風邪を引いて発熱…37℃でも放置しない理由と微熱時の対処法
風邪を引いたとき、症状のひとつとして“発熱”がありますよね。
「風邪を引いたかも・・・」
そう思って体温をはかったけれど、37℃という微妙なラインだった。。。
そんなとき、あなたはどうしますか?
平熱のときだって体調は変わりやすいもの。
微熱だからといって放置してしまうと、体調が悪化してしまう可能性だってあります。
また、微熱が続いてしまうときは原因が風邪ではないことだってあるんです。
ここでは、そんな37℃の微熱でも放置せず、しっかり対処していく方法を紹介していきます。
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目次
風邪で発熱した…37℃って微熱??
なんだか熱っぽいような気がして熱をはかったら37℃だった。
こんな経験は、きっと誰でも一度はあることと思います。
平熱が低い方にとって、37℃は高熱にあたると思いますが実際は37℃を“熱がある”といっていいのでしょうか?
微熱は37℃〜38℃の状態。ただし個人差はあり、カラダがだるく感じたり風邪を引いたと感じたとき、“微熱がある”と思ってしまいがちですよね。
そもそも微熱とは、体温が何度から何度までの状態をいうのでしょうか?
平熱→体温が35℃〜37℃未満の状態
微熱→発熱により37℃〜38℃未満の状態
高熱→38℃以上の状態
医学的にいうと熱がある状態とは、体温が37℃以上の状態をいうそうです。
ただ、やはり個人差はあるそうで子どもの体温はやや高く、70歳以上になると体温はやや低めの数値を指すそうです。
平熱が35℃台と低く、36.7℃にもなると『カラダがきつい』という患者さんだっているそうですよ。
「平熱より1℃高いと、どこか悪いところがあるのかもしれない・・・」
という感覚をもてるように自分の平熱を把握しておき、少しの発熱でもしっかり休める体勢をつくっておきましょう。
風邪で発熱したけど37℃だった…こんなとき仕事は休む?
「熱が何度だったら仕事を休むか」というアンケートをとある企業で行ったところ、回答が多い順に、「38.0〜38.4℃」が全体の約40%で、「37.5〜37.9℃」が二番目に多く、「37.0〜37.4℃」が約20%という結果になりました。
また、“40℃未満の発熱では仕事を休まない”という方も約3%いました。
仕事を休む目安=体温が「37.5〜38.4℃」
アンケート結果を参考にすると、“37℃くらいの発熱では仕事を休めない”
という方が多いみたいです。
小・中学校を休む熱のラインを考えると、会社のほうが学校よりも休む目安になる体温が高い方が多いということになります。
仕事を休む目安の体温は、個人差もふくめると「37.5〜38.4℃」と考えるといいかもしれませんね。
「37℃」で仕事を休めたら理想
いっぽう、現実ではなく理想の話をすると「37℃」で仕事を休みたいという方が多いようです。
37℃を超えるとカラダにだるさなどの異変を感じる方が多いみたいです。
「いつもどおりに仕事がこなせなくなる熱のラインは?」という質問にも「37.0〜37.4℃」と回答した方が一番多かったようです。
ですが、
「私は冷え性で平熱が低い」
「36.5℃でも仕事を休みたい」
という女性の声もあり、やはり個人差があるみたいですね。
風邪で37℃の微熱が続いたとき、どう対処すればいい?
家で経過をみるとき
家で経過をみるときは、市販薬を飲んでみるといいかもしれません。
微熱くらいでは病院へ行かないという方は多いと思います。
そんな方は、自分の症状に合った市販薬を服用して経過をみてみましょう。
それでも改善していく感覚がなければ、風邪を含めた病気の可能性や心因性の発熱の可能性もありますので、病院を受診して診てもらうもらうとよいでしょう。
病院で検査するとき
微熱が続くようなら、一度病院で検査してもらいましょう。
総合的な検査をしてもらいたいときは、一般内科を受診するとよいと思います。
病状に合わせて、呼吸内科や消化器内科を受診してみるのもよいのではないでしょうか。
検査では、血液検査やレントゲン検査、尿検査などによって微熱の原因を調べてくれます。
この検査で原因がわかることがほとんどですが、わからない場合は精密検査を行うこともあるようです。
風邪で37℃発熱…自分でできる対処法とは
しっかり寝てしっかり休む
まずは、しっかり寝てしっかりカラダを休めることが重要です。
「忙しくて休めない」
「予定がある」
と休息することをおろそかにしていると、病状が悪化していき、とり返しがつかなくなってしまうことだってあります。
また、しっかり休んでもあまり体調が改善されないときは「どこかに異変がある」と、病気のサインに早く気づくこともできるでしょう。
バランスよく食べる
レタスや長ネギ、きゅうりなどのウリ科の野菜は解熱作用があるといわれています。
また、栄養ドリンクを飲むのもオススメです。
このときは、カフェインの少ないものを選ぶようにしましょう。
足湯につかる
足湯には、免疫力を高める効果があります。
足湯の手順は以下です。
- 両足をくるぶしまでお湯につける。
- 冷めてしまわないように足し湯をしながら約7分温める。
- 足を拭いて、両足の色を確認する。
- 左右の赤みが違うときは、色が薄い足をもう3分お湯につける。
白湯を飲みながら足湯をするのがポイントです!
漢方薬を飲む
漢方薬には、カラダの免疫力を高める効果があるといわれています。
薬を使わずに体調を改善させたい方は、以下の漢方薬を参考までにご紹介しておきます。
- 葛根湯(かっこんとう)
- 麻王湯(まおうとう)
- 紫胡桂枝湯(さいこけいしとう)
- 小紫胡湯(しょうさいことう)
37℃の微熱が続くときの病気の可能性
肺結核
肺結核とは、結核菌という細菌に感染して発症するものです。
微熱のほかにも、咳や痰、倦怠感、就寝中の発汗ということが2週間以上続いてしまうといった症状があります。
バセドウ病
バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることでカラダの代謝が異常に活発になってしまうものです。
微熱のほかにも、動悸や頻脈、体重の減少、下痢、発汗などの症状があります。
関節リウマチ
症状としては、手首、手指、足関節、足指、肘関節などが腫れたり、こわばったり、痛みを感じるといったものがあります。
ほかにも、微熱が続いてしまう、疲れやすくなる、食欲不振、目の炎症などの症状があります。
白血病
急性白血病のおもな3大症状として、出血しやすくなる、微熱が続いてしまう、貧血、の3つがあげられます。
鼻血や歯ぐきから出血しやすくなったり、アザがあちこちにできやすくなったりすることもあげられます。
慢性白血病の症状は、急性白血病とは異なり自覚しにくいもので、お腹が張ってしまう、寝汗をかいてしまう、倦怠感などがあげられます。