これって風邪?熱が夕方に上がる原因と発熱の対応方法
風邪をひいて発熱。でも、朝は熱がそんなになかったのに夕方になるとまた発熱するという経験をしたことはないでしょうか。
これは風邪の症状の一つなのでしょうか。実はそれが原因ではない可能性もあります。
そこで、ここでは、夕方から発熱する原因と、発熱した時に注意しておきたい病気や対応方法について紹介していきます。
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目次
夕方になると熱が上がり風邪が悪化しているように感じる原因
風邪をひいていて、昼間はちょっと調子がよかったのに、夜になると悪化してしまうことはないでしょうか。
昼間は熱も下がっていて咳も治まっていたのに、夕方になるとまた熱が上がり咳も出だすことが。
なぜ、昼間よりも夕方のほうが悪化してしまうのでしょうか。
その原因は人間の一日の体温変動にあります。実は人間の体温は一日中一定なわけではなく、一日の中で変動があるのです。朝、目覚めたときが最も低い体温になっています。
逆に夕方は日中にエネルギーを使ったことにより、体温が上がっています。体温変動は風邪をひいていても変わりませんから、夕方になると熱が上がってくるのです。
もう一つの咳についてはアドレナリンの分泌がかかわっています。
人間の体には体内時計が備わっていて、一日の流れに合わせて体内の働きを最適に調整しています。
その調整にはホルモンが関わっており、その中の一つアドレナリンは昼間に多く分泌されます。
このアドレナリンの作用により昼間は気管支が拡張されています。しかし、夜になると分泌が少なくなるため気管支が収縮してしまうのです。そして、気管支が収縮すると咳が出やすくなります。
これらのことから、夕方になると熱が上がったり咳が出だしたりするのは、風邪が悪化しているわけではなく、人間のもともとの生体反応によりそのようになっていることが分かるでしょう。
また、体が温まると咳が出やすいと言われており、布団に入って温まると咳が出やすくなるようです。
夕方になると熱が上がるのは風邪だけが原因ではない
夕方になると熱が上がりだすのは風邪だけが原因ではない場合もあります。
たとえば、風邪以外のウイルスや細菌に感染していたとしても、その勢いが弱いと夜だけ発熱するということもあるようです。
特に夜だけ高温になるという場合はこの可能性もあるため、病院で血液検査などをして原因を調べてもらう必要があるでしょう。
また、1日の高低差が1度以上あり高熱と平熱が交互にあらわれる熱のことを間欠熱といいますが、この熱で疑われる病気としては次のようなものがあります。
マラリアやウイルス感染、敗血症、腎盂腎炎、尿路感染症、胆嚢炎、膿瘍などです。
このような病気の可能性もありますので、平熱と高熱を繰り返すようであれば、一度病院で調べてもらったほうがいいでしょう。
また子供の場合、夜は高熱を出していたのに翌朝になると元気になっていることもあるものです。
でも、そのときも安心せず様子を見るようにしましょう。
単純に体が疲れていただけや調子が悪かっただけということもあります。熱を出した翌日は少しおとなしく過ごすようにしてもらい、様子を見るようにしましょう。
風邪かもしれない夕方から上がる子供の熱の注意点
子供が夜に発熱すると親は心配してしまうものです。あわてて救急病院を受診したくもなるでしょう。
しかし、あわてて受診する必要はありません。覚えておいて欲しいのは、熱は午前中にいったん下り、午後から夕方、夜にかけて上がる傾向にあるということです。
特に子供は眠かったり、満腹だったり、泣いたり暴れたりすることで体温が上がります。
さらに部屋の温度や外気の温度が高いと体温が上がりやすいです。そのため、朝の体温と夜の体温が異なる場合があります。
子供の朝と夜の体温の違いを知っておくためにも平熱を知っておくことといいでしょう。
方法としては、いつも使う体温計で正常時の安静時の体温を、時刻・測定部位を一定にして2〜3回測定して、その範囲内を”平熱”とするのです。
そして、熱がありそうな時に測定し”平熱”よりも1度以上高ければ発熱と考えていいでしょう。
ただし、発熱していたとしてもあわてる必要はありませんが、翌朝、解熱していても必ず病院を受診するようにしましょう。
発熱した時に意識しておきたい4日ルール
発熱するとまず風邪を疑うでしょう。でも、長引く発熱には違う病気が隠れている可能性があります。
その病気を見逃さないために「発熱の4日ルール」というものがあります。
ここでは、そのルールについて紹介しましょう。
発熱の4日ルール
- 風邪による発熱は一般的に3〜4日で解熱します。4日以上熱が続く場合は肺炎など他の病気を疑った方がいいでしょう。
- 発熱後4日たっても熱が下がらない場合は、病院を受診し、胸部レントゲン撮影や血液検査、尿検査をしてもらいましょう。
- 胸部レントゲンで異常が見つからない時は、さらに超音波検査などで発熱の原因を調べます。この結果、風邪以外の病気が発見されることもあります。
- これでも原因が特定できない場合は、さらに高度な病院を紹介され、さらに詳細な検査をすることになります。
このように、発熱後4日という日にちを区切りとして、それ以降も続くようであれば、一度病院を受診することをオススメします。
ところで、何度以上が発熱かということですが、統一された基準はありませんがだいたい37.5度以上あれば発熱と考えていいでしょう。
風邪以外の重大な病気を見逃さないためにも、発熱したらこのことを意識しておくといいです。
風邪以外の発熱の原因と高熱時の対応方法
最後に、風邪以外の発熱の原因と、高熱が続いている時の対応方法について紹介します。
風邪以外の発熱の原因
肺炎・マイコプラズマ肺炎
肺がウイルスに感染して炎症を起こす病気です。発熱以外に咳が数週間続くこともあります。
特に咳は夜にひどくなることが多く、呼吸困難になる恐れもあります。
プール熱(咽頭結膜熱)
アデノウイルスというウイルスに感染することにより発症する病気です。感染源はプールが多いようです。
発熱以外の症状としては、結膜炎や頭痛、吐き気、下痢などがあります。
溶連菌感染症
溶連菌という細菌に感染することにより発症する病気です。発熱以外には喉の痛みがあります。発疹がでることもあります。
中耳炎
中耳にウイルスや細菌が入ることにより発症する病気です。発熱以外にも耳の痛みや膿をともないます。
インフルエンザ
インフルエンザウイルスに感染することにより発症する病気です。
毎年、話題になる病気ですので、ほとんどの人が知っている病気でしょう。一般的に高熱になることが特徴です。
高熱がでたときの対応方法
高熱が続いている時は、体からかなりの水分が放出されていますので、水分補給を欠かさないようにすることが大事です。
さらに水分補給には単なる水ではなく、体のバランスを整えるナトリウムとカリウムを多く含んだ経口補水液を飲むことをおすすめします。
また、室内は適度な温度を保つようにして、汗をかいた衣服はこまめに変えるようにしましょう。
食事も無理にはせず、食欲がでてきたらおかゆやうどんなど消化のよいものから食べ始めるといいでしょう。