看護師が運営する美容と健康のサイトです

カラダマモル.com

小児看護における発達段階の重要性と看護のポイント

   

小児看護における発達段階の重要性と看護のポイント

発達段階それぞれに課題や看護のポイントがありますし、個々に合わせた対応が重要になります。

また、小児期では、子供だけではなく親との連携を十分に図って看護をしていく必要があります。

そこで今回は、幅広い年代に対応していく小児看護に焦点をあてて、発達段階の重要性や看護のポイントなどをお伝えしていきます。

スポンサーリンク


  こんな記事もよく読まれています

食事中の水分摂取は要注意!飲み過ぎで太る原因と効果的な飲み方


食事中に水分をとる人は多いでしょう。ダイエット効...

声を大きくするためには腹筋だけではない!必要なある部分とは


声を大きくするために腹筋を鍛えるといいと言われる...

正しい薬の飲み方!水ではなくお茶で飲んでも大丈夫


薬を飲む時には、一般に水かぬるま湯で飲むのがよい...

夜食べ過ぎないようにする方法と翌朝の対処法


夜お腹が空くと、どうしても気になって何か食べたく...

ウォーキングをしても体重が落ちない人のための効果的な方法


最近、健康志向の高まりを反映してか、ウォーキング...

寝違いが原因で首が痛い…病院での治療と自分でできる対処法


朝目が覚めると寝違いで首が痛い、というのは多くの...

ラーメンのスープを飲まないほうがいい?カロリーや塩分の減らし方


いまや日本人のソウルフードとなったラーメン。その...

アルコールを飲んだ前後は運動してもよい?カラダへの影響と吸収


汗をかいて喉が渇いた運動後に飲むお酒の味は、まさ...

ニンニク料理を食べても臭わない!においを抑える方法


ニンニクを使った料理はにおいで食欲がそそられるも...

女性が美脚を手に入れるために必要な筋肉トレーニングのポイント


女性にとって、すらっと長く引き締まった脚は憧れで...

肩こりに磁気ネックレスが効果あり?その仕組みとそれ以外の緩和法


パソコンを使って長時間のデスクワークや、家事や子...

卵はダイエットに不向き?低カロリーな白身が実はおすすめな理由


栄養価が高いことで知られている卵。
<...

男性にもある更年期……怒りっぽくなったら要注意!



更年期というのは女性だけのものと思わ...

義母と同居している妻にとって悩ましい介護のコツ


女性は結婚すると、当然ですが、義父や義母との関わ...

大豆は万能!?豆腐と納豆の健康の効果とは


大豆が体にいいということは聞いたことがあるでしょ...

気になる女性必見!筋肉トレーニングとストレッチによるO脚改善法

女性のなかには、脚のことで悩んでいる人が多いのではないでしょ...

シャンプー・リンス選びのポイント!ノンシリコンの良いとこ悪いとこ

長年のカラーリングやパーマの繰り返しで髪のダメージが気になる...

爪が短い女性に対する男性の印象とは?短い爪におすすめのカラー


女性は長い爪に憧れる傾向がありますが、男性は爪が...

白髪が治ると話題!黒ゴマの効果・摂り方のコツ


中年期に差し掛かると、ちらほらと現れ始める白髪に...

顔のできものは脂肪?ブツブツは稗粒腫の可能性も…原因・対処法


顔の周りに白いブツブツができるとニキビだと思うか...

