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頭痛でのCT検査結果が異常なしは本当に安心?様々な頭痛について

   

頭痛でのCT検査結果が異常なしは本当に安心?様々な頭痛について

頭痛は誰もが経験する症状でしょう。それも軽いものから、激しいものまで様々な痛みがあります。

頭痛には重大な病気が隠れている可能性があるため、きちんと検査してもらうことが大事です。

しかし、頭痛がひどいにもかかわらず、病院でCT検査してもらっても異常なしと診断されるときがあります。

これは本当に問題ないのでしょうか。

ここでは、心配ないものから危険性があるものまで、頭痛について紹介します。

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CT検査では異常なしでもあまり心配ない頭痛とは

CT検査で異常なしでも頭痛が続いたら気になるものです。

しかし、次に紹介する頭痛はあまり心配はいらないと言ってもいいでしょう。
その頭痛の症状など、特徴を紹介していきます。

緊張型頭痛

この頭痛は、頭全体が重くなって締め付けられるような痛みがあるのが特徴です。

緊張型頭痛は、デスクワークで長時間にわたって前傾姿勢でいたり、パソコンの画面を長時間見続ける人に多くみられています。同じ姿勢を続けることで、首筋から肩にかけて、筋肉が収縮して凝りが生じている状態となり、頭痛を引き起こすことが原因です。

また、職場の人間関係や家庭の問題など精神的なストレスも頭痛の原因となります。漠然とした頭の鈍重感が1日中続くこともあります。

しかし、仕事や家事などに支障がでるほどの痛みではないことが多いです。

治療としては、精神的ストレスが原因となっている場合には、抗うつ薬や抗不安薬が用いられることがあります。

また、著しく首や腰がこっている場合には筋弛緩剤などが用いられます。

片頭痛

この頭痛は、片側(ときには両方)のこめかみから目のあたりにかけてズキンズキンという拍動性の痛みがあるのが特徴です。

女性の患者が男性よりも3.6倍も多いのも特徴です。特に30歳代女性の約20%は片頭痛持ちだと言われています。

原因としては、血管の異常な拡張、もしくは三叉神経(顔面周辺の感覚をつかさどる)の関与と考えられています。

発生頻度は月に1、2度という場合が多く、痛みは数時間から、長い人で3日間ほど続きます。吐き気をもよおすこともあり、光をまぶしく感じたり、音に敏感になったりします。

また、頭痛の前兆があることが多く、目の前にチカチカとした光のようなものが見えたり、中心部が見えにくくなる「閃輝暗点(せんきあんてん)」を生じることもあります。

痛みのため、仕事や家事に手がつかなくなり、能率も下がってくることが多いです。治療としては薬物療法が中心となります。

このような症状の頭痛で、CT検査をしても異常がなかった場合は、あまり心配しなくていいでしょう。

しかし、症状を抑えるための治療は行ってもらう必要があるでしょう。

CT検査は異常なしでも耐えられない痛みがある群発頭痛とは

もう一つ痛みがかなりひどいものの、CT検査では異常なしと言われることが多い頭痛があります。

それは、群発頭痛です。ここでは、その群発頭痛について紹介していきます。

症状の特徴

群発頭痛は、「目がえぐられる」「きりで指されたよう」と表現されるように、耐えられないほどの痛みを伴う頭痛です。それはあまりの痛みでじっとすることができないほどです。

頻度は1〜2カ月に集中して起こり、それが毎日続きます。1回の痛みは15分から3時間ほど続きます。

痛む場所は必ず片側の目の奥や周囲、こめかみあたりです。痛みの他には、目の充血や涙、鼻水などを伴うこともあります。

この群発頭痛は20代〜30代の男性に多いと言われています。痛みがひどいため、仕事や家事にも支障をきたします。

群発頭痛が起こる原因

発症のメカニズムについてはまだ明らかにはなっていませんが、頭部の血管が拡張することが原因と言われています。

目の後ろを通っている血管が拡張して引き起こされるため、目の奥に痛みを感じるようです。

また、この血管を取り巻いている自律神経が刺激されるため、神経がコントロールしている涙腺が影響を受け、涙が出たり、鼻水が出たりする症状を伴うことが多いです。

CT検査も異常なしではない可能性が高い危険な頭痛とは?

これまではCT検査で異常がなくても、あまり心配する必要がない頭痛について紹介してきました。

しかし、逆に注意しておきたい頭痛もあります。この頭痛ではCT検査で異常がある場合も多いでしょう。

ここでは、その頭痛について紹介していきます。

その頭痛が起こる注意しておきたい病気として「くも膜下出血」「感染症(髄膜炎)」「脳出血」「脳腫瘍」などがあります。これらの病気が原因で起こる頭痛の場合はかなり危険だといってもいいでしょう。

これらの病気が原因となっている場合は、次のような症状があらわれます。

  • 突然の激しい頭痛が起こる
  • 痛みが急に強くなる
  • 痛みが徐々に強くなる
  • 発熱を伴う
  • 手足のしびれがある
  • けいれんがある
  • 意識がもうろうとなる
  • 嘔吐
  • 吐き気がある

