喘息にタバコの煙は厳禁!副流煙の影響と対策
喘息は、子供から大人まで幅広い年齢で発症する病気です。
近年では、成人の患者数が増加し重症化する傾向もあり問題になっています。
喘息の原因は様々ですが、その一つとして上げられるのがタバコの副流煙です。
喫煙習慣がなくても、周囲の環境によって副流煙の影響を受けて、喘息になったり悪化したりする場合があります。
これから、副流煙とはどんなもので、体にどんな影響を与えるのかご紹介していきます。
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目次
喘息の危険因子であるタバコの副流煙とは
最近、タバコの受動喫煙が健康に影響を与えるとして、社会問題としてよく取り上げられています。
特に、副流煙が問題とされており、喘息の原因としても指摘されています。
副流煙とは、そもそもどういうものなのでしょうか?
まず、タバコの煙に含まれる化学物質は、ガス状と粒子状に分かれていて、4000種類以上も存在しています。
ガスの主成分には、一酸化炭素を始め、二酸化炭素や窒素化合物、アンモニア、ニトロソアミンの他、シアン化水素、硫黄化合物、炭化水素、アルデヒド類、ケトン類などがあります。
粒子の成分は、水、ニコチン、タールで構成されており、中でもタールには多環状芳香族炭化水素、フェノールやベンゼン、ナフタリンや金属イオンなどの発がん性物質が多く含まれています。
これらの成分の中で、特に体への影響があるとされているのが、「一酸化炭素」「ニコチン」「タール」です。
タバコの煙は、肺の中に吸い込まれる「主流煙」と火がついた先端から立ち上る煙の「副流煙」に分けられます。
タバコの煙には多くの有害物質が含まれますが、この割合は、主流煙より副流煙の方が多いのです。
主流煙を「1」とすると、一酸化炭素は副流煙なら4.7倍、ニコチンは2.8倍、タールは3.4倍になります。
これらのデータから、副流煙の危険性を推測することができます。
タバコの副流煙も原因?風邪の後も咳が続くのは咳喘息かも!
風邪を引いてから2、3週間経っても咳が長引いてなかなかおさまらない時は、咳喘息の可能性があります。
咳喘息は、呼吸を行う時に空気が通る道である気道が狭くなり、様々な刺激によって過敏に反応して炎症や咳の発作が慢性的に続く気管支の病気です。
咳喘息の原因には、急激な温度差や運動、飲酒やストレス、ホコリやダニなどのハウスダストの他、タバコの受動喫煙による副流煙の影響もあげられます。
咳喘息は、アレルギー反応によって気道が炎症を起こすため、アレルギー体質の人がよくかかる病気とされています。
風邪がきっかけとなって発症することも多く、女性によく見られ、再発も多く、患者数も年々増加しています。
風邪はとっくに治ったはずなのに、咳がおさまらない場合は、呼吸器科やアレルギー科、耳鼻咽喉科などの専門医を受診してみてはいかがでしょうか。
喘息はタバコの副流煙で悪化する…空気清浄機の効果は?
タバコを吸う人は、匂いや空気対策として、空気清浄機を自宅に設置していることがよくあります。
小さいお子さんが居たり、お子さんが喘息であったりして、タバコの影響に配慮して空気清浄機をつけている家庭もあるでしょう。
空気清浄機を使うと、匂いが軽減されて空気も綺麗になったような感じがしますが、実際にタバコの有害物質がなくなる訳ではありません。
タバコの害は、その場で吸わなければいいというものではなく、服にタバコの匂いがついていたり、息からタバコの匂いが残っていると、タバコの有害物質の影響はあるのです。
お子さんに気を使って、別室やベランダ、換気扇の下などで吸う人もいますが、吸っている人の肺の中にタバコの煙が残っていると、周囲に被害を与えてしまいます。
その意味では、分煙がされている飲食店の禁煙席も効果的とは言えません。
タバコをその場で吸っていなくても、周囲の人が喫煙者の服や息に残っているタバコの影響を受けてしまうことを三次喫煙「サードハンドスモーク」と言います。
家族で喘息の人がいてタバコを吸っている場合は、早めに止めた方がいいでしょう。
喘息治療にタバコの副流煙は厳禁!周囲の理解と協力の重要性
喘息患者にとって、喫煙は症状を悪化させる危険因子になります。
タバコを吸う習慣がある人は、まずタバコをやめる必要があります。
この頃は、禁煙外来がある医療機関も増えているので、どうしても自力でタバコをやめられない場合は受診してみるのもいいでしょう。
自分がタバコを吸うだけでなく、周囲の人がタバコを吸っていて、受動喫煙により副流煙の影響を受けていると、喘息の発作が引き起こされ悪化の原因になります。
喘息の治療をしている間は、例え喘息の発作がしばらく出ていなくて、症状が比較的落ち着いている場合であっても、周囲にタバコを吸う人がいて日常的に煙を吸わされている環境であれば、治癒は難しくなります。
喘息を本気で治したいと考えている場合は、職場の同僚や家族など周囲の人に話して理解を得て分煙してもらうなどして協力してもらうことも大切です。
タバコの副流煙の影響とは…怖いのは喘息だけじゃない!
副流煙が人体に与える影響は、大きく2種類に分けることができます。
副流煙を吸ってすぐに現れる急性受動喫煙症と、長期間に渡り、受動喫煙による副流煙を吸い続けた時に現れる慢性受動喫煙症があります。
アルカリ性である副流煙は、目や鼻の粘膜を刺激するため、吸い込むと、目や喉が痛くなったり、咳や鼻水が出たり、頭が痛くなったりすることがあります。
これらの急性受動喫煙症で現れる症状は、タバコの煙に慣れるとおさまりますが、気管支炎や喘息、化学物質過敏症やアレルギー性皮膚炎、副鼻腔炎などの原因になり、慢性的な受動喫煙症に進行する恐れがあります。
また、慢性受動喫煙症によって、血管の萎縮で血液がドロドロになったり、抗酸化作用があるビタミンが消費されて足りなくなったり、タバコの煙に含まれる発がん性物質によって、様々な病気にかかる可能性が高まります。
喘息に限らず、自身や周囲の人の健康のためには、禁煙や周囲の人に副流煙を吸わせない配慮が大切です。