スポンサーリンク


エリクソンの発達段階の理論〜小児期の発達段階における課題

小児の看護をしていく上で発達段階を考慮していくことは大切です。

心理学者であるエリクソンは、新生児期から成人期以降のライフスタイルの基盤となる理論を8段階に分けて提唱しました。

今回は小児期の発達段階を中心に説明していきます。

乳児期

発達課題は、基本的信頼vs基本的不信です。母親を中心に自分を養育してくれる人との信頼関係を築く時期です。

この時期に築く信頼関係で後々の人生の基盤が決まると言われています。

幼児期前期

発達課題は、自律性vs恥・疑惑です。今まで養育者を中心として動いていたものが、自分で出来るように自律に向かっていく時期です。

特にこの時期は、まだ養育者の手助けは必要としますが、自分で出来ることもあるため、親と衝突しやすく、また失敗も多いので恥ずかしさを経験します。

幼児期後期

発達課題は、自主性vs罪悪感です。この時期の子供は初めて集団生活を学ぶ時期です。

親のもとから離れて同年代の子と関わりを持つ中で自主性を磨き、また他者からの要求や自分の要求を阻止や通したりして、上手く折り合いをつけることを学びます。

児童期

発達課題は、勤勉性vs劣等感です。小学校入学時期にあたり、勉強を通して社会性を身につけていく時期です。

周りと比べられたり自分が出来ないことに対して劣等感を持つ時期でもあります。

小児の発達段階において重要とされる2つの看護技術

小児の看護をする上で必要な看護技術を2つご紹介します。

プレパレーション

プレパレーションとは、準備や用意すると言うことです。小児は、診察・検査などあらゆることに対して不安を抱いています。

病院で処置することに対して恐怖感を持ったままだと、上手く診察や治療出来ないだけではなく、今後も不信感をもってしまいます。

そこで必要なのは、医療従事者が子供の発達段階にあった方法で心の準備を促していくことです。

具体的には、必ず子供に説明をしたり、低年齢の子供に対しては親も一緒に付き添ってもらいます。

出来るだけ子供が前向きに、治療を頑張るという雰囲気にすることが、プレパレーションの最大の目的です。

ディストラクション

ディストラクションとは、治療や処置などのさいに道具などを用いて、その行っている行為に対する意識を紛らわすことを指します。

子供が好きなおもちゃ、音楽、テレビなどで様々な方法やツールなどで、子供の意識を治療とは別方向に向けることで、痛みや苦痛の緩和を図ります。

道具だけではなく、子供にとって一番の安心材料は、両親なので、どちらかが子供を抱っこしたり、頭をなでたり、手を握ったり子供のそばに親がいるという環境を作り与えることも大切なことです。

小児看護で重要な役割を果たすのが看護師を中心としたサポート

子供が入院となったときに、付き添い入院と完全に分離した入院の2種類があります。

どちらの入院も子供にとっては大変ストレスですが、特に分離入院となった場合の患児には、注意を払う必要があります。

今まで親と一緒だったのに、いきなり1人で入院となれば、不安ですし、恐怖もあるでしょう。今まで行えていた検査や処置に対しても拒否を示して、大きなストレスとなるでしょう。

また、親も子供と離れて生活するのは、とても心苦しいですし、心配もつきないでしょう。そうした時に、重要な役割を担うのが看護師を含めた医療従事者です。

看護師は、入院中は、患児の親代わりとなり、治療のサポートや心支えとなるような存在になることが必要です。親から離れた患児達は入院当初は分離不安で大人と心を閉ざしてしまうことも多いです。

少しでも信頼してもらえるように頻回にコミュニケーションを図ったり、部屋への訪室回数を増やすことが大切です。年齢が低ければ低いほど母子分離不安が強くでる傾向にあるので、患児の様子を観察しながら上手く付き合っていきましょう。

また、親に対しても同様です。不安や疑問があればしっかり傾聴、対応して十分なコミュニケーションを図るようにしましょう。

小児看護は発達段階を踏まえながら行い親へのサポートも重要

小児看護の対象年齢は、思春期に入る15歳未満までの子供を対象としています。思春期までそれぞれに発達段階がありますが、それに合わせて個々に援助していく必要があります。

また、どんなに小さな子供でも、1人1人に対して、人間として尊重される権利があり、子供だからという風に扱ってはいけません。

検査・治療に関しても、きちんと子供にも分かるように説明、同意を得ることは大事なことですし、選択させる権利ももちろんあります。こういったことを念頭において看護にあたることが重要です。

しかし、小児は未成年であり、すべてを自分で決めることは出来ません。親の養育のもと生活しているので、最終的な判断をするのは親権者で、親の責任となります。

ですので、看護を提供する上で家族に対して十分な情報提供をしていく必要があります。また、慢性的な疾患をもつ子や障害児の親に対しては、継続した治療や看護が必要となってくるでしょう。

そういった場合には、社会的なサポートを受けられるようにソーシャルワーカーなど他部門との連携も図れるように調整していくことが必要です。

小児看護では、子供だけではなく親も含めて、看護のサポートをしていくことが重要です。

発達段階にみる小児の看護〜新生児期のポイント

新生児とは、生まれてから生後28日未満の子供のことを指します。新生児期は、とても大切な時期です。胎内から胎外へと生活の拠点が変化します。

出生直後は、どんな赤ちゃんでも呼吸や循環など、全身状態が不安定な状態です。看護者は、いち早く異常の早期発見、対応が必要となってきます。

バイタルサインで状態確認はもちろんのこと、皮膚の色や、排泄物、体重、反射、哺乳状態などの総合的に判断、アセスメントして看護を提供していきます。

また、新生児をお世話する母親に対しての看護も重要です。特に第一子の場合であると、何もかもが初めてで、不安をもっている母親が多いです。

そして、そのままの状態でお世話を続けて、産後うつとなって症状が現れる人もいます。

新生児期の看護は、新生児も大事ですが、出来るだけ母親に寄り添い、不安や疑問があれば解決し、母子の愛着関係の築きを円滑に進められるように援助します。

発達段階にみる小児の看護〜乳児期のポイント

乳児期とは、新生児期を過ぎてから、1歳未満児のことを指します。乳児期は、新生児期よりはやや大きくなりますが、まだ言葉を発することは出来ません。

言葉の代わりに、不快や要求に対しては、泣くことで知らせてくれています。泣くという裏側には必ず赤ちゃんからのメッセージがあります。

お腹がすいている、オムツが濡れている、どこかが痛いなど理由があります。ですので、まず看護で必要なのは、何が原因で泣いているか判断することです。

しばらく対応していると泣いている声で、どのようなことを訴えているか少しずつ理解することが出来ます。

看護者は、バイタルサインや全身状態の他に泣き声に注目して日常生活の援助をしていくことがポイントとなります。

また、乳幼児期には、信頼関係を築くことが基盤にあるので、看護するときには、表情をつくり声を掛けをたくさんしましょう。子供はしゃべれなくても表情や声色を聞いています。

その様子から安心感を得たりしているので、注意していきましょう。

関連記事はこちら

 - 未分類

ページ
上部へ