骨折で入院中の人へのお見舞いマナーと注意するポイント
骨折で入院してしまった人のお見舞いに行こうとする前に確認することがいくつかあります。
お見舞いするにもきちんとしたマナーがあり、間違ったことをしてしまうとせっかくのお見舞いも台無しになってしまいます。
お見舞いにきてもらえたら嬉しいと思いますが、入院中という慣れない環境で過ごしているので負担などもあります。
そういったことも含めてお見舞いに出かけましょう。
今回は骨折した人のお見舞いについてご説明します。
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目次
骨折で入院中の人のお見舞いに行く時の良いマナー・悪いマナー
お見舞いに行く間柄ということは、友人や知人、同僚、家族等、その相手はあなたにとって少なからず大切な人であるはずです。
「きっと退屈しているだろうから、話し相手になってあげよう」「今日は出来るだけ側にいてあげたい」といった思いやりの気持ちから、 つい長居をしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、いくら親しい間柄であっても、お見舞いに来てくれる人を迎えるために、相手は多少なりとも気を遣うことでしょう。
長居をすることがかえって相手を疲れさせてしまうケースも考えられますので、せいぜい10分、15分程度で帰るようにしましょう。
ただし、相手に「もっと話したい」などと言われるようであれば、顔色や体調を気にしつつ、もう少し時間を延ばしても良いかもしれませんね。
また、お見舞いの時間帯にも気をつける必要があります。
●NGなケース
- 面会時間外
- 面会時間内であっても、回診や食事と重なる時間帯
- 入院直後と退院直前は荷物整理や手続きで何かとバタバタしがちです。
- 手術やお産の直前、直後は肉体的、精神的にとても不安定です。
- 長時間居座ることが、相手の負担になることもあります。
●OKなケース
- 面会時間内の昼食後以降
- 10分〜15分程度の面会時間
お見舞いのマナーとして、入院中の相手だけでなく、病院で勤務する皆さんへの配慮も忘れないようにしたいですね。
骨折で入院中の人のお見舞いに行く前に!控えた方が良いケース
前述した通り、お見舞いに行くと、少なからず相手も気を遣ってしまいます。
「来てくれて嬉しい!」と思う反面、「弱っている姿を見せるのは恥ずかしい…」という気持ちもあるものです。
お見舞いに行くかどうかは、相手の希望も含め慎重に考えなければいけません。
一般的に、以下に挙げるような場合はお見舞いを控えた方が良いとされています。
- 相手が3日以内の短期入院の場合
- 病院で面会が規制されている場合(面会謝絶)
- 相手の衰弱が激しい場合
- 相手がお見舞いを望まない場合
- 大人数や子連れでのお見舞いになる場合
まず、1のように、3日以内の短期入院の場合は、慌ててお見舞いに行くよりも後日退院祝いをする方が相手も喜ぶでしょう。
2、3のように体調が悪く、お見舞いに行くのが難しい場合は、手紙やメッセージカードにお見舞いの品を添えて、ご家族に言付けるとスマートですね。
「お見舞いに行きたいけど、いつ頃なら大丈夫か?」と事前に確認しておくのも良いかもしれません。
最後に5の大人数や小さな子連れでのお見舞いです。
大人数で押しかけると、相手も疲れてしまいますし、つい賑やかになってしまい、相部屋の場合は周囲の方の迷惑になるかもしれません。
また、抵抗力のない小さな子供は、幼稚園などを経由して風邪のウイルスを持ち込んでしまう場合もあります。
体力が落ちている患者さんにとっては風邪と言えども充分な注意が必要です。
骨折で入院中の人にお見舞い金を渡す場合のマナーと注意点
お見舞金を渡す場合は、裸ではなく何かしら袋に入れて渡すのがマナーですが、ご祝儀袋の水引は、必ず紅白の結び切りかあわじ結びを選びましょう。
いずれも一度結ぶとほどけないことから、繰り返し起こらないようにという意味が込められています。
