突然の下痢や嘔吐が起きる食中毒〜その原因と予防方法
突然の下痢や嘔吐などが起きる食中毒。食中毒になるとつらいものですよね。
その原因としてはいろいろとあり、感染源や予防方法も異なります。
そこでここでは、食中毒とはどのようなものか、その原因や感染源、予防方法について紹介します。
また、冬場に多く発生するノロウイルスについても予防方法や対処法を紹介していきます。
スポンサーリンク
こんな記事もよく読まれています
-
食事中の水分摂取は要注意!飲み過ぎで太る原因と効果的な飲み方
食事中に水分をとる人は多いでしょう。ダイエット効...
-
声を大きくするためには腹筋だけではない!必要なある部分とは
声を大きくするために腹筋を鍛えるといいと言われる...
-
正しい薬の飲み方!水ではなくお茶で飲んでも大丈夫
薬を飲む時には、一般に水かぬるま湯で飲むのがよい...
-
夜食べ過ぎないようにする方法と翌朝の対処法
夜お腹が空くと、どうしても気になって何か食べたく...
-
ウォーキングをしても体重が落ちない人のための効果的な方法
最近、健康志向の高まりを反映してか、ウォーキング...
-
寝違いが原因で首が痛い…病院での治療と自分でできる対処法
朝目が覚めると寝違いで首が痛い、というのは多くの...
-
ラーメンのスープを飲まないほうがいい?カロリーや塩分の減らし方
いまや日本人のソウルフードとなったラーメン。その...
-
アルコールを飲んだ前後は運動してもよい?カラダへの影響と吸収
汗をかいて喉が渇いた運動後に飲むお酒の味は、まさ...
-
ニンニク料理を食べても臭わない!においを抑える方法
ニンニクを使った料理はにおいで食欲がそそられるも...
-
女性が美脚を手に入れるために必要な筋肉トレーニングのポイント
女性にとって、すらっと長く引き締まった脚は憧れで...
-
肩こりに磁気ネックレスが効果あり?その仕組みとそれ以外の緩和法
パソコンを使って長時間のデスクワークや、家事や子...
-
卵はダイエットに不向き?低カロリーな白身が実はおすすめな理由
栄養価が高いことで知られている卵。
<...
-
男性にもある更年期……怒りっぽくなったら要注意!
更年期というのは女性だけのものと思わ...
-
義母と同居している妻にとって悩ましい介護のコツ
女性は結婚すると、当然ですが、義父や義母との関わ...
-
大豆は万能!?豆腐と納豆の健康の効果とは
大豆が体にいいということは聞いたことがあるでしょ...
-
気になる女性必見!筋肉トレーニングとストレッチによるO脚改善法
女性のなかには、脚のことで悩んでいる人が多いのではないでしょ...
-
シャンプー・リンス選びのポイント!ノンシリコンの良いとこ悪いとこ
長年のカラーリングやパーマの繰り返しで髪のダメージが気になる...
-
爪が短い女性に対する男性の印象とは?短い爪におすすめのカラー
女性は長い爪に憧れる傾向がありますが、男性は爪が...
-
白髪が治ると話題!黒ゴマの効果・摂り方のコツ
中年期に差し掛かると、ちらほらと現れ始める白髪に...
-
顔のできものは脂肪?ブツブツは稗粒腫の可能性も…原因・対処法
顔の周りに白いブツブツができるとニキビだと思うか...
スポンサーリンク
目次
突然の下痢や嘔吐が起きる原因となる食中毒について
食中毒の症状としてあげられるのが、突然の「嘔吐」と「下痢」でしょう。
では、なぜ食中毒になると、このような症状が起きるのでしょうか。ここでは、食中毒がどのようなものかについて紹介します。
食中毒とは?h
食中毒は、体内に入った有害な微生物や化学物質などの毒素を含む飲食物を摂取した結果起きる下痢や嘔吐などの疾病の総称です。
食中毒の原因
原因としては、次のようなものがあります。
- 食品中に含まれる細菌・ウイルス・寄生虫
- 化学物質
- 自然毒
特に気をつけなければいけないのは1です。
食中毒といえば夏場のイメージが強いですが、実は冬場に増える傾向にあります。最近話題のノロウイルスは冬場に多く発生します。
食中毒の症状
感染源の種類によっても異なりますが、一般的に腹痛や嘔吐、下痢が主な症状です。下痢の場合には、粘液や血液が混じることもあります。
また、発熱も症状の一つです。
突然の下痢や嘔吐などの原因とは?食中毒の種類について
では、もう少し食中毒の種類について、詳しく紹介していきます。
食中毒は感染源により細菌性、ウイルス性、寄生虫、化学性、自然毒と分類されます。
ここでは、その中で大部分を占める細菌性食中毒と、ウイルス性食中毒について紹介します。
細菌性食中毒
食品に含まれる細菌によって発症する食中毒です。夏場に多く発生します。この食中毒は発症までの時間によって2つに分類されます。
感染型
感染後1〜4日で発症することが多く、症状としては下痢や腹痛、発熱が見られます。
原因となる菌には次のようなものがあります。
サルモネラ菌
生卵や半生の肉(豚肉、鶏肉)などやペットを介して感染します。
病原性大腸菌(O-157など)
生肉や半生の肉(牛肉、ユッケ)を介して感染することが多いです。
高齢者や乳児がこの菌に感染すると、溶血性尿毒症症候群を合併し重症化しやすいです。
腸炎ビブリオ
夏に食べる生の海産魚介類(牡蠣など)を介して感染します 。
カンピロバクター
半生の肉(豚肉、鶏肉)を介して感染することが多いです。
この菌に感染すると、血便になることがあります。
