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プレドニンの副作用で起こる抜け毛の理由とは

   

プレドニンの副作用で起こる抜け毛の理由とは

プレドニンは炎症やアレルギーを抑える代表的なステロイド剤ですが、よく知られているようにステロイド剤にはいろいろな副作用があります。

しかし、医師や薬剤師が処方するステロイド剤の用法や用量を守って服用するのであれば、副作用というものをそれほど心配する必要はありません。

今回は、副作用の内の一つ、抜け毛についてお伝えします。

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プレドニンの副作用によって抜け毛が起こる原因

一般的にステロイド剤は、服用量が少ない時にはほとんど副作用が見られません。

しかし、プレドニンの場合、1日に30mg以上を服用するようになると、種々の副作用がみられることが多くなります。

プレドニンの副作用としては、不眠、消化不良、下痢、ニキビ、肌荒れ、生理不順、むくみ、脂肪の異常沈着(ムーンフェース)、抜け毛などがあります。

この抜け毛の原因については、プレドニンによる皮脂分泌の過剰やそれによる洗髪のし過ぎ、またプレドニンが毛周期を狂わせてしまうことなどが関連していると言われていますす。

しかし、これらの副作用は通常、服用量が少なくなると徐々に改善されてくるのが一般的ですので、ステロイド剤による治療が終了すると抜け毛も少なくなり、しばらくすると頭髪も元のようになるとお考えください。

なお、ステロイド剤は非常に強い薬ですので、副作用をできるだけ少なくする意味からも医師から指示された用法、用量を守って服用してください。

体験談:ステロイド点滴を受けて半年、抜け毛が多かった

私はステロイド点滴を半年ほど続けていました。

副作用としてはステロイド治療を止めてから強くなった感じがします。まずひどい倦怠感が1年ほど続きましたが、現在は普通に生活しています。

次に抜け毛ですが、その時期には多かったような気がします。

私の体験からいえることは、ステロイド剤の服用量が減ってくれば副作用(抜け毛)も少なくなってくるようです。

ですので、今の症状が少しでも改善されるまではステロイド治療を続けるのが先決かと思います。

それとステロイド剤というのは非常に効果の強い薬ですので、薬を止める時には医師の指導の下、徐々に服用量を少なくしていく必要があります。

もし突然、服用を中止したりすると離脱症状が発生する可能性があります。

症状が良くなったから、副作用がつらいからなどといって、自己判断でステロイド剤を中止することは絶対にしないでください。

体験談:プレドニンの副作用で抜け毛が…

私(41歳 男性)がプレドニンを服用した時の体験をお話したいと思います。

プレドニンを40mg/日 服用を開始しました。

服用開始後、1ヶ月で抜け毛が始まりました。感覚的には1日で200本くらい抜けているように感じました。

そして2週間くらいで頭髪の6割以上が抜けたようです。

その後、病状が改善したのでプレドニンの服用を徐々に減らして止めることができました。

プレドニンの服用を中止して約1年半後、頭髪の状況はといいますと、ほぼ元の状態に戻りました。

やはり医師が言っていたように「プレドニンの副作用は、薬の服用を中止するとだいたい元に戻りますよ」。

その通りだったので本当に良かったです。

プレドニンのようなステロイド剤を止める時は、自己判断で突然中止するのではなく、医師の指導の下、徐々に服用回数や服用量を減らすようにしないと離脱症状が起こる場合がありますので、ご注意ください。

抜け毛以外のプレドニンの副作用

ステロイド剤とは腎臓から分泌される副腎皮質ホルモンを化学的に合成したもので、抗炎症作用、抗アレルギー作用、免疫抑制作用などの効用があり、代表的なものはプレドニンといいます。

ステロイド剤は非常に強い効き目がありますが、その反面いろいろな副作用も生じやすいとされています。

代表的な副作用としては、

  1. 易感染性:免疫力が弱くなるため、感染症にかかりやすくなります。
  2. 骨粗しょう症:ステロイド性骨粗鬆症と言われ、ステロイドを服薬し始めて3〜6ヶ月いないに進行し、特に椎体や大腿骨頸部に起こるといわれています。
  3. 糖尿病(ステロイド糖尿病):糖を合成する働きを高めますので血糖値が高くなります。
  4. 消化性潰瘍(ステロイド潰瘍):消化管粘膜が弱くなるため潰瘍ができやすくなります。
  5. 精神症状(ステロイド誘発性精神障害):気分障害という躁状態やうつ状態、またはこれらが混合した状態となることがほどんどです。
  6. ムーンフェイス・中心性肥満:食欲の亢進と脂肪の代謝障害によりおこります。
  7. 動脈硬化・脂質異常症:動脈硬化を促進し、コレステロールや中性脂肪が高くなることがあります。
  8. 高血圧・むくみ:体内に塩分が溜まりやすくなることにより起こります。
  9. 白内障(ステロイド性白内障):老人性白内障とは異なり、まぶしく感じたり、近距離や明るい場所での視力の低下が特徴です。
  10. 副腎不全(ステロイド離脱症候群):従来副腎で分泌されていた副腎皮質ホルモン以上のステロイドを長期間服用していて、急に服用しなくなった際などに体内の副腎皮質ホルモンが不足することにより起こります。

プレドニンで副作用を起こさないための注意事項

プレドニンなどのステロイド剤を使用する際の注意事項は以下のとおりです。

医師から処方されたとおりに服薬すること

処方されたステロイド剤の用法(服用回数や服用時間)・用量(1回に服用する量)は必ず守るようにしてください。

     

  • 症状の変化に合わせ隔日服用や間欠服用など用法を変更したりする場合もありますので、その都度、医師の指示に従ってください。
  •  

  • 特に、症状が治まってきた場合、ステロイド剤の服用量や回数を減らしていきますので、注意して医師の指示に従ってください。
  •  

  • 自己判断で服用を中止したりしないでください。中止したことにより重い症状が出る場合があります。中止する際には、医師の診察のうえで、時間をかけて慎重に徐々に減らす必要があります。

副作用やいつもと違う症状が出たら主治医に相談を

発熱や風邪の症状を含め、ステロイド剤を服用中にいつもと違う何らかの症状があらわれたら、直ぐに医師の診察を受けてください。

プレドニンは抜け毛(円形脱毛症)の治療にも!副作用は?

プレドニンは円形脱毛症の治療にも使われています。

でも、プレドニンの副作用に抜け毛があったのに、どうして円形脱毛症の治療に使われるのでしょうか。

それは一般的な抜け毛と円形脱毛症とはその原因が異なるからです。

円形脱毛症は、最近の研究により「自己免疫の疾患」というものが一つの原因ではないかとされています。

これは、頭髪の毛根を異物と誤認識して免疫機能が攻撃することにより脱毛してしまうものです。

現在、円形脱毛症にはステロイド剤が有効とされています。

この自己免疫疾患に対してステロイド剤の免疫抑制作用が効果を発揮すると考えられます。

それと副作用については、一般的なステロイド剤と同じようなものだと認識ください。

これとは別に、一般的な「抜け毛」を防止・回復させるのにステロイド剤が効果があるとの話も耳にしますが、ステロイド剤の副作用に抜け毛が増えるというものも報告されていますので、この抜け毛を防止するというような医学的根拠については不明確だと思われます。

ですので、安易にステロイド剤を抜け毛防止などに使わないでいただきたいと思います。

思わぬ副作用で抜け毛どころでは済まない場合も考えられます。

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