タバコは水を飲むとやめられる！？禁煙の秘訣

「タバコは体に悪いからやめなくては」「費用もかかってしまう」と一旦タバコを手放しても、禁断症状が辛くて吸ってしまったり、みんな喫煙者だからと吸ってしまったり…禁煙というのは本当に難しいものですよね。

少しでも楽にできる方法はないものでしょうか？

実は、水を飲むようにするとやめやすいという話があります。

ここでは、禁煙の秘訣をご説明していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

タバコをやめたいなら水を飲むようにして排泄を促そう

禁煙はニコチンという中毒物質との闘いとも言えます。

ニコチンへの依存度を徐々に下げていく…これが禁煙を成功させる秘訣になります。

では、具体的にどのようにすればよいのでしょうか。

単純ですが、水をたくさん飲むのが効果的です。ニコチンは体が持つ浄化作用により尿として排泄されるようになっていますが、水をたくさん飲むようにすれば、この排泄が進みやすくなります。

排泄により体内のニコチン量が減っていけば、それだけ依存度も下がっていくのです。

ちなみに、排泄の際は同時にカリウムも失われていきます。

水と一緒にリンゴ、バナナ、枝豆、かぼちゃなどのカリウムが豊富に含まれている食品を同時に取るようにするとよいでしょう。

また、別の方法として、水の代わりにカリウムを豊富に含んだスポーツドリンクを飲むようにしてもよいでしょう。ご自分に合った方法を見つけてください。

タバコをやめる際の禁断症状にも水を飲むとよい

ニコチンを断つと様々な禁断症状があらわれてきます。

よくあるのが、吸いたい衝動、食欲増進、イライラ、便秘など。

「今回で絶対にやめてやる」という強い意志があったとしても、禁断症状の苦しさに耐えられずに吸ってしまう人が多いのが現実です。

どうしたら禁断症状に立ち向かいやすくなるのでしょう？

これにも水をたくさん飲むようにするとよいでしょう。

これは試してみればすぐにわかりますが、水を飲むと吸いたい衝動がおさえられてきます。

「あれだけ吸いたかったのはなんだろう」と思うほど不思議な感覚です。禁煙すると「食べ物のことしか考えられない」というほど食欲が出てくることがありますが、そんな時に水を飲めば満腹中枢が刺激され落ち着いてきます。

また、水には鎮静作用がありますから、禁煙時特有のイライラなどもおさえられてきます。

便秘も起床時に冷えた水を飲むことで解消できるでしょう。胃腸が刺激され蠕動運動が活発化してきます。

タバコを吸う方にも水は飲むようにして欲しい

これから禁煙するという方だけでなく、喫煙する方にも水は飲んで欲しいです。特に起床時など胃の中が空っぽの時です。

ニコチンは肺からだけでなく、唾液と混ざることで胃にも入り込んできます。

この時、ニコチンが胃にあるガストリン細胞というものを刺激するのですが、これにより高濃度の胃酸が分泌されることになります。

胃の中が空っぽで何も消化するものがないと、その胃液は胃壁を攻撃してしまいます。

胃が痛くなったり、気持ち悪くなったり、ひどい場合は胃潰瘍を引き起こしたりします。

また、分泌される胃酸の量によってはその先にある十二指腸まで到達することがあり、十二指腸潰瘍になってしまうこともあります。

空腹時に喫煙する場合には、なるべく水を飲むようにして胃酸を薄めるようにしましょう。もちろん禁煙するに越したことはありません。

タバコをやめたい人はニコチンをよく知ろう

ニコチンを知る意義

禁煙をすれば、徐々にニコチン濃度が低下していくし、体にも様々な変化が起きてきます。どんな変化が起こるかあらかじめ想定しておきましょう。

それも禁煙を成功させるための秘訣です。孫子で言う「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」ですね。

ニコチンの作用

ニコチンはどのくらいで体外に出ていくのでしょうか？

禁煙してからおよそ3日だそうです。

ここで気になるのが、「なぜ3日を過ぎてもタバコを吸いたくなるのか？」ということです。

これは脳内にあるアセチルコリンという神経伝達物質が関係してきます。アセチルコリンとアセチルコリン受容体が結びつくと快楽物質であるドーパミンが分泌される。これが正常な働きです。

しかし、ニコチンとアセチルコリンの構造がよく似ているため、喫煙者の場合、ニコチンとアセチルコリン受容体が結び付くという現象が起きてしまいます。

ニコチンを習慣的に摂取していると、次第にアセチルコリンが分泌されなくなり、ニコチンがその代わりをするように習慣化されてきます。

これがニコチン依存の正体です。そして、禁煙によりニコチンが供給されなくなった時、すぐにアセチルコリンが分泌されるようになるかというとそうではなく、通常3週間ほどかかるようです。

その間は、ドーパミンが分泌されなくなるし、禁断症状も起きてきます。

だからこそ、禁煙3日でニコチンを排泄した後も辛さが続いてしまうのです。

禁煙を始めてからのニコチンが排泄されるまでがひとつの節目、アセチルコリンの分泌が正常化されるまでがもう１つの節目といえるでしょう。

タバコの煙にある有害物質を知ろう

ニコチン

ニコチンは、タバコに含まれる有害物質の中で最も有名なものですね。青酸並みの毒性があるとされています。

ニコチンは摂取してから数秒で全身に行きわたります。タバコを吸ってクラクラする人がいますが、これは正にニコチンの急性中毒です。

「ニコチンはいずれ排泄されるものだから少しくらいいいだろう」と考える方もいますが、実はニコチンを排泄する際に、腎臓に大きな負担がかかってくるので、その考えは危険と言えるでしょう。

タール

タールはニコチンの次に有名な有害物質です。

喫煙者の部屋や会社などの喫煙ルームの壁が黄ばんでいることがありますが、これはタールによるものです。

タールの含まれた煙には大量の発がん性物質が存在していますので注意してください。

ちなみに、1日に20本のタバコを吸う人は、年間でコップ1杯分のタールを摂取していると言われています。想像しただけで怖いですよね。

一酸化炭素

ご存知のない方もいるのですが、タバコの有害物質として一酸化炭素というものもあります。

この一酸化炭素は、ヘモグロビンと結びつく性質があり、ヘモグロビンが果たすはずの役割を奪ってしまいます。そのため、酸欠状態に陥りやすくなります。