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貧血の治療は病院で注射をするケースも…体験談や注射までの流れ

   

貧血の治療は病院で注射をするケースも…体験談や注射までの流れ

貧血の治療と言えば、鉄剤の内服薬を服用していくことがメインで行われます。

しかし、貧血の症状が重かったり、内服困難だった場合などにおいては、病院で注射が行われます。

注射は内服より、比較的早く効果が出ますが、毎日病院へ通ったり、注射する回数が大体決まっているのです。

そして、作用が強いので副作用症状にも注意が必要です。

今回は、貧血治療で病院で注射をするケースや注意すること、体験談などご紹介していきます。

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貧血の治療で病院で注射を受けた女性のエピソード

Aさんは、生理不順でした。生理がきても、順調にはいかず、血の塊が出るようになってしまいました。

ホルモンバランスが乱れていたこともあり、ピルを処方してもらい、服用したところ出血の仕方は落ち着いたのですが、重い貧血が残りました。

このとき、ヘモグロビンの数値が6.9と平均より大きく下回り、フェジンの注射を1週間打つことになりました。そして、1週間が経過して、数値が8.8まで上昇しました。

採血後にもう1度だけ、フェジンの注射を受けて、注射での治療を終えました。

完全に貧血が治ったわけでは、ないですが、注射での治療は、Aさんにとって、痛みや苦痛が伴いキツいものであったようです。

1週間、毎日続ければ、注射が漏れることもあって、皮膚が腫れて触ると痛みがあったり、数回も注射針をさされたりと気持ち的に落ち着かない日々を過ごしたそうです。

そして、無事に終了となった時には、ホット一安心したのでした。

貧血の症状で病院で行われる注射治療の一連の流れ

病院で貧血と診断されて、治療が開始となる場合の一連の流れですが、注射をする場合には、短期集中的に行われるため、比較的頻繁に病院へ通う必要があります。

その時の状態や症状によって、通院日数や方法は異なりますが、平均して1週間〜10日ほど病院へ通院し治療を行います。毎日注射することもあれば、1〜2日おきに注射することもあります。

貧血の注射で使われるお薬は、フェジンというお薬が大半を占めています。フェジンは注射専用の鉄剤です。

フェジンは、静脈から2分以上かけてゆっくりと投与されて、投与が終了したら様子をみて帰宅出来ます。ですので、治療自体はすぐに終わります。

ワンショットでの投与がほとんどですが、中には、点滴でゆっくり時間をかけて投与する場合もあります。点滴の場合には1〜2時間くらいが目安です。

このように注射を短期的に行い、すべての日程が終了したら、採血をして結果を見ます。その後、鉄剤の内服が可能な人は鉄剤へ、無理な場合は食事で鉄を補うように治療方法が変化し継続します。

貧血の治療を内服ではなく病院で注射を受けることになるパターン

貧血に対する治療は、基本的には内服の治療で行われます。内服と注射では、代謝の仕方が違うので、効き方がやや違います。

内服の場合には、肝臓を経由して代謝されるので、効き目が緩やかなのですが、注射の場合には直接静脈に入り肝臓を経由しないのでそのままダイレクトに効果が期待できます。

鉄が体内に過剰に入ってしまうと、肝臓や心臓に鉄が蓄積されて症状が重くなると、肝疾患や心疾患などの危険もあります。ですので、基本は内服での治療が行われています。

しかし、貧血の治療にも、注射で行う場合があります。

注射が適応となるのは、

  • 内服薬が経口摂取出来ない場合
  • 緊急で鉄分を補給しなくてはいけない場合
  • 内服薬で胃痛や嘔吐してしまうなど激しい副作用が出現する場合

など、内服が困難になった人に適応となります。

貧血の治療で病院で注射してもらうときに起こる可能性のある副作用

貧血での治療で注射が行われたときに、起こりえるリスクをご紹介します。

血管外漏出

注射をするために、静脈に針をさして行うのですが、血管が弱かったり、注射を実施する医療従事者の失敗などで、血管を突き破ってしまい血管外に薬が漏出してしまうことがあります。

どんな薬が漏出しても、痛みや腫れなどの症状が出現するのですが、フェジンを投与する場合では、その他に、色素沈着が起こります。個人差はありますが、約1年程度消えることがない可能性があります。

めまいや動悸

鉄剤を注射することで、ダイレクトに鉄分が入ってくるため、血中の濃度が一気にあがります。身体が急な変化について行けずに、めまいや動悸として現れることがあります。

また、もともと注射が苦手な人なども、注射される緊張で一時的に血圧が上がって、気分が悪くなるなどの症状を起こす人もいます。

症状が出ても、大体の場合は注射後に、少し安静にすることで症状は解決しますが、注射中におかしいようなら、我慢せずに伝えましょう。

病院で注射治療が終了しても注意!貧血で鉄剤内服するときの副作用

病院での注射の日程が全て終わり、鉄剤の内服が可能な人は、内服に切り替わっていきます。ちなみに内服がダメな人は、食事指導や、結果が良くならない場合には、時間をおいて再び注射ということもあります。

内服に切り替わった場合に、注射でも副作用はありましたが、もちろん内服薬にも注射とはやや違った症状が出現します。例えば、よく言われている副作用は以下のとおりです。

  • 胃痛
  • 吐き気
  • 嘔吐
  • 便秘
  • 下痢
  • 便が黒くなる

などの症状がみられると言われています。

特に、もともと貧血気味の人は胃腸が弱っているということもあり、胃痛や吐き気が出やすいと言われています。空腹時などは出来るだけ避けて内服したりしましょう。

また、どうしても我慢出来なかったり、鉄剤を飲むと何らかの症状がでるような時には、早めに医師に相談するようにしましょう。

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