お酒の強い・弱いが決まる原因と注意したい飲酒とトイレの関係
お酒が強い人・弱い人、一体何が原因で決まるのでしょうか?
できれば楽しいお酒を楽しみたい!
そんなあなたのために飲酒と体質について調べてみました。
今回その原因が明らかに!?
またお酒の席で気を付けたい、飲酒とトイレの関係も一緒にまとめてみました。
楽しいお酒の席を過ごせるように、ぜひ参考にしてみてください!
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目次
お酒の強い弱いの原因は遺伝かも!
肝臓の作用によりアルコールはアセトアルデヒドに変化します。
そして、アセトアルデヒドは酵素(ALDH2)の作用で害のない酢酸に更に変化します。
この酵素(ALDH2)は3つのタイプに分かれています。
- 酵素が活発な人
- 酵素があまり活発ではない人
- 酵素が全く活発ではない
お酒に強い人はアセトアルデヒドの代謝速度が速い1のタイプで、代謝速度が遅い2や3の人はお酒に弱いと言えます。
どのタイプかは親からの遺伝により決まり、それが変化することはありません。
日本人は2のタイプが37〜38%で、3のタイプが6〜7%だそうです。
日本人が欧米人と比較して、お酒が弱い理由は上記のことと関わっているからです。
そして、体内の水分量や体重などにより個人差は生じ、特に男女差、年齢差、体格の差、
はお酒が強くても、結構差がひらきます。
- 男女差 → 普通、女性は男性より体内の水分量が少ないため、女性の方がお酒に弱いとされています。
- 年齢差 → 高齢者は若者と比較すると、体内の水分量が少ないので、お酒に弱いとされています。
- 体格の差 → 普通、体格の良い人の方が、肝臓も大きいので、お酒に強いとされています。
お酒の強い弱いは無関係!飲酒とトイレの関係
当たり前のことですが、飲酒しているとトイレの回数が増えますよね?
なんと、飲酒したお酒の水分がすぐ出ているという事ではないのです。
人間の体内には利尿を抑える“抗利尿ホルモン”があり、このホルモンが働くことにより尿の量は調整され、体内の水分量が一定に保たれます。
この“抗利尿ホルモン”の働きを抑える効果がアルコールにはあり、そのため、飲酒時はいつもよりトイレの回数が増えるのです。
摂取した余計な水分だけを出しているのではなく、先程説明した、アルコールの効果により尿を出しているので、度数が高く水分が少ないお酒を飲んだ時は、脱水症状になりやすいので気を付けてください。
それは、飲酒したお酒の水分が吸収されるまで時間差があり、血液に蓄積されていた水分が尿として出るため、飲酒中に脱水症状が現れるという、不思議なことが起きるのです。
脱水症状が長引くと、アルコールの分解能力が低くなり、二日酔いになる確率が高くなります。
トイレの回数が多い人ほど、水分補給が大切になってきます。
特に、ビールはカリウムが含まれており、新陳代謝を良くする効果があるので、他のお酒に比べると利尿作用が高いので、注意しましょう。
お酒の強い弱いは無関係!気になるトイレの頻度
飲酒時に、トイレの回数が多い日と少ない日の違いについて、大きな原因として挙げられるのが「飲酒直前の体内の水分量」です。
飲酒時にトイレの回数が増える原因は、アルコールが体内の細胞の水分を使い、体外に排出されるからです。
なので、細胞の水分が満たされている時に飲酒すれば、その分、たくさんの水分を排出することになるので、トイレに行く回数は多くなります。
却って、細胞の水分が少ない時はアルコールが使用する水分も少ないので、トイレに行く回数は少なくなります。
無論、水分量の多いお酒を飲酒した場合はトイレに行く回数も増えます。
それは、先程説明した通り、たくさんの水分を摂取したので、細胞の水分が増えているからです。
このような理由で、トイレの回数が変化するのです。
ならば、体内の細胞の水分が少ない時に、水分量の少ないお酒を飲酒すれば、トイレの回数が少なくなるのか?と思うかもしれませんが、真似しないようにしてください。
アルコールが水分を使用するので、飲酒中でも適度に水分を摂取しないと、脱水症状になる可能性があるので、気を付けてください。
脳や血液の水分も少なくなっているので、脱水症状の他に色々な症状が現れるかもしれないので、適度な水分補給をしながら、飲酒するようにしましょう。
お酒の強い弱いは無関係!お酒を飲んでもトイレに行かないのは要注意!?
お酒を何杯も飲んでいるのに、トイレにほとんど行かない人がいて、「肝機能になにか異変でもあるのでは?」と心配したことってありませんか?
とある病院の内科・循環器内科医にこの件について聞いてみたところ
「普通は肝機能に異変は無いと思います。一般的には、アルコールは利尿作用があるので、
膀胱にはたくさん尿が溜まっていると思います。」
と返答をもらいました。
他に、飲酒中にしばらくトイレを我慢し、トイレに1度行くと、次からトイレの回数が増えることについても聞いてみたら、
「尿道括約筋に力を入れ、トイレに行くのを耐えても、1度トイレに行ってしまうと、アルコールの利尿作用も手助けし、次からトイレの回数が増えるのだと思います。」
と返答をもらいました。
医師によると、飲酒していてもトイレにあまり行かない人は、単に尿道括約筋が他の人より鍛えられているか、あるいは、1度トイレに行くと頻尿になると勘違いして、わざと行かないのでは、ということでした。
お酒を飲む時は水分補給に注意して!
アルコールでは水分補給にならないだけでなく、逆に細胞の水分を一方的に体外に排出してしまう力があるのです。
注射の前にアルコール消毒をし、皮膚がひやっとしたことってありませんか?
これは、アルコールには熱を奪い乾かす力がある為に起こったのです。
この力は体内でも同じで、アルコールが入っている物を呼吸すると、同じように、のど・鼻などの気道の粘膜を乾かしてしまいます。
二日酔いで頭痛がする要因もこれと同じで、細胞の水分量が減ることで起きるのです。
脳にある細胞の水分量が減り、脳がきゅっと収縮することにより痛みが発生します。
細胞の水分量が減ると、血液はドロドロになり流れは滞ります。
大量のお酒を飲酒した後に水分補給をしないでそのまま就寝してしまうと、血栓や動脈硬化が現れ、最悪の場合は死ぬこともあります。
「ビールは水分だから」などと言って、水分補給をビールで行っている人は、要注意です。
ビールでは水分補給になりません。
“水分補給のつもりでビールを飲んで、脱水症状になった”などとならないようにしてください。
ビールなど飲酒した後の水分補給は、水やスポーツドリンクなどを飲むように心がけましょう。