指の関節がかゆい場合の原因とかゆみを抑える方法

手の指の関節がかゆいと、ついつい無意識のうちに掻いてしまいますよね。

手の指がかゆくなる原因には様々あり、場合によっては掻くことで症状が悪化していくこともありますから、注意が必要です。

自分の手の指がなぜかゆくなるのか、その原因をきちんと把握して、場合によっては病院で治療することも大切です。

ここでは手の指がなぜかゆくなるのか、その原因と対処法についてご紹介します。

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指の関節がかゆい原因：手湿疹

手のひらや指に生じる皮膚炎で、手に触れるものの刺激やアレルギーなどによって発症します。

手の皮膚の表面は皮膚の表面を保護する角層間脂質や天然の保湿因子などで覆われているのですが、これらが減少すると炎症を生じることになります。

もともと乾燥肌の体質人や、水仕事の多い職業の人や主婦に多く見られる症状であり、特に秋から冬にかけての空気が乾燥する時期に悪化することが知られています。

また、化学物質や植物、金属、紙幣、パソコンなど手に触れるものに対するアレルギー反応によっても発症します。

このような人が水や洗剤などを多く使うと、角層間脂質などの皮膚の表面を保護する機能が失われて発症しやすくなります。

患部は皮膚が乾燥してきめが粗くなり、紅斑が現れるのが特徴で、悪化すると皮膚が硬くなってひび割れが生じます。

また、強いかゆみが生じて、その患部をかくことで一層症状が悪化します。

対処法としては、水仕事などをした後にこまめにハンドクリームを塗布する、あるいは水仕事の際にはビニールなどの手袋を着用するようにします。

指の関節がかゆい原因：汗疱性湿疹

汗疱性湿疹は、汗疱という水ぶくれの症状が悪化して起こる皮膚の病気です。

水虫とよく似ているので間違われがちですが、水虫は白癬菌というカビの一種が感染することで発症するのに対し、汗疱は菌によるものではありません。

汗疱が発症するメカニズムはいまだに解明されていないのですが、手のひらや足の裏に汗をかきやすい人に多く見られる症状です。

この汗疱の水ぶくれが破れてしまうと、汗疱性湿疹となります。

汗疱ができた段階では自覚症状はほとんどないのですが、汗疱性湿疹になるとかゆみや痛みが生じることがあります。

汗疱性湿疹は、できるだけ患部に触れないようにしていれば自然に治るのですが、見た目が気になる人は、皮膚科でステロイド外用薬を処方してもらうなどの処置をしてもらえます。

また、ストレスや水作業によっても生じることが指摘されているため、予防法としてはできるだけストレスを溜めない、また普段から手袋を着用するなどが挙げられます。

指の関節がかゆい原因：鱗屑

鱗屑は、乾癬によって生じる紅斑の上に付着したフケのような銀白色を呈する症状を指します。

乾癬は慢性的な皮膚の疾患であるとされていて、皮膚の表面が赤味を呈して盛り上がる紅斑、その表面が銀白色のかさぶたのようになる鱗屑、そしてそれがポロポロと剥がれ落ちる落屑に分かれます。

鱗屑とは、表皮が健康な人の10倍以上の速さで生まれ変わるために、角層の生産が過剰となり、この過剰に生産された表皮が積みあがって剥がれ落ちる状態を言います。

鱗屑は乾癬が主な原因とされていますが、必ずしも乾癬だけが原因とは言い切れず、ストレスや食生活の乱れなどによっても生じるとされています。

乾癬の治療法としては、紅斑の原因である炎症を抑えることと、鱗屑の原因である表皮の異常な代謝の進行を抑えることの2つが挙げられ、いずれにしても皮膚科で診てもらうことが大切です。

指の関節がかゆい症状を抑える治療法について

手の指のかゆみは、水仕事などが思うようにできず、本当に辛いものがあります。

そのためには、できるだけ患部に触らず、早めに皮膚科で治療薬を処方してもらうことが大切です。

このような症状の場合、皮膚科では主にステロイド系の外用薬が処方されます。

さらにかゆみがひどい時には、抗ヒスタミン剤や抗菌薬も用いられます。

こまめに薬を塗って、患部をかいたりしなければ、大抵の場合はすぐに治るものです。

さらに、皮膚は乾燥することで刺激に弱く傷つきやすいものになるので、患部を十分に保湿するという事も重要です。

保湿にはヒアルロン酸やワセリンなどのクリームがおすすめです。

尿素が配合されているクリームも有効ですが、傷がある場合にはしみて痛みやかゆみがさらに生じることがあります。

また、水仕事が原因の場合には、作業中にゴム手袋をするなどの工夫も必要です。

指の関節がかゆい症状を防ぐために大切なこと

冬は空気が乾燥しがちですが、室内でもエアコンなどの暖房器具を使う機会が増えることになりますから、さらに乾燥した環境になります。

その結果、お肌も乾燥して、傷つきやすくなってしまいます。

そのためにも、室内は温度だけでなく湿度にも十分に気を配る必要があります。

部屋の中を乾燥から守るためには、加湿器を使う、または洗濯物を干すなどでも十分に効果があります。

手を洗う、あるいは食器洗いなどで水を使う時には、石鹸や洗剤もお肌にやさしいものを使用したいものです。

寒いからと言って特に水仕事などではお湯を使いたくなるものですが、お湯はお肌の乾燥を促進させてかゆみや湿疹がひどくなるので、できるだけ避けましょう。

もともとお肌が弱いという人は、水仕事をする時には手袋を着用することも効果的です。

そして、こまめに水分補給をして、体の内側から乾燥を防ぐことも大切です。