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インフルエンザになった時の解熱剤とタミフルとの併用について

   

インフルエンザになった時の解熱剤とタミフルとの併用について

インフルエンザの際、病院でタミフルなどの抗インフルエンザ薬と症状によっては、解熱剤も一緒に処方される場合があります。

しかし、病院でタミフルしか処方されなかった場合、自分で解熱剤を購入して服用してもよいものでしょうか?

抗インフルエンザ薬は数種類ありますし、解熱剤は様々なものが市販されています。

今回は、抗インフルエンザ薬と解熱剤の相性などについてまとめてみました。

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質問)インフルエンザの際のタミフルと解熱剤の併用について

先日、風邪をひき病院で診察を受けたところ、インフルエンザだとのことでタミフルだけを処方されました(熱がそれほど高くなかったので)。

しかし、自宅に戻ってしばらくすると39度まで熱が出てきました。

近所のドラッグストアで事情を説明して解熱剤を購入しようとしましたが、ドラッグストアの白衣を着た店員は「タミフルと解熱剤は併用できません」とのことで、購入できませんでした。

私の知り合いは先月インフルエンザの際、同じ病院でタミフルと解熱剤の両方を処方してもらったということです。

なぜ、ドラッグストアではタミフルを処方された患者に解熱剤を販売してくれないのでしょうか?

タミフルはいろいろと異常行動などが報道されていますが、そんなに危険な薬なのでしょうか?

タミフルと解熱剤を併用した場合、どのような危険性が考えられるのでしょうか?

お答え)タミフルと解熱剤の併用は、注意すべき薬もあり!

タミフルと解熱剤との併用は一部の解熱剤を除き基本的には問題ありませんが、できればアセトアミノフェン(成分名)の解熱剤を服用したほうが良いと思います。

患者さんによっては、熱が出るのは身体の防御反応なので解熱剤は飲みたくないという方がおられますが、高熱による身体のダメージを防ぐという意味合いから処方する場合があります。

ですので、高熱が出ていても耐えられるような方は解熱剤は服用しなくても良いと思います。

タミフルなどの抗インフルエンザ薬を適切に服用するとインフルエンザの症状の発熱の期間を1日程度短くできるようです。

また、研究者によって認識は異なるようですが、重症化を防ぐ効果も期待できるようです。

注意していただきたいのは抗インフルエンザ薬が直接インフルエンザウィルスを殺すのではなく、増殖するのを防ぐ薬なのです。

ですから、症状が出てから48時間以内に服用しないと効果が発揮できないというのはこのためです。

それと一般の方で「インフルエンザは、特に症状がひどいので医者に行かないと治らない」と思われている方が多いようですが、健康な状態の方がインフルエンザにかかっても大半の方は各自の自然治癒力(防衛反応)で自然に治る病気なのです。

タミフルなどの抗インフルエンザ薬と解熱剤

インフルエンザというのは、通常39度前後の高熱を伴うものですので、医師がタミフルなどの抗インフルエンザ薬と一緒に処方する解熱剤であれば基本的に併用しても問題はないと思います。

それと抗インフルエンザ薬にはタミフル(経口)、リレンザ(吸入薬)、イナビル(吸入薬)、ラピアクタ(点滴薬)の4種類があります。

これらがインフルエンザウィルスの増殖を妨げる機構は同じでノイラミニダーゼ酵素を阻害することで増殖を妨げる薬ですので、4種類とも発症後48時間以内の使用が必要となっています。

また、それぞれの薬の性状が異なりますので、患者に適した薬が投与しやすくなっています。

なお、これらは全て医師の処方が必要な薬となっています。

それと抗インフルエンザ薬に耐性を持つインフルエンザウィルスも報告されてきていますので、今後抗インフルエンザ薬の使用方法などについての検討が必要になってくると思われます。

抗インフルエンザ薬、リレンザの使い方

4種類の抗インフルエンザ薬の内の一つリレンザは、吸入タイプの薬です。

タミフルと同じ仕組みでインフルエンザウィルスの増殖を阻害する薬ですので、発症後48時間以内に使用する必要があります。

またインフルエンザA型・B型に効果がありますが、C型には効きません。

また予防薬としても使用されています。

使い方は1日2回5日間で計10回専用の吸入器を用いて吸入します。

なお、症状が緩和されても5日分は使い切るようにしてください。

吸入タイプですので、喉や気管支に直接作用するためインフルエンザウィルスの増殖を防ぐ効果が高いとされています。

しかし、粉末状の薬を吸入器を使って吸い込むというのに慣れが必要かと思います。

なお、リレンザは食前でも食後でも関係なく吸入することができます。

それと、リレンザは他の抗インフルエンザ薬と同様に医師の処方が必要な薬で、一般のドラッグストアなどでは販売されていません。

インフルエンザの際、タミフルとロキソニン(解熱剤)の相性

普通の風邪をひいた時に病院で処方される解熱剤にロキソニンがありますが、インフルエンザの場合は、タミフル(抗インフルエンザ薬)とロキソニン(解熱剤)を併用する場合、いろいろと注意しないといけない点があります。

まず、抗インフルエンザ薬と解熱剤を併用する場合、最初はアセトアミノフェン(商品名;カロナール)が処方されるのが一般的です。

しかし、アセトアミノフェンでは解熱効果がなく、高熱で苦しんでいるような場合は医師の判断によりロキソニンが処方される場合もあるようです。
しかしロキソニンは副作用の危険が高いですので基本的に未成年への処方はしません。

また、ロキソニンは強力な解熱効果があり、そのため必要以上に熱を下げてしまい、身体の自然治癒力(身体の防衛反応)の働きを弱めてしまうことも危惧されますので処方には注意が必要です。

なお、解熱剤の種類によっては、タミフルなどの抗インフルエンザ薬との併用が禁止されているものもありますので、注意が必要です。

インフルエンザの際、タミフルと強い解熱剤との併用時の注意点

インフルエンザは感染力が強く高熱が出るウイルスによる感染症ですが、健康な方なら自然に治る病気です。

しかし、1日でも早く治したい、高熱を下げたいなど、症状に応じて抗インフルエンザ薬や解熱剤が医師により処方されます。

しかし、抗インフルエンザ薬はウィルスの増殖を防ぐための薬ですので発症後48時間を過ぎてしまうとウィルスが増殖してしまっていますので効果が期待できません。

また解熱剤は、必要以上に体温を下げてしまいますと身体が本来持っている、侵入してきたウィルスなどに対する防衛反応を抑えてしまう危険性もあります。

さらに、解熱剤により熱が下がることによりインフルエンザが治ったと勘違いして、身体が本来の健康な状態に戻っていないのに無理をして体調を崩してしまう危険性、またインフルエンザウィルスをまだ保菌して感染させる危険性があるのに人と接することにより感染を広げてしまうといことも考えられます。

なお、抗インフルエンザ薬と解熱剤の「アスピリン」「ボルタレン」「ボンタール」などは副作用や後遺症(インフルエンザ脳症)の危険性が高いですので使いません。

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