫が発生する可能性は低いです。
手術は子宮全摘除術があります。
しかし、開腹せず子宮の大きさにより膣からの子宮摘除が可能です。
内視鏡手術では腹腔鏡や子宮鏡が用いられます。
その他、子宮動脈塞栓術といった血流を遮断することにより筋腫を小さくする治療法もあげられます。
実際には年齢や症状の度合い、子どもをつくる希望の有無といったさまざまなコンディションを考えて治療の方法を決定します。
妊娠の希望がある場合は筋腫部分のみを摘出する方法がとられます。
再発することも考慮し、術後半年以降で早期妊娠を計画するのがよいといわれます。
妊娠の希望がなく40歳以上ならば子宮全てを摘出する方法があります。
薬物療法を4〜6ヶ月間行い、卵巣機能を抑え擬似的に閉経後の状態にし筋腫を小さくしてから手術する方法もあります。
生理じゃないのに出血が…もしかしたら子宮内膜症かも!
子宮内膜症は、もともと子宮の中にある子宮内膜に似た組織が、子宮以外の部分にできる疾患です。
骨盤内の腹膜や卵巣などにできることが多く、卵巣にできてしまうと出血して嚢胞をつくります。
嚢胞の内部には、古くて黒くドロッとした血がたまっていくため、卵巣チョコレート嚢胞と呼ばれます。
チョコレート嚢胞が大きくなるとがん化することがあるといわれ経過観察が必要です。
子宮内膜症は、直腸や膀胱にできることもあり、子宮、卵管、卵巣、直腸、膀胱が互いにくっついてしまうと手術により剥離が必要になる場合もあります。
主に月経痛、骨盤痛、排便痛、性交痛などがあらわれ我慢できる程度の痛さもあれば、ひどい痛みを感じると寝込んでしまう人もいるといわれます。
腸間に子宮内膜症があると、月経時の下血があります。
膀胱に子宮内膜症がある場合は、血尿と膀胱炎様症状(頻尿・残尿感・排尿時痛など)があります。
まとめますと、子宮内膜症は局所の炎症を引き起こしながら癒着をつくり増殖していく疾患です。
そのため稀に肺に子宮内膜症ができることもあります。
生理じゃないのに出血が…子宮内膜症の治療について
ひどい痛みはあるが子宮内膜の病巣があまり大きくない、といった軽症の場合は、薬物療法から始めます。
副作用の少ない低用量ピルや、月経時には鎮痛薬を使用し、疼痛を和らげます。
さらに強い治療方法では、閉経状態にする薬物療法が行われます。
しかし副作用の影響を考え、長期の投与は避けたいものです。
不妊症を合併している際は、お腹に孔をあけて腹腔鏡により手術が行われます。
腹腔鏡手術により病巣の切除、癒着の剥離が行われます。
病巣の位置と大きさ、症状の種類とその程度によって治療方法は違ってきます。
また、5㎝以上のチョコレート嚢胞がある場合は手術がすすめられます。
チョコレート嚢胞は大きくなるばかりで小さくなるということはありません。
がん化することも考えると手術を選択する人が多いです。
チョコレート嚢胞のみを摘出する方法と、卵巣ごと摘出する方法がありますが、年齢によって(40歳以上)卵巣ごと摘出する方法をすすめられます。
全摘以外の治療や手術に関しては、子宮内膜症は再発しやすい病気と考えそのまま放置することなく経過を観察し、再発防止を心がけましょう。