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患者が医師に恋愛感情を抱く…「境界性パーソナリティ障害」とは

   

患者が医師に恋愛感情を抱く…「境界性パーソナリティ障害」とは

人格障害の一種である「境界性パーソナリティ障害」の患者は、自信がなく、いつも不安を抱えているため、何かに依存する傾向があります。

そのため、病気の延長線上にある症状として、担当医師に恋愛感情を抱くこともあり、問題になるケースも珍しくありません。

今回は、患者が医師に恋愛感情を抱く原因や特徴、対処法についてご紹介しましょう。

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強いイライラ・評価が極端…「境界性パーソナリティ障害」の特徴

人は、誰でも様々な個性を持っていますが、性格のある一部分が極端に偏り、社会生活に支障が出るほど自分や他人を苦しめてしまうことがあります。

これを、精神医学では「パーソナリティ・ディスオーダー」と言い、日本では「人格障害」と呼んでいます。

人格障害の中でも、感情の起伏が激しく不安定で、強いイライラ感を抑えられず、物事の評価が極端に変わりやすい症状を持つ人は、「境界性人格障害」または「境界性パーソナリティ障害」と分類されます。

「境界性」とは、「神経症」と「統合失調症」のふたつの病気の境目にある症状であることが由来とされています。

我慢できないほどの強い苛立ちや物事を冷静に判断できないといった症状は、神経症と統合失調症の特徴を併せ持ち、「境界性」という言葉を端的に表していると言えます。

境界性人格障害の患者は、全人口の約2%で若い女性が多いという統計があります。

患者が医師に恋愛感情を抱く理由は?病気の症状である可能性も…

境界性パーソナリティ障害の患者は、感情の起伏が激しく、人の評価が短期間で極端に変わるなど対人関係が不安定な傾向があります。

そのため、友達ができず孤立しやすいのですが、孤独に弱く、見捨てられることを恐れ、優しくしてくれる人に依存しがちです。

これは、幼い頃、両親に充分な愛情を与えられなかったことで自己の確立ができないまま成長したことが原因と言われています。

ですから、親身になって話を聞いてくれる医師に好意を抱きやすく、それを恋愛感情だと思ってしまうのです。

一方で、相手が少しでも冷たい反応をすると、しつこくつきまとったり、見捨てられたと思ったとたん、態度が豹変し、激しく批判したりします。

境界性パーソナリティ障害の患者は、医師が自分の思うような対応をしてくれないと感じた時、病院をコロコロ変える「ドクターショッピング」をする傾向もあり、完治に時間がかかることも問題になっています。

医師に恋愛感情を抱く患者が取る行動とその原因

境界性人格障害の患者は、常に見捨てられる不安や恐怖におびえているため、対人面が不安定になりやすく、依存し過ぎるという特徴を持っています。

そのため、主治医に対して恋愛感情を持ち、好きになってしまうことがあります。

そして、不安を解消し依存欲求を満たすため、ただの治療関係以上の「特別な関係」になれば、常に支えてもらえるのではないかと思い、問題行動を起こすことも珍しくありません。

実際に治療の際、「好きです」と言って医師に抱きつくなど性的な接触をしたり、診察以外でも会おうとして、何度も連絡したり、待ち伏せするなどのストーカー行為を重ねたりする患者もいます。

このような状態になると、肝心の治療が進まなくなってしまいます。

境界性人格障害の患者は、治療の場でも生身の人間関係を望むためこのような問題が生じやすいのです。

患者が医師に恋愛感情も「境界性パーソナリティ障害」の主な症状

境界性パーソナリティ障害の患者は、感情の起伏が激しく、評価が極端に変動したり、対人関係が不安定だったりする傾向があります。

見捨てられるのではないかという不安を常に抱き、孤独を恐れ、人に依存しやすいので、担当医師に恋愛感情を抱くケースも見られます。

これから、境界性パーソナリティ障害の患者に見られる3つの主な症状についてご紹介しましょう。

1.二極思考(二元論的思考)に陥りがち

何事においても「ほどほど」というバランス感覚が乏しいため「有り・無し」、「良い・悪い」など、物事に対し、コインの裏と表のように両極端な評価をしがちです。

2.依存心が強く対人関係が不安定

また、家族や恋人など、自分を受け入れてくれる人に依存しやすく、相手を試すような行動を繰り返すのも特徴です。

恋人に、自分以外の異性との接触を禁止したり、夜中に突然呼び出したりすることから始まり、次第にその要求がエスカレートしていきます。

この傾向は、医師との関係でも現れることがあり、必要以上に接触したり、しつこく連絡したり、待ち伏せしたりするストーカー行為に発展することもあります。

3.自傷行為を繰り返す

感情の起伏が激しく、リストカットや過食、睡眠薬の過剰摂取などの自傷行為を衝動的に繰り返します。

「相手がメールを返さない」、「電話に出ない」、「行動を注意された」というだけでも見捨てられたと不安になり、すぐに自分を傷つけてしまうのです。

境界性パーソナリティ障害の診断と治療法について

境界性パーソナリティー障害は、どのように診断され、治療を進めるのでしょうか?

境界性パーソナリティー障害の診断

診察室でのやりとりやこれまでの経緯、生活の様子や対人関係のパターンなどを聞き取り、総合的に判断します。

情緒不安定などの不調が、身体的な異常が原因でないことを確定するため、血液検査や頭部CTなどを行う場合もあります。

治療法は薬物療法とカウンセリングがメイン

治療では、抗うつ剤や安定剤などを用いた薬物療法と並行してカウンセリングや行動療法を行います。

境界性パーソナリティ障害の治療は、長期に渡ることもあり、治療者と患者が信頼関係を築くことが必要です。

治療をしていく上で、患者にとって思い出したくない辛い体験や触れたくない事実と向き合わなければいけないこともあります。

そんな時、何が問題で、どんな対策をすればいいのかを医師と患者が一緒に検討することが大切です。

この病気を治すには、患者自身の「治りたい」という強い思いが不可欠です。

境界性パーソナリティ障害は、年齢と共に症状が軽快していくので、一生続くものではなく、一時的なものと言えます。

身近な人が境界性パーソナリティ障害ではないかと思われる場合は、ひとりで抱え込まず、専門家に相談してみましょう。

適切な治療により、早く回復することが期待できます。

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