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傷や化膿・炎症などにはリンデロンのVG軟膏

   

傷や化膿・炎症などにはリンデロンのVG軟膏

皮膚の炎症や傷による痒みをおさえるのに医師から処方される軟膏にリンデロンVG軟膏があります。

これは、炎症を抑えるステロイド成分に細菌感染を防ぐ抗生物質(ゲンタマイシン)を配合したものです。

ステロイドの薬ですので、使用方法は医師の指示に従って使用してください。

適切に使用していれば副作用の心配はほとんどありませんが、もう少し詳しく紹介させていただきたいと思います。

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傷や化膿にはリンデロンVG軟膏

リンデロン軟膏には、ステロイドの強さや抗生物質が配合されているかどうかなどにより4種類があります。

皮膚が炎症を起こしていたり傷が化膿している場合にはリンデロンVG軟膏が処方される場合が多いようです。

VG軟膏のVは主成分のステロイド(炎症を抑える働き)のベタメゾンを表しており、Gは抗生物質(細菌感染を防ぐ働き)のゲンタマイシンのことです。

リンデロンVG軟膏は、ステロイドの強さとしては5段階中の3段階で「Ⅲ:強力」のグループになります。

リンデロン軟膏の中には、ステロイドの強さの段階が「Ⅱ:非常に強い」のリンデロンDPというものがあり、顔や皮膚の薄い箇所には使えません。

リンデロンVGは(年齢や皮膚の状態によりますが)顔や皮膚の薄い箇所などにも使え、抗生物質が配合されていますので様々な皮膚症状に広範囲に使えるものです。

リンデロン軟膏の市販品:皮膚の炎症や傷の化膿に

リンデロン(主成分:ベタメゾン吉草酸エステル)とはステロイドといわれる副腎皮質ホルモンを化学的に合成したも抗炎症薬です。

ステロイド薬の種類としては、経口剤や外用剤、注射剤があります。非常に広範囲に強い効果があるため、経口剤や注射剤では様々な副作用が指摘されています。

しかし、外用剤として使用する場合には、皮膚からの吸収はそれほど高くないことや、一般的に短期間に症状が改善される場合が多いことなどから長期間の使用は少ない(アトピー性皮膚炎は除く)ので、副作用についてはほとんど心配する必要のないものとされています。

リンデロンVG軟膏はステロイドの薬(強さはⅢ群)ですので、基本的には医師の処方が必要な薬です。

しかし、ステロイドの強さを表す5段階の内の「Ⅲ群:強い」「Ⅳ群:普通」「Ⅴ群:弱い」のものは市販品として購入できます。

リンデロンVG軟膏と同じような成分の市販品としては、ベトネベートN軟膏ASというものがあります。ステロイドは同じような濃度ですし、抗生物質も種類は違いますが同じような働きのものが配合されています。

ですが、ステロイド薬ですので、2週間以上使用しても症状の改善が見られない場合は、使用を中止して医師の診察を受けることをおすすめします。、

傷が化膿した時は、リンデロンよりゲンタマイシン

皮膚科を受診するとリンデロン軟膏やゲンタマイシン軟膏が処方され、使い切らずに残っている場合があります。

ちょっとした傷が化膿してしまった場合には、リンデロン軟膏とゲンタマイシン軟膏のどちらを使えばよいのか迷ってしまう場合が多いのではないでしょうか?

まず、リンデロンですがステロイド薬で主に炎症を抑える働きがあります。ただ、リンデロンVGというのは炎症を抑える作用に加え抗生物質が配合されていますので、化膿を止める働きもあります。

ですので、単純な化膿であればゲンタマイシン軟膏、皮膚が赤く腫れていて化膿している場合はリンデロンVG軟膏がよいと考えられます。

なお、これらの軟膏は未開封の場合の使用期限は3年となっていますが、一旦開封した後はなるべく早く使うように心がけてください。

開封することにより、軟膏が細菌類で汚染されている危険性がありますので、はっきりした基準ではありませんが、開封後3ヶ月程度といわれているようです。

切り傷や擦り傷が化膿してした時の対応は傷の状況次第

もし切り傷や擦り傷が化膿してきた時にはどのように対処すればよいのでしょうか?

化膿かどうかの判断は、傷口の腫れや痛み、また傷口が赤くなり熱を持ち膿が出てくるなどの症状によります。

傷口からの透明な黄色い液は滲出液(しんしゅつえき)で、傷口を治すための大事な働きをするものです。

もし傷口が化膿してきた場合は、傷の大きさや深さ、また化膿している程度(赤く熱を持っている範囲や痛みの程度)により、市販の傷薬で様子を見るのか、それとも医師の診察を受けるかの判断をしなければなりません。

また、動物などに噛まれた傷(狂犬病の危険)、傷が深い場合、傷の中の異物が取れない場合、傷が開いていたり出血が止まらない傷、錆びた釘などによる傷(破傷風の危険)などの場合は、医師の診察を受ける必要があると思われます。

なお、最近切り傷や擦り傷の治療法として湿潤療法が少しずつ広まってきていますが、湿潤療法で化膿が疑われる場合は直ちに中止し、医師の診察を受けてください。

湿潤療法での化膿止め薬の使用はNG

最近、切り傷や擦り傷、やけどに対して「湿潤療法」(モイストヒーリングとも呼ばれる)という治療方法が少しずつ広まってきています。

この湿潤療法というのは、皮膚の修復の理論などに基づいて提唱されているもので、これまでの傷の治療とはいくつかの点で大きく異なるものです。

  1. 傷口はまず水道水などでよく洗って汚れなどを洗い流す。
  2. 傷口には消毒液などでの消毒は行なわない。
  3. 傷口は乾燥させずに潤った状態に保つ。

当初は、食品用ラップと白色ワセリンを用いて被覆材(ドレッシング材)としていましたが、最近は湿潤療法用の被覆材(大型の絆創膏タイプなど)が市販されています。

これらの理論的な解釈としては、

  1. 水道水でよく汚れなどを洗い流すという点については、水道水は有害な雑菌類がほとんど含まれていないので、傷口の洗浄には大きな問題はない。
  2. 消毒液というのは、殺菌するよりも傷口の周りの皮膚などの細胞に大きなダメージを与えてしまう。
  3. 傷口を潤った状態に保つことで、傷口の再生組織が活動しやすい状態にし、また皮膚の常在細菌を優占種とすることで、有害な病原菌の繁殖を阻害することができる。

これらのことから、湿潤療法では保湿効果のための白色ワセリン以外の薬剤は使用すべきではないと考えられます。

なお、湿潤療法に適さない傷としては、深い創傷、動物による噛み傷、錆びた釘などによる傷、出血の止まらない傷、傷口の異物が取り除けない場合などがあげられます。

また湿潤療法を行なっていて化膿してきた場合も中断して、医師の診察を受けることが望ましいと考えられます。

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