ステロイド外用薬の長期使用による副作用「皮膚萎縮」について
ステロイド外用薬を長期使用した場合に起こる副作用の一つに「皮膚萎縮」があります。
ステロイド外用薬は非常に有効な薬なのですが、長期間使用すると副作用(多くは一時的なもの)が起こることがあります。
今回は「皮膚萎縮」について調べてみましたので、ステロイド外用薬の副作用について正しい認識を持っていただき、この素晴らしい薬を有効に活用していただきたいと思います。
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目次
ステロイド外用薬で起こる皮膚の萎縮について
ステロイド外用薬を長期間使用しているとその局所的な副作用として皮膚の萎縮が起こる場合があります。
皮膚萎縮とは、皮膚の組織の厚さが薄くなることです。
皮膚は表皮と真皮の2層構造になっており、ステロイドにより表皮および真皮の細胞の増殖が抑制されてしまうことなどにより、皮膚が薄くなる、弾力性の減少、さらに皮膚のバリア機能の低下が生じるようです。
一般的に、ステロイドによる副作用は、ステロイドの使用を止めれば回復するといわれていますが、皮膚萎縮についてはステロイドを使用していた期間やステロイドの強さによっては、なかなか回復しない場合もあるようです。
なお、ステロイドによる皮膚萎縮と同じような症状として「線状皮膚萎縮症」(いわゆる妊娠線)というものがあり、これは治らないとされています。
このように、ステロイド外用薬を長期使用する際には、皮膚萎縮が起こらないように注意しながら使うことが重要だと思われます。
ステロイド外用薬での副作用「皮膚萎縮」の発症割合について
ステロイド外用薬を長期間使用した場合に起こるとされる副作用の一つの「皮膚萎縮」は、どの程度の割合で起こるものなのでしょうか?
一つのデータとして、20012年のバイオメディカル誌の論文によると、4名の健康な被験者がステロイド外用薬(プロピオン酸クロベタゾール)を前腕に3週間使用したところ、皮膚萎縮の症状を確認したとのことです。
しかし、2ヵ月後には表皮の角質層、細胞の形態、色素沈着などは、ほぼ全て治験前の状態に戻ったとのことです。
これは3週間という比較的短い期間の使用でのデータになりますので、さらに長期間の使用ではなかなか回復しない場合が多いように思えます。
皮膚の状態は年齢、性別、また個人によって異なります。
また、使用する部分によっても薬の吸収率が異なっていますので、長期間ステロイド外用薬を使用する場合には専門医とよく相談の上、使用することが必要になるかと思います。
ステロイド外用薬の副作用「皮膚萎縮」の回復について
一般的にステロイド外用薬の副作用は薬の中止によって回復するといわれています。
皮膚萎縮についてはどうでしょうか?
基本的にステロイド外用薬の副作用は長期間の使用により起こるとされています。ステロイド外用薬の長期使用はアトピー性皮膚炎の治療でよく行なわれているようです。
まず大切なのは、専門医の指導の下、アトピー性皮膚炎の治療というのが最も需要なことです。
そして、治療の進展に従ってステロイド外用薬の強さや使用頻度を徐々に少なくし、脱ステロイドを行なっていきます。それに応じて副作用の皮膚萎縮も段々と回復してくるものと思われます。
しかし、アトピー性皮膚炎とステロイド外用薬というのは、現時点では切っても切れない関係のようですが、ステロイド外用薬の長期使用による副作用というのはなかなか簡単には解決しない場合もあるようです。
つまりアトピー性皮膚炎のように長期間、ステロイド外用薬を使わなくてはならない病気の場合、いかに信頼できる医師を見つけるかというのが大きなポイントになるようです。
ステロイド外用薬による皮膚萎縮の問題点
ステロイド外用薬の長期使用による皮膚萎縮ですが、具体的にどのような問題があるのでしょうか?
まず、外観的な面。皮膚が薄くなることにより血管が見えやすくなってしまうことがあります。
また、シガレットペーパー様の皮膚が老人のようにシワシワになったり、変な光沢が出たりする場合があります。
次に、皮膚が乾燥して薄くなることにより、皮膚のバリアー機能の低下が起こります。
そのため、細菌などが侵入しやすくなる、アレルゲンが侵入することによるアレルギーなどが起こりやすくなるなどが考えられます。
それと皮膚萎縮により皮膚の弾力性も低下しますので物理的な皮膚の強度も低下し、皮膚萎縮している部分が何か硬いものに触れたりした場合に出血する可能性も高くなります。
また、皮膚萎縮はまず皮膚表面の表皮から始まり、真皮に進行していきますが、一般的にはなかなか自覚症状がないもののようです。
ステロイド外用薬の長期間の使用は専門医の指導が重要
一般的にステロイドは副作用が怖い薬として認識されている場合が多いようですが、それは経口剤や注射などによるものが大半です。
ステロイド外用薬は長期間の使用による局所的な副作用が指摘されていますが、それも使用を止めれば回復するものがほとんどです。
しかしアトピー性皮膚炎などの際に、ステロイド外用薬を長期間使用する場合は、使用する場所により薬の吸収率が異なることやステロイドの強さも5種類あり、身体の部位や症状に適したものを選んで使用する必要があります。
さらに難しいのは、アトピー性皮膚炎の症状が改善にするに合わせてステロイド外用薬の種類や使用する頻度などを徐々に変えて、ステロイドの使用量を下げていく必要があります(脱ステロイド)。
このように、ステロイド薬というのは効果が大きいのですが、その分使用を止める際には専門的な知識と細心の注意が必要なものなのです。
決して自己判断で、ステロイド外用薬の使用を急に中止したり、これまで通院していた病院に突然行かなくなることがないよう注意してください。