卵巣の病気は早期発見が重要!検査方法・費用について
あなたは婦人科検診を定期的に受けていますか?
女性特有の婦人科系の病気は、なかなか自覚症状が現れにくいと言われており、定期的なチェックが大切です。
特に、卵巣の病気は症状が出ないまま進行することが多いので、注意が必要です。
今回は、卵巣の検査はどのように行われ、費用はどのくらいかかるのか、また、卵巣の病気にはどのようなものがあるのかご紹介します。
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目次
卵巣年齢検査ではどんなことが分かる?費用はどれくらい?
妊娠を希望している人にとって気になるのは、「妊娠力がどれだけあるのか」ということではないでしょうか?
卵巣年齢を推定する検査に、AMH検査というものがあります。
この検査は、卵巣の中にどれぐらい卵子が残っているのかを知る目安になり、月経周期に関わらず、いつでも調べることができるという特徴があります。
AMHとは、アンチミューラリアンホルモン、または抗ミュラー管ホルモンとも言い、成長しつつある卵胞から分泌されるホルモンのことを指します。
このホルモンの数値は、血液検査によって測定し、卵巣年齢がどれくらいか推測することができます。
一般的には、AMHの値が高ければ卵子の数が多く、卵巣年齢も若いと思われがちですが、必ずしもそうとは言えません。
AMHの数値が表しているのは、あくまでも「卵巣の中にある卵子の数」であって、卵子自体の質を表しているわけではないのです。
ですから、いくら数値が高くても、卵子の質が悪ければ、妊娠する確率は低くなります。
また、AMH値が低く、例えゼロであったとしても、受精卵が残っていれば妊娠することはあり、この値だけで妊娠力を推測することはできません。
検査の費用は、現時点では保険がきかないので、実費で5,000円〜10,000円ほどかかります。
病院によっては、不妊治療をしている人しか受けつけていないこともあるので、事前に相談してみると良いでしょう。
卵巣がんは定期的なチェックが大切!検査内容と費用について
女性は、40代を過ぎると子宮体がんなどの婦人科系の疾患にかかるリスクが高まるため、検査を受けることが大切です。
子宮がんなどの婦人科検診は、自治体によって検査の補助金が出ることもありますが、卵巣がんは、オプションとして自己負担で受けることが多いようです。
自己負担額は、5,000円ほどです。
卵巣がんは初期症状がほとんどないので、発見された時はかなり進行していることも珍しくありません。
自治体の補助金は、2年に1度しか出ない所も多いのですが、2年の間に小さくて見つけられないほどの大きさだったがんが大きくなることもあるので、十分とは言えません。
その危険性を考えれば、年に一度は検査をした方がいいでしょう。
卵巣がんの検査は、経膣プローブという棒状の器具を膣内に挿入し、超音波エコーで卵巣の様子をモニターでチェックしながら行います。
この検査は放射線による検査と違い、体に害はなく痛みもありません。
卵巣がんの検査費用は、決して安くはありませんが、早期発見・早期治療のため、定期検診を受けることをおすすめします。
多嚢胞性卵巣症候群の特徴・検査法・費用
多嚢胞性卵巣症候群とはPCOとも呼ばれ、若い女性に多く見られる排卵障害のひとつです。
PCOになると、月経不順や無月経などの月経異常が現れたり、超音波検査で卵巣を見ると、たくさんの卵胞がネックレスのように並ぶ様子が見られることもあります。
そして、脳から分泌されるLHという黄体化ホルモンと血糖値を下げるインスリンの作用により、男性ホルモンの値が高くなることも特徴です。
PCOでは、卵胞がある程度大きくなるものの、発育が順調に行かず排卵が起こりにくくなります。
排卵がスムーズに行われない原因は明らかではありませんが、内分泌や糖代謝などの異常ではないかと考えられています。
PCOは、経膣超音波検査によって発見されることが多く、その後、LH-RHテストというホルモン検査や月経不順などの自覚症状によって診断が確定されます。
医療現場では、月経不順や不正出血があったり、体毛が多く肥満傾向にある人に多く見られます。
検査の費用は、病院により差がありますが、だいたい7,000円〜10,000円が相場です。
検査を希望する場合は、事前に問い合わせすることをおすすめします。
卵巣にも炎症が広がることも…卵管炎の特徴と検査・費用
卵管は、子宮と卵巣をつなぐ細い管状の器官で、受精卵を子宮まで運ぶ役割をしています。
炎症を起こしやすい部位で、卵巣や子宮にまで及ぶこともあります。
炎症の原因となるのは、クラミジアや淋菌などの性感染症である場合がほとんどです。
性感染症にかかると、子宮の出口である子宮頸部から感染し、「子宮頸管炎」になります。
そして、感染による炎症が広がり、卵管にまで及ぶと「卵管炎」が発症します。
そこから更に炎症が腹部全体にまで広がると、「骨盤腹膜炎」が起こる場合もあります。
卵管炎は、内診や超音波検査によって診断されます。
また、検査の費用は、性感染症や雑菌などの検査も含めると、実費でだいたい8,000円〜10,000円ほどになります。
しかし、自覚症状がある場合は保険が適用されるため、窓口での支払いは2,500円〜3,000円ほどで済むこともあります。
卵管炎は、他の部位まで炎症が広がり悪化することが多いので、早めに受診するようにしましょう。
まれに悪性のことも…卵巣のう腫とは?検査方法・費用
卵巣のう腫とは、卵巣に腫瘍の袋ができて、その中に液体がたまり、卵巣が大きくなる病気のことです。
ほとんどは良性ですが、まれに悪性の場合もあり、診断は様々な検査によって行われます。
卵巣は骨盤の中にある臓器のため、お腹の上から触診しても状態が分からないことが多く、まず内診を行い、経膣超音波検査でのう腫の大きさや卵巣や子宮内部の状態を確認します。
卵巣の中にできた腫れ物が、直径5cm以下の小さいものであれば、自然消滅することもあり経過観察になります。
しかし、それ以上の大きさになっていた場合は、茎捻転や激しい下腹部痛などが現れたり、妊娠しにくくなることもあるので、手術をするのが一般的です。
超音波検査の結果、悪性の疑いがあり、更に詳しく調べる必要があると医師が判断した場合は、MRI(核磁気共鳴画像)やCT(コンピューター断層撮影)などの検査をして、今後の方針を検討することになります。
MRIの費用は、だいたい8,000円〜13,000円が相場ですが、採血して腫瘍マーカーを調べたり、他の検査も合わせるともっとかかることもあります。
診断の結果、手術することになれば、麻酔の適応や、貧血、肝臓や腎臓の機能障害の有無、高血圧や糖尿病など、リスクがないかを調べる検査も加わります。
受診前に、電話などで病院に問い合わせてみると良いでしょう。