顆粒薬が苦手な方のための上手な飲み方
子供だけではなく大人にとっても、顆粒薬を飲むのが苦手だという人は多いようです。
錠剤やカプセルと違って、顆粒薬は確かに口の中でむせて、飲みにくいものです。
しかし、病院で顆粒薬が処方された場合には、たとえ嫌でも飲むしかありません。
ここでは、苦手な顆粒薬のスムーズな飲み方をお伝えしますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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目次
顆粒薬の上手な飲み方を知るために知っておきたい薬の種類
1.外用薬
皮膚に貼ったり塗ったりする薬を外用薬といいます。
2.内服薬
口から飲んで体内に吸収されるタイプの薬を、内服薬といいます。
内服薬はその形状から、錠剤、散剤・顆粒剤、カプセル剤、液剤・シロップ剤などに分類できます。
錠剤
固形状で水かぬるま湯で服用しますが、最近では水なしで飲めるチュアブル錠もあります。
散剤・顆粒剤
散剤は粉末状、顆粒剤は粒状の薬を指します。
いずれも水またはぬるま湯で飲みますが、飲みにくい場合にはオブラートで包んで飲むといいでしょう。
ただし、生薬の散剤は苦くてもオブラートを使用せずそのまま飲んだ方が効果が高いものもあります。
カプセル剤
顆粒もしくは液体をカプセルに詰めた薬です。
カプセルは噛んだり中の薬を出したりせずに、そのままの状態で見ずまたはぬるま湯で飲むようにします。
液剤・シロップ剤
定められた量を正確に量って服用するように注意しょう。
使用後は、容器の口に付いた液体をきれいに拭いて栓をして、通常は冷暗所に保管するようにします。
必見!顆粒薬の飲み方の体験談
私は顆粒薬を飲むのが苦手なので、今まで病院で薬を処方してもらう時には医師にお願いして、錠剤かカプセル剤を処方してもらうようにしてきました。
しかし、先日風邪で発熱があり、家に錠剤がないことから、仕方なく顆粒薬を飲まざるを得なくなりました。
顆粒剤は独特の苦みが何と言っても嫌だったので、水ではなく味が濃い牛乳を用意しました。
そして肝心なのが、飲み方です。
牛乳を口に含んで、そのまま口を開けた状態で上を向き、あらかじめ袋の隅にまとめておいた顆粒薬を口に入れて一気に飲み込みました。
この時の注意点としては、味が分からないようにするために、顆粒薬を口内に直接触れさせずに牛乳の上にうまく乗せる、ということです。
なんとこの方法で上手く顆粒剤を飲むことに成功したのです。
これまで苦手だと避けていた葛根湯なども、この方法で飲めそうです。
薬剤師さんが薦める顆粒薬の飲み方
1.団子状にして飲む
ほんの少しの水を加えて団子状に練って、味を感じにくいとされる上あごや頬の内側に擦り付けて、その後に水を飲むようにします。
練る時の水の量は、入れすぎると団子状にならないので顆粒薬1グラムに対して2、3滴程度にします。
2.スポイトを利用して飲む
団子状にするのが難しい場合、もう少し多めに水を加えてスポイトで吸い上げて口に注ぎ、その後水を飲むようにします。
顆粒薬と混ぜる水の量は、顆粒薬1グラムに対して1ミリリットル程度が目安で、顆粒薬自体は完全に溶けていなくても構いません。
3.水以外のものと混ぜる
例えばフルーツジュースやヨーグルトなどと混ぜたら飲みやすいのでは、と思いがちですが、水以外のものと混ぜる場合には、かえって苦みが増したりする場合がありますから、顆粒薬ごとに薬剤師さんに相談するといいでしょう。
小さな子供の顆粒薬の飲み方!3つのポイント
1.ペースト状にして飲ませる
顆粒薬にごく少量の水もしくはぬるま湯を加えて、ペースト状に練り、清潔な指で子供の上あごに擦り付けて、水もしくはぬるま湯を飲ませます。
注意したい点としては、くれぐれも味覚が鋭い舌の上には乗せないという事です。
2.水などに溶かして飲ませる
飲み残しがない程度の量の水もしくはぬるま湯に溶かして飲ませるようにします。
苦くて飲み残す場合もあるので、溶かす量に注意するようにしょう。
また、練ったり溶かしたりするのは、必ず服用の直前にするようにします。
3.食べ物に混ぜて飲ませる
子供が好きなジャム、ヨーグルト、プリンなどに混ぜて飲ませることも可能です。
甘いものや冷たいものが飲ませやすいのですが、残さないような量にすることが大切です。
また、薬によっては混ぜると苦みが増す場合もありますから、事前に薬剤師さんに相談すべきでしょう。
子供が顆粒薬を嫌いにならないための飲み方と注意したい点
1.アイテムを活用する
顆粒薬が苦手な子供のために、服薬用ゼリーなどがあるのをご存じでしょうか。
もちろん普通のゼリーなどでも代用できますが、服薬用ゼリーを利用すればもっと手軽で飲みやすくなります。
2.顆粒薬が嫌いになる原因を考える
子供が服薬を嫌がるのは、薬の味が嫌だという場合と、服薬そのものが嫌だという場合に分けられます。
味を嫌がっている場合には何かで味を変えてやれば済むのですが、服薬が嫌という子供の場合、ごまかしが効かず難しいものです。
薬を飲ませる時のお母さんの態度から薬であることを察知して嫌がる場合もありますから、気を付けたいものです。
3.薬と向き合う姿勢を見せることが大切
子供に薬を飲ませることは、あくまでも子供を思っての事であり大切なことですから、子供が嫌がっても決して謝ってはいけません。
その代わり、うまく飲めた時にはうんと褒めてあげるようにしましょう。
こうしたメリハリをつけた言動が、子供を薬嫌いにさせないためには大切です。