低血糖症の症状や原因は?検査の費用と対処法
2017/12/07
低血糖症とは、血液中のブドウ糖(グルコース)が少なくなることにより発症するもので、その症状には2種類あることが知られています。
一つは発汗、動悸、手の振るえなどが、もう一つは眠気、脱力、集中力低下などが現れるようです。
この低血糖症の原因や対処法・治療法、またその検査および費用についてご紹介しますので、低血糖症と思われる方などはぜひ参考にしてみてください。
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目次
機能性低血糖症の症状や原因(検査費用は保険適用外)
機能性低血糖症とは、膵臓の機能失調などに伴う血糖調節異常によって発症するもので、血糖値が急激に低下したり、低い状態に留まったりするものです。
原因としては、糖の過剰摂取や食生活の乱れ、ストレスなどが考えられ、近年研究が進むにつれ患者数も増えてきているようです。
症状としては、慢性疲労、うつ状態、集中力不足、情緒不安定、記憶障害などがあげられています。
しかし、医師の間でも機能性低血糖症の認識が少ないために、精神疾患や神経疾患などと誤診される場合も少なくなく、機能性低血糖の診断ができる医師が限られているのが現状です。
ですので、これまで原因不明の体調不良が続いていた方の中には、機能性低血糖症の方がいらっしゃるかもしれません。また、うつと診断された方の中にも、実は機能性低血糖で、糖の摂取の仕方を変えたところ、症状が改善したという方も多くいらっしゃいます。
なお、機能性低血糖症の診断に必用な検査(保険が適用される2時間の糖負荷試験より長時間の5時間の糖負荷試験)は、現時点では保険適用外となっています。
低血糖の検査費用とその内容
低血糖の検査内容についてですが、検査前日の21時以降は絶食してください(水はOKです)。
一般的な血糖値の検査は糖尿病の検査に2時間の糖負荷検査があり保険適用されていますが、低血糖の検査には5時間の耐糖能検査が必要とされています。
(病院によっては3時間程度の耐糖能検査で保険適用してくれるところもあるようです)
検査の手順ですが、検査前の血液採取、尿検査(病院によって異なります)を行ないます。
次にブドウ糖液(75gのブドウ糖を溶かしたもの)を飲みます。その後、一定時間毎に採血していきます。
注意しないといけないのは、身体の状態によっては5時間の検査中に血糖値が下がった際に症状が悪化したり、他の臓器に悪影響を及ぼしたりする場合が考えられますので、医師の慎重な観察・判断が求められます。
なお、費用については、5時間耐糖精密検査は保険適用外ですので、検査だけで15,000円〜 20,000円程度かかるようです。
低血糖の自覚症状があれば費用がかかっても検査を!
低血糖症という概念は比較的新しいものですので、なかなか正しく診断できる医師がいないのが現状です。
低血糖症の自覚症状とは、主に2種類の症状からなります。
まず、血糖値が70mg/dL未満になると現れる交感神経症状と呼ばれる汗をかく、不安な気持ち、脈が速くなる、手や指が震える、顔色が青白くなるなど。
次に血糖値が50mg/dL程度になると中枢神経症状と呼ばれる頭痛、目のかすみ、集中力の低下、生あくびなどが現れるようです。
さらに血糖値が30mg/dL以下になると、意識障害、異常行動、けいれん、昏睡となり死に至る場合もあります。
食後にこのような症状が頻繁に現れる方は、一度低血糖症の検査を受けることをおすすめします。
ただ注意していただきたいのは、無自覚性低血糖症と呼ばれるものもあり、これは自覚症状が無いのに突然、異常行動を起こしたり意識障害を起こすものです。
血糖値というのは、身体を正常に機能させるために非常に重要なものですので、日頃から自分の体調には気をつけておいていただきたいと思います。
低血糖になる仕組みとその原因
私たちの身体は恒常性(ホメオスタシス)を保つために、いろいろな仕組みが組み込まれています。
その中でも血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度というのはいくつもの仕組みで適正な範囲内に保たれており、基準値としては空腹時血糖値:70gm/dL〜110mg/dL未満、食後2時間血糖値:140mg/dL未満とされています。
ですので、1日のうちでも70mg/dL〜130mg/dL程度の幅があるものなのです。
低血糖症になる代表的な仕組みとしては、食事をすることで食物中の糖や炭水化物(消化されブドウ糖に)などが吸収されることにより、血液中のブドウ糖(グルコース)の濃度が上がります。
すると血液中のブドウ糖の濃度を一定に保つ仕組みが働き、膵臓からインスリンというホルモンが分泌され、血糖値を下げようとします。
しかし、膵臓などに何らかの不具合があるとインスリンが過剰に分泌され、その結果血糖値が下がり過ぎてしまうのです(低血糖症)。
低血糖になる原因は大きく2つに分けられ、まず外因性の原因として薬剤(糖尿病の経口血糖降下薬や抗酢製脈薬など)やアルコール摂取(特に空腹時)などがあげられます。
もう一つの内因性の原因として、反応性低血糖(胃切除後の人や胃下垂の人およびインスリン感受性の高い人)や二次性低血糖(血糖を上昇させる機構の機能低下による)、インスリンに対する抗体によるものなどがあげられます。
低血糖症には食事療法(食材、食べ方など)による予防が有効
ポイントとしては、血糖値の上昇をできるだけゆるやかにするような食材、そしてその食べ方になります。
まず、摂った方が良い食材としては、GI値(グリセミック・インデックス値)の数値の低い血糖値を上げにくいものです。
例としては、肉、魚介類、卵、大豆製品、野菜、海藻類、きのこ類、くだもの類、ナッツ類、乳製品などになります。
逆に摂らない方が良い食材としては、カフェインを含んだもの、過剰なアルコール、砂糖の多いもの、炭水化物などになります。
次に食べる食材の順番ですが、野菜や肉類、魚介類、大豆製品、乳製品などのタンパク質、それらの後に炭水化物(できれば未精製の玄米や全粒粉のパンなど)を摂るようにします。
なお、低血糖症を発症した場合は、できるだけ速やかに血糖値を上げる必要があります。
それには甘いもの(ブドウ糖が最適ですが、なければ砂糖を多く含んだもの)を摂って低血糖の症状を改善するようにしてください。