口唇ヘルペスって何?つぶすと悪化と二次感染の可能性が上がる!
口唇ヘルペスを知っていますか?口の周辺にプチプチと、痛いようなかゆいような水ぶくれが出来たことはありませんか?それが口唇ヘルペスです。
水ぶくれをよくつぶしてしまう人も多いようですが、口唇ヘルペスはつぶしてしまうと状態が悪くなってしますんです!
さらに、他の人に感染してしまう原因になったり、症状が繰り返し出るようになったりと、いいことがありません。
そうなる前に口唇ヘルペスを知り、どうやって対応すればいいのかを考えていきましょう。
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目次
口唇ヘルペスをつぶしたらどうしてダメなの?病気のしくみ
口唇ヘルペスは何が原因で発症するのか知っていますか?それはヘルペスウイルスです。
水疱が集まった状態の事を「ヘルペス」といい、口唇ヘルペスは感染症の一種です。
ヘルペスは口唇だけではなく、大まかに分けると8種類あります。その一つが口周りに出来る口唇ヘルペスになります。
ヘルペスの出る場所によって名称が変わる病気ですが、誰にでも感染の可能性があります。
単純ヘルペスウイルスの感染が原因
口の周りに水疱が出来るのは単純ヘルペスウイルスが原因です。日本の中で70%ほどの人が感染していると言われています。
口の周りだけではなく身体中に単純ヘルペスウイルスは感染します。発症するとその部分に水疱が出来るのが特徴です。
口唇ヘルペスは2週間程度で治まる!
初感染、再発、体調の状態で口唇ヘルペス自体の症状に差があります。
初感染を例にあげると、
- 口周りに違和感(ピリピリ、ちくちくといった痛みや、痒み)が出る
- 違和感を感じる場所が赤くなってくる
- 腫れて赤くなった部分(3日後位)に水疱ができる
- 水疱がつぶれてかさぶたになり、治癒していく
これが初感染時の一般的な例です。
口唇ヘルペスの治療法…つぶすのはNG!
口唇ヘルペスはそのままでも自然に2週間ほどで収まっていきます。
でもむずむずするし、気になって触ってつぶしてしまった…なんて方もいるのではないでしょうか。
早く治したい方には次の2点がおすすめです。
- 皮膚科で診てもらう
- 食事でビタミンB2、B6、B12を積極的に摂る
皮膚科では状態にもよりますが、抗ウイルス薬や抗生物質の薬やビタミンが配合した飲み薬を処方してもらえます。
そのビタミンが、ビタミンB2、B6、B12です。
様々な食品に含まれていますが、それぞれのビタミンが多く含まれている食品をご紹介します。
●ビタミンB2の多い食品・・・レバー(牛、鶏、豚) 卵 うなぎ はまぐり さば 納豆 春菊 牛乳 乳製品(チーズなど)
主な効果・・・・・・・脂質の代謝に必要なビタミンで不足すると皮膚や粘膜が敏感になり口内炎や肌荒れがおきたりします。
●ビタミンB6の多い食品・・・かつお、まぐろなど魚類 肉類(レバー) 卵 バナナ 干しぶどう ハチミツ 卵 とうもろこし 豆類
主な効果・・・・・・・・・たんぱく質、脂質、糖質の代謝を促進します。不足するとアレルギー症状、またうつ病や貧血を起こしたりします。
●ビタミンB12の多い食品・・肉類(レバーなど) 牡蠣(カキ) あさり 牛乳や乳製品
主な効果・・・・・・・・・赤血球が正常に作られるのを助ける作用があります。不足すると貧血やめまい、倦怠感がでます。
二次感染!つぶすと怖い口唇ヘルペス
水疱をつぶすと二次感染のリスクが!
感染範囲が広がることもそうですが、口唇ヘルペスで怖いのは自分でつぶすことで、二次感染を起こしてしまう可能性が高まるということです
水疱を触った指に何らかの害のある細菌が付いていた場合、その細菌がつぶした水疱の傷から体内に入ってしまう可能性があるのです。
そしてヘルペスが発症している人は身体の免疫力が下がっているので、普段は感染しても大丈夫な細菌でも、炎症を起こす可能性があります。
ただでさえ気になるヘルペスを自分がつぶしたことでさらに体調を壊す。そんなことを防ぐ為に、水疱を触ったり自分でつぶすのは止めましょう。
治りかけも注意!かさぶたは剥がさない
口唇ヘルペスはウイルスで発症します。患部は清潔にして、外部・内部薬で治していきます。治りかけはかさぶたが形成されます。ここが注意!
治ったと思い、かさぶたを自分で剥がしたりしないでください。
かさぶたはまだヘルペスが治っていないという証拠です。一時的に水疱が乾燥しているだけなのです。
無理に剥がしてしまうと出血し、またかさぶたが出来る。また剥がす…、負のスパイラルになってしまいます。かさぶたは自然に取れるまでは我慢しましょう。
口唇ヘルペスはつぶすと他の人に感染しやすい!
口唇ヘルペスは人から人にうつる感染症です。単純ヘルペスウイルスは感染力が高いウイルスです。
どのような経路で感染してしまうのか、シチュエーション別に紐解いてみましょう。
かわいい我が子にキス
産まれたばかりの赤ちゃん、本当にかわいいですよね。ついキスしたりしていませんか?じつはそれが危険なのです。
赤ちゃんはウイルスに対しての抵抗力がありません。口唇ヘルペスの大人からのキスでうつってしまうことがあります。
今、口唇ヘルペスを持ってる方は、記憶にないその時期にうつっていたのかもしれませんよ。
口唇ヘルペスを触った手で人に触る
自分が口唇ヘルペスを発症しているときに、患部を触ったままの手で他の人に触れたりしていませんか?
感染力の高い口唇ヘルペスウイルスはそれでもうつってしまいます。
赤ちゃんのお世話をするときは要注意。よく手を洗ってから赤ちゃんに触りましょう。
また口唇ヘルペスの外用薬を手で塗っている人は、衛生的にも綿棒やスパチュラに変えてみましょう。指で塗ってしまうと、指にウイルスが残ってしまいます。
共用しているタオルや食器に注意
何度も言っていますが、口唇ヘルペスウイルスは感染力が高いです。患部が直接他の人に触れていなくても、使ったタオルや食器などから感染することもあるようです。
発症している間は、共用しないほうが安全です。
口唇ヘルペスを繰り返さないために注意したいこと
口唇ヘルペスを何度も繰り返している人は、以下のことにも注意してみましょう。
唇の乾燥を防ぐ
乾燥によって肌は抵抗力が落ちます。唇も同じです。なるべく乾燥を防ぎましょう。
鼻炎で鼻が詰まりやすい人は、口呼吸がどうしても多くなります。そうすると喉だけではなく唇も乾きやすいです。
鼻炎薬を使う、鼻呼吸を楽にするテープを使うなど、なるべく口呼吸の回数を減らしましょう。
また、乾燥によって唇がひび割れてしまう人もいます。気にして触ったり剥がしてしまうと、ウイルスに感染しやすくなります。要注意です。
隠れた敵、紫外線を防ぐ
紫外線は口唇ヘルペスを発症させやすくします。意外ですよね。
唇は顔の中でも皮膚が弱いところなので、紫外線の影響をより受けてしまいます。そうすると抵抗力も落ちてしまいます。
最近は夏冬関係なく日焼け止めを顔に塗っている人も多いと思いますが、唇も同様に紫外線からケアしてあげましょう。
リップクリームをUVカットしてくれるものに変えるだけで、紫外線からも乾燥からも唇を守ることができますよ。