毒素型
食後2〜24時間で発症します。症状としては、悪心、嘔吐、腹痛、下痢があります。しかし、発熱は少ないです。
原因となる菌には次のようなものがあります。
黄色ブドウ球菌
料理を調理した人の皮膚の化膿性病変などが原因で、おにぎりや寿司などを介して感染します。
セレウス菌
室温に放置された食品を介して感染します。
ウェルシュ菌
再加熱不十分な肉やシチューなどを介して感染します。
ボツリヌス菌
ビン詰、 缶詰、容器包装詰め食品、保存食品を介して感染します。
ウイルス性食中毒
ノロウイルスやロタウイルスなど、ウイルスに汚染された食品を飲食することで発生する食中毒です。
この食中毒のほとんどは「ノロウイルス」によるものです。また、この食中毒の場合はインフルエンザのように有効な抗ウイルス薬がないため、基本的には人間本来の治癒力に任せるしかありません。
原因となるウイルスには次のようなものがあります。
ノロウイルス、ロタウイルス、サポウイルス
一次感染源はシジミやアサリ、牡蠣などの二枚貝です。
二次感染は感染者の便や嘔吐物、また空気感染もあります。そのほか、汚染されたタオルや飲料水などを介しても感染します。
アデノウイルス
夏場のプールの水を介して感染することや空気感染、接触感染があります。
このウイルスに感染すると、喉の腫れや痛み、目やに、目の充血、高熱などの症状があります。
二次感染もあるノロウイルスによる食中毒を予防するには
最近の冬場に話題になる食中毒といえば、ノロウイルスによるものがほとんどです。ノロウイルスによる食中毒は二次感染もあるため、事前に予防しておくことが重要です。
そこでここでは、ノロウイルスの予防について紹介していきます。
ノロウイルスの予防対策としては、次のようなものが あります。
- 爪や指の間をブラシを使って洗い、洗い残しがないようにする
- つり革や手すりなど複数の人が触るものに接触したときは必ず手洗いする
- 赤ちゃんのおむつや嘔吐物を処理した後は必ず手洗いするようにする
まず感染しないために一番大事なことは、手洗いをしっかりするということです。手洗いすることでウイルスを除去することができます。爪や指の間までしっかりと石けんで荒い、流水で洗い出すようにしましょう。
また、つり革や手すりなど多くの人が触るものにはウイルスが付着しやすいため、そのようなものに触ったときには必ず手洗いしましょう。
さらに、公共施設や会社のトイレの便座にも要注意です。そのようなところの便座を使用する際は、使用前に除菌スプレーや除菌シートを使うことをおすすめします。
赤ちゃんや小さな子供、高齢者の人のおむつ交換や嘔吐物の処理の際にも注意が必要です。そのなかにウイルスが含まれている可能性があります。処理した後はしっかりと手洗いすることを忘れずに。
ノロウイルスが原因で突然の下痢や嘔吐が起きた場合の対処方法
ノロウイルスは感染する前に予防しておきたいものですが、二次感染もあり、子供が感染すると親まで感染することも多いものです。
では、ノロウイルスに感染してしまったら、どのように対処すべきなのでしょうか。
ここでは、その対処方法について紹介します。
対処方法としては、次のようなものがあります。
- 水分をこまめにとる
- 下痢止めや咳止めは控える
- 絶食する
- 梅干しを食べる
水分はこまめに摂りましょう。下痢や嘔吐などによって水分が体外に排出されています。水分不足になる可能性があるため、水分をしっかり摂りましょう。
また、下痢止めや咳止めは症状を悪化させる要因とされているので控えましょう。
断食は食中毒により弱っている胃腸を休ませるためです。食欲はないかもしれませんが、あったとしても控えるようにしましょう。そうすることで症状の改善が早くなります。
梅干しは昔から胃腸を整える働きがあると言われている食品ですので、弱くなった胃腸には効果的です。
食欲がないときには無理して食べる必要はありませんが、少しでも食欲が出てきたときに食べてみるといいでしょう。
突然の下痢や嘔吐のもう一つの原因であるロタウイルスについて
ウイルス性食中毒はノロウイルスによるものがほとんどですが、同じようなウイルスにロタウイルスがあります。
最後にこのロタウイルスによる食中毒の特徴や予防方法について紹介します。
ロタウイルスによる食中毒の特徴
このウイルスによる食中毒は下痢や嘔吐の症状が激しく、高熱がでるのが特徴です。まれに重症化することもあり注意が必要です。
ロタウイルス感染の予防方法
ロタウイルスはノロウイルスによく似たウイルスであるため、予防方法は基本的に同じです。
具体的には次の予防方法です。
- 手洗いを徹底する
- 二次感染を防ぐため、感染者の汚物の処理に注意する
- ウイルスの長期間排出に注意する
手洗いに関しては、ノロウイルスの項でも書いたように、徹底して行うようにしましょう。
感染者の汚物を処理する際には、必ず手袋、マスクを着用し、汚物に直接触れていなても処理後は必ず手洗いをするようにします。
汚染された衣服などを処理する際も、手袋やマスクを着用し、汚染された衣服は他のものと分けて洗いましょう。
また、汚物が飛び散った可能性がある箇所は、必ず塩素系の消毒液で消毒してください。アルコールなど塩素系以外の消毒液では効果がありません。
あと、ウイルスが汚物から排出されるのは1週間ほど続きます。注意深く予防していきましょう。