反対に蝶結びの水引は繰り返しほどいて結べることから、人生に何度あっても良いとされるお祝い事に使われますので、病気や怪我のお見舞いで渡すのは大変失礼にあたります。
また、熨斗(のし)も、その語感から病気を“伸ばす”と受け取り、嫌がる方もいらっしゃいますので、付けない方が無難です。
表書きは状況に応じて、快気祝い、内祝い、祝御退院、お見舞、祈御全快等とします。
また、最近は表書きがあらかじめ印刷されているタイプもありますので、それを使うのも良いでしょう。
お見舞金を渡す際には、先方に失礼にならないよう「迷いましたが、お見舞品のかわりに」等の言葉を添えるのが好ましいですね。
金額の相場として、友人知人の場合は3000〜5000円、兄弟姉妹、親戚の場合は5000円〜10000円を目安とすれば良いでしょう。
また、4と9を含む数字は縁起が悪いと言われていますので避けましょう。
最後に注意が必要なのが、自分よりも目上の方に現金を渡すのは、一般的にマナー違反とされています。
選ぶのが難しくても、何かしらお見舞いの品を用意して伺った方が良いでしょう。
どういったお見舞い品が喜ばれる?骨折入院中の人にオススメ品
骨折で入院の場合は特別な食事制限がないため、ちょっとした食べ物や飲み物の差し入れはとても喜ばれます。
持参したスイーツを食べながら一緒におしゃべりでもすれば、突然の怪我で沈んでいた気分も吹き飛んでしまいますね。
また、定番の雑誌や漫画、小説なども、不自由で退屈な入院生活のお供として重宝するでしょう。
病室のテレビは有料のカード式のものが多いので「お金がかかるから見ない」という方にはイヤホン付きの携帯ラジオを選んでも良いかもしれません。
あるいは少し目線を変えて、ウエットティッシュやドライシャンプーはいかがでしょうか?
骨折の患者さんは、一定期間お風呂やシャワーを制限されるため、こういった衛生グッズを持って行くのも地味ながら気が効いています。
上級者向けではありますが、脚の骨折で入院中の方に、靴を送ると非常に喜ばれるようです。
お見舞い品に添えて「この靴が履けるように早く良くなってね!」等のメッセージカードも渡すと、とってもオシャレですね。
お見舞い品はほとんどの場合、“入院生活に役立つこと、快適に過ごせること”を基準に選ばれがちですが、より親しい関係であれば、「早く治したい!」「元気にならなきゃ!」という気持ちを後押しするようなものを選びたいものですね。
骨折で入院中の人にお見舞いで花を贈る場合の6つの注意点
映画やテレビドラマでお見舞い品として良く登場するのがお花です。
見ていて気分が明るくなるお花は、女性の方には特に喜ばれるのではないでしょうか?
しかし、最近ではアレルギーや感染症の観点から、生花の持ち込みを禁止している病院が増えつつあります。
ただし、生花はダメでも、特殊な製法で防腐処理を施した“プリザーブドフラワー”ならOKという病院もあるので、事前に問い合わせてみると良いでしょう。
また、お見舞いに持っていくのがタブーとされる花もあります。
- 百合は香りが強い花の代表です。香りのキツさに気分が悪くなる方もいらっしゃるため避けましょう。
- 菊、小菊はどうしてもお葬式やお仏壇にお供えする花という印象です。お見舞いにはふさわしくないですね。
- シクラメンは死+苦の語呂
- 椿は首からぽとりと花が落ちる様子
- 赤色の花は鮮血をイメージさせる
- 鉢植えは根がつく=寝付くを連想させる とのことから、いずれも縁起が悪いと言われています。
他にも
病室に飾ったお花は、お見舞い相手だけでなく、そのご家族や病院勤務のドクターやナースの目に触れることもあります。
誰も不快にさせたり傷つけることのないよう、上記の⑥点には注意してください。
それさえ守れば後は自由に選ぶだけです。
ピンクやオレンジなどの明るい色を組み合わせたフラワーアレンジや、バスケットに入った花カゴも素敵です。
あまり難しく考えず、相手の喜ぶ顔を思い浮かべてみましょう。
選んでいるあなた自身もきっと楽しくなってくるはずです。