このような症状がある頭痛の場合は、かなり危険な状態ですので、すぐに病院を受診しましょう。

頭痛では何科にかかるべき?種類別に紹介

頭痛といっても別の症状を伴うもの、長引くものなどいくつかの種類があります。

では、このような頭痛の場合、どの科の病院を受診すればいいのでしょうか。

ここでは、頭痛の種類ごとに何科にかかればいいのかを紹介していきます。

一緒に発熱や風邪の症状がある場合

風邪やインフルエンザになると、頭痛もよく起こります。それ以外に発熱や咳、くしゃみなどの症状もあります。

頭痛の他にこのような症状がある場合は、まず風邪などの病気を治す必要があるため一般内科の病院・クリニックを受診しましょう。

我慢できないほどの急な頭痛の場合

突然始まる激しい頭痛はくも膜下出血や脳出血など、かなり危険な病気が隠れている可能性が高いです。

特に、しゃべりにくい、意識がもうろうとしているなどの症状がある場合は、すぐにでも病院を受診したほうがいいでしょう。

この場合は急いで検査してもらう必要があるため、救急科か脳神経外科を受診しましょう。

頭痛が長引く場合

それほど激しくはないが日常的に頭痛に悩まされている、たまに激しい頭痛が起きる場合は脳神経外科か神経内科を受診しましょう。

また、頭痛外来がある病院やクリニックでは片頭痛や緊張型頭痛を専門としていますので、この科があるところもおすすめです。

脳神経外科や神経内科を受診しても頭痛が解消されない場合

この場合は、精神的な要因が隠れている可能性があります。

もし、これらの病院を受診しても頭痛が解消されない場合は、精神科や心療内科を受診してみましょう。

病院選びは頭痛を専門に扱う頭痛外来を受診することが大切

先ほど紹介しましたが、病院の中には「頭痛外来」があるところもあります。
ここでは、その頭痛外来について紹介していきます。

頭痛外来とは頭痛を専門に扱う診療外来です。

この外来では頭痛に関する専門的な知識と治療技術をもった医者がおり、片頭痛や緊張型頭痛など様々な種類の頭痛を診てもらえます。

頭痛を専門としているため、そのタイプをしっかりと見極めてもらえ、それにあった薬を処方してもらえます。

また、生活習慣の見直しなど総合的なアドバイスももらうことができ、治療だけではなく、頭痛が起きないような生活に改善することもできるでしょう。

もし、近くに頭痛外来を設置している病院があれば、まずはそこを受診してみることをおすすめします。

風邪などの思い当たる病気がなく、激しい痛みでもない頭痛の場合は、この頭痛外来を受診してみましょう。

脳が原因ではないときに考えられる頭痛

ここまでは主に脳の血管などに原因がある頭痛を紹介してきましたが、それ以外の原因による生じる頭痛もあります。

ここでは、脳以外の原因による頭痛を紹介します。

頸椎(首の骨)の異常が原因

この場合は、首のヘルニアや頚椎症、首の骨がまっすぐになるストレートネックなどが原因となり頭痛が生じます。

首の骨の位置がずれることによって、首の血流が悪くなり、頭への血行まで悪くなってしまうため、緊張型の頭痛を起こしやすくなってしまうのです。

内臓疲労が原因

実は内臓にも疲労がたまります。そうなると、肝臓や腎臓、心臓の動きが悪くなってきます。体全体に血液やリンパ液がうまく循環しないようになるのです。

そうなると、内臓以外にも疲労物質がたまり、体のだるさや肩こりなどの症状が生じてきます。そして、肩こりから頭痛も誘発されるのです。

頭蓋骨のゆがみが原因

頭蓋骨はパズルのようにいくつかの骨が組み合わさってできています。ゆがみのない正常な頭蓋骨は、適度に骨と骨の間に隙間があいています。

しかし、日常生活で同じような姿勢をしていると、頭蓋骨の骨の隙間が縮まってくるのです。それにより血行不良を起こし頭痛が誘発されます。

ここで紹介した頭痛はどれも血行不良が原因となり生じるものです。

血行不良を起こさないために、同じ姿勢を続けない、定期的にストレッチをするなど、意識して動きたいものです。

頭痛で市販薬を頻繁に飲んでいる人は要注意!薬物乱用頭痛とは?

頭痛になるとつい市販の頭痛薬を服用し、それを繰り返すあまり効き目がなくなっていることはないでしょうか。

市販薬に頼りすぎるのは注意が必要です。

最後に、市販薬を服用するときの注意点を紹介します。

大事な仕事や予定があるときに頭痛が。そんなときはつい市販の薬を頼ってしまうものです。薬局には急な頭痛に対処できる痛み止めがたくさん置いてありますので、急な頭痛には役立ちます。

しかし、痛み止めを漠然と繰り返し服用していると、薬物乱用頭痛となってしまう可能性があります。この状態になると、薬を飲んでも頭痛が治まらなくなってしまいます。

日頃から痛み止めがなかなか効かず大量に服用したり、予防的に薬を服用している人は要注意です。

どうしても頭痛が気になる場合は、病院をきちんと受診しましょう。また、処方された薬も用法を守って服用することです。

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