呼吸を意識しすぎて苦しいと感じる原因と症状が起こる病気の種類
意識して呼吸をしたときに息苦しいと感じたことはありませんか?
この症状は誰にでも起こりえる現象ですが、それ以上にある特定の病気の人は呼吸を意識すると苦しくなる場合があるそうです。
では、一体どういった呼吸のメカニズムで起こっているのでしょうか?
そこで今回は、呼吸の仕組みからみたときに意識して呼吸すると苦しくなってしまう原因と、症状が起こりやすいと言われている病気の種類や改善法などご説明していきます。
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目次
意識して呼吸したときに息苦しさを感じてしまう原因
呼吸という動作は、脳幹部の「延髄」と呼ばれる部分が、思考や意識とは関係なく24時間ずっと自律神経系に働きかけていて、これにより肺や横隔膜が動き、行われます。
逆に人間が意識して動かすものは「大脳」で行われます。
もちろん、呼吸も意識的に行うこともできます。
その場合も、大脳から呼吸の神経系統に指令が送られるのですが、同時に延髄からも指令が送られている状態なので、呼吸器官は延髄の指令と大脳の指令のどちらに従えば良いのかわからなくなり、混乱してしまいます。
呼吸は本来は無意識に行われるのが普通ですが、酸素が足りない状態のときには、息苦しさを感じ、呼吸することを意識するようになります。
つまり、呼吸を意識する、違和感を感じるというのは、呼吸の機能が十分に働いていないからなのです。
この呼吸の浅さからくる違和感のような身体からのメッセージはとても正確で、状態が悪いほどメッセージも強く感じますし、頻度も高くなっていきます。
自律神経失調症は呼吸を意識しすぎて苦しいと感じる場合がある
呼吸が苦しい、息切れがするという症状を起こす病気として、自律神経失調症があげられます。
自律神経失調症の方は、何もしていないのに息苦しいという症状を持つ方が多いのえす。
原因としては、呼吸に使われる筋肉が緊張してしまい、肺を包む胸郭が膨らみづらくなっている場合があります。
または、胃が上がってしまうことも原因のひとつです。
胃は横隔膜の下にあるので、胃の上部が緊張して持ち上がると、自動的に横隔膜も上に押し上げられてしまいます。
横隔膜は下に下がることで息を吸うことができるので、横隔膜が押し上げられている状態のときは、息が吸いづらくなってしまいます。
また、ストレスから息を吸うことだけに意識がいってしまい、うまく息を吐けていない方もいます。
他に、胃が上がることが原因で呼吸が苦しくなる例としては、胃下垂もあげられます。
胃下垂の方は、胃の下の部分が下がる一方で、胃の上の部分は上に上がっていくことがあるので、同じように息が吸いづらくなってしまいます。
うつ病患者の5割は呼吸を意識しすぎて苦しいと感じる場合がある
呼吸が苦しいと感じる病気としてうつ病があります。
うつ病の患者さんのうちの約5割の人が、呼吸の苦しさで悩んでいるともいわれています。
ほとんどの方は、原因がわからずに1度呼吸器科の検査を受けるのですが、異常なしと判断されてしまいます。
呼吸とは、本来意識してしなくても、生命を維持するために24時間休みなく自律神経がはたらいて機能を保っているので、
無意識に呼吸を続けることができますし、意識して浅くしたり、深くしたり、止めることさえできます。
しかし、呼吸が苦しい状態では、本人が意識したくなくても、呼吸を意識してしまいます。
無意識に呼吸を続けられる状態が通常ですので、呼吸を意識してしまう状態はあまり健康とはいえません。
息苦しい症状は呼吸が浅くなることが原因で感じるといわれています。
このようなときは、浅い呼吸がクセになってしまっているので、呼吸を深くすることで息苦しさを感じることを減らすことができるかもしれません。
呼吸を意識しすぎて突然苦しいと感じる場合パニック障害の可能性
パニック障害の症状として、息苦しさがあげられます。
パニック障害の症状はどのようにして現われるのか、症状が軽いのか、重いのかなど個人差が激しいものですが、
例えば、急に息苦しくなり呼吸が荒くなる、上手に息が吸えない感覚がする、動悸がする、過呼吸のような状態になる、などです。
さらに息苦しさがひどくなると、手足が冷たくなって痺れたり震えたりする、立ちくらみやめまいがするということもあります。
ちょっと息苦しい気がする、という程度のこともあれば、このあとどうなるのかわからないほど苦しいということもあります。
このような息苦しいという症状をはじめ、動悸やめまい、立ちくらみ、吐き気などのパニック発作が起きるタイミングに関して、場所や状況などは関係ないといわれています。
症状が出そうだな、と思ったときに本当にでることもあれば、発作が出ると思ってなかったタイミングで突然出ることもあります。
ただ、傾向としては「その場から逃れられないとき」「ストレス・緊張をかんじるとき」に息苦しさを感じる傾向があると言われています。
呼吸を意識しすぎて苦しいと感じる場合の対処法
呼吸を改善することで息苦しさを感じる頻度が減ったり、改善するかもしれません。
1つ目の方法は、息を吐くということを意識することです。
呼吸が浅い人は、酸素を欲しているので息を吸うことばかりを意識してしまうと思いますが、吐かないと息を吸えないので、まず、意識的におなかが引っ込むくらいまで息を吐いてみましょう。
これにより、横隔膜がよく下がるようになって、呼吸も楽になります。
常に意識しなくても、気になったときに意識して息を吐くだけで構いません。
呼吸を整えると、体内の空気が循環して、思考も冷静になり、気持ちが変わるかもしれません。
次に、腹式呼吸をすることです。
何度もやっているうちに、身体が呼吸のやり方を覚えていくので、クセになっている浅い呼吸を改善できるかもしれません。
腹式呼吸は、まず、息を吸うときに肩が動かないように意識しながら、お腹が凹むことを意識して息を吸います。
そして、吐くときはお腹が膨らむことを意識します。
この方法で自然と呼吸が深くなるので、何度も繰り返すと深い呼吸を身体が覚えられるでしょう。