タバコはストレス解消ではなくニコチン中毒の元凶に

アルコール類などと違って、タバコは百害あって一利なし、と反対する声が近年増加しています。

確かにオフィスや飲食店でも、喫煙できる場所がどんどん減っていますよね。

一方で愛煙家は、タバコがストレスの解消に効果があるといいますが、果たして本当にそうなのでしょうか。

タバコは単なる健康被害の原因だけのものなのか、それとも逆にいいこともあるのか、お伝えします。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

タバコとストレス解消効果について、タバコを吸わない人の意見

私はタバコを吸いませんが、タバコを吸う人はストレス解消にタバコがいいといいます。

もし本当であれば、私も日頃ストレスが溜まっているので吸ってみたいと思うのですが、果たして本当なのでしょうか。

確かに、タバコを吸う人は、吸っている間はとてもリラックスできているように見えます。

しかし、それはタバコが吸いたいという欲求が満たされているだけで、根本的なストレスの解消にはつながっていないのかもしれません。

イライラした時というのはタバコが吸いたいというストレスが溜まるのであり、タバコを吸うことで単に喫煙へのストレスが解消されるだけなのではないでしょうか。

いわゆる、ニコチン中毒という習慣病とでもいうべきものですね。

それに、そばでタバコを吸われると、周囲の人はその煙の臭いでストレスを感じるものです。

やはり、ストレス解消には他の健康的な手段で行うべきであり、タバコには頼らない方がいいと思います。

タバコはストレス解消ではなく、禁断症状の解消だった！

愛煙家は、タバコを吸うとイライラやストレスが解消されるとよく言いますが、果たして本当でしょうか。

確かに、タバコを吸う人は仕事などで長時間タバコを吸えない状態でいるとイライラすることが多いようです。

そして、タバコを吸うと、ホッと一息ついてイライラが無くなって、とてもリラックスしているようになります。

しかし、実はこのイライラの原因は、ニコチン中毒による禁断症状なのです。

タバコを吸う人は、長時間タバコを吸わないでいると、ニコチンが摂取できないことによる禁断症状が生じます。

もちろんタバコを吸えばこの禁断症状は治まるのですが、一定時間後にはまた同じ症状が起こるのです。

つまり、愛煙家に起こるイライラやストレスは、タバコが原因とも言えます。

そのため、この禁断症状によるイライラは、タバコを止めさえすれば無くなるのです。

タバコがストレス解消になるというのは、実は思い込みだった

喫煙者は、タバコがストレス解消にとても効果的であると考えています。

しかし、研究によると喫煙はニコチン切れによる離脱症状のストレスを解消しているだけにすぎないことが分かっています。

喫煙者のストレスはタバコを吸う前に高くなり、タバコを吸った後に低下し、そして次にタバコを吸うまでの間に再び高くなっている、とするものです。

この研究結果を、タバコによるストレス軽減効果というよりも、ニコチン切れによるストレスを解消しているに過ぎないものと解釈する方が正しいのではないでしょうか。

つまり、タバコを吸うことが新たなストレスを生んでいるとも言えるのです。

ニコチン切れによるストレスを無くすには、禁煙するしかありません。

禁煙を実践するには、禁煙補助薬やストレスマネジメントによる方法を実践することが効果的と言われています。

タバコではストレス解消にはならない

喫煙者は、何かストレスを感じてタバコを吸ったところ、あたかもストレスが解消されて気持ちがすっきりしたという感覚が生じます。

でも、それはストレスが解消されたのではなくて、単にタバコが吸いたいという欲求が満たされただけに過ぎないのです。

元々のストレス解消には何ら関与していないため、またタバコが吸いたくなると同じような気持ちになってきます。

そのようなタバコへのストレスというものを解消しているという事に気づいて、意識しながら禁煙する方法を、リセット禁煙と言います。

また、タバコは幸福感を持たせる脳内物質であるドーパミンを、いわば無理やり出させる働きをします。

その結果、タバコを吸っている時にしかドーパミンやセロトニンを出せなくなってしまうという弊害もあります。

タバコを吸う時にしか幸福感を得られなくなってしまう、そしてタバコでしか幸福感を得られない、これをタバコの2重洗脳といわれています。

しかし、禁煙をすれば2週間ほど経過すれば、やがて本来のように自力でドーパミンやセロトニンを出せるようになります。

喫煙することの７つのデメリット

１．タバコを吸うと老け顔になる

タバコを吸う人は、吸わない人に比べて老化の進行が早いと言われています。

２．タバコを吸うと寿命が縮まる

タバコに含まれる有害物質によって様々な健康被害のリスクが高いのはもちろんですが、寿命そのものにも影響があります。

タバコを1本数と、14分寿命が縮まるとされています。

３．医療費が高くなる

タバコによって病気になるリスクが高くなり、その結果医療費が高くなることにつながります。

４．メタボになりやすい

タバコを吸う人は、吸わない人に比べてメタボシックシンドロームの発症率が3倍も高いと言われています。

５．女性の卵巣機能への悪影響

タバコは、女性にとって大切な出産の機能をつかさどる卵巣に、悪影響を与えるという報告があります。

６．妊婦への悪影響

妊婦がタバコを吸った場合、胎児にも悪影響を及ぼします。

７．男性の精子にも悪影響が

妊娠や出産における悪影響は、女性に対してだけではありません。

男性も喫煙することによって精子に悪影響を与えることになり、不妊などの原因となることが指摘されています。