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寒気や下痢、頭痛の症状が出たときに考えられる病気と対処法

      2017/10/11

寒気や下痢、頭痛の症状が出たときに考えられる病気と対処法

寒気や下痢、頭痛などの症状が出たら、まずは風邪を疑ってしまうのではないでしょうか。

しかし、これらの症状は風邪だけではなく、他の病気でも起こる症状なのです。
夏であれば夏独特の病気の可能性もあります。

そこで、ここではこれらの症状が出る病気を紹介するとともに、それらの対処法などを紹介していきます。

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下痢や発熱がある場合にまず考えられる病気とは

下痢と発熱が主な症状である場合は、まず感染性胃腸炎が考えられるでしょう。
そこでここでは感染性胃腸炎について紹介します。

感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスに感染することにより腸が炎症を起こす病気です。

感染性胃腸炎には大きく分けて、「細菌性腸炎」と「ウイルス性腸炎」の2つがあります。

細菌性腸炎

この腸炎は夏季に多く発生します。食中毒といわれるもののほとんどがこの腸炎になります。

さらにこの腸炎には感染型と毒素型があります。

感染型

この型の腸炎は、細菌が体内で増えることが原因で、感染後1〜4日後に発症します。症状としては下痢、腹痛、発熱があります。

また、原因となる細菌によっては、血便や嘔吐の症状があらわれる場合もあります。

原因となる細菌はサルモネラ菌やO-157が有名です。

毒素型

この型の腸炎は、細菌が食品中で増殖して毒素を作ることが原因で、食後2〜24時間以内に発症します。症状としては吐き気、嘔吐、腹痛があります。

原因となる細菌は黄色ブドウ球菌やボツリヌス菌などがあります。

ウイルス性腸炎

この腸炎はウイルスの感染により発症します。冬季に多く発生する腸炎です。
症状としては下痢や吐き気、発熱があります。

原因となるウイルスはノロウイルスやロタウイルスなどが有名です。

感染症胃腸炎以外の場合

潰瘍性大腸炎やマラリアなど重い病気が原因である場合もあります。

夏に下痢や頭痛、寒気があるなら夏バテの可能性も

下痢や頭痛、寒気など一見、風邪のような症状ですが、実は夏バテだったということもあります。

夏バテには、次のような症状があります。

  1. 全身の疲労、倦怠感
  2. 元気がない、やる気がおきない
  3. イライラ感、ゆううつ
  4. めまい、立ちくらみ、ふらつき
  5. 食欲不振、下痢、便秘、腹痛
  6. 熱っぽい、寒気、頭痛
  7. 動悸、息切れ

夏バテは自律神経の乱れにより、いろんな症状が発生します。

夏バテを防止するには栄養をしっかりとることと、自律神経のバランスを保つことが大事です。

栄養で特に必要なのは水とミネラルです。

夏は暑くて食欲がわかなくなる季節ですが、食欲がないからといってあっさりしていたものや冷たいものばかり食べていると、栄養失調やミネラル失調になり夏バテになりやすくなってしまいます。

食欲がないときには、量は少なくてもいいので、良質のタンパク質やビタミン、ミネラルが取れる食べ物を摂取していくようにしましょう。

また、冷たいもののとりすぎは胃液の分泌と胃腸の働きを悪くしてしまうため注意しましょう。

辛いものは食欲を増進します。香辛料をたくさん使った料理を食べるのもいいかもしれません。

自律神経のバランスを保つためには、暑すぎず寒すぎずの環境で過ごすようにしましょう。会社にいるとなかなか難しいですが、羽織るものを用意するなどして適度な体温調整ができるようにしましょう。

夏場の頭痛や寒気、下痢の症状は熱中症の可能性も

また、頭痛や下痢、寒気の症状があった場合は、夏場であれば熱中症の可能性もあります。

熱中症における症状をまとめてみました。

熱中症の症状その1:頭痛

一見、熱中症とは関係なさそうな頭痛。しかし、頭痛も熱中症の症状の一つなのです。

夏は大量に汗をかきますよね。でも、適度な水分補給ができていないと脱水症状になってきます。

そうすると、血液がドロドロになってきて、脳に十分な栄養が行き渡らず頭痛が起きてしまうのです。

熱中症の症状その2:下痢や嘔吐、吐き気、腹痛

下痢や嘔吐というと食中毒が考えられますが、熱中症でも起こることがあるのです。

熱中症の予防には「適切な水分補給」が大事ですが、ここでうまく塩分と水分が補給されないと血液中の塩分(ナトリウム)濃度が低下しバランスが崩れてしまうことになり、けいれんが起きやすくなります。

そうなると腹痛を引き起こし、下痢や嘔吐などが起きてしまうのです。

熱中症の症状その3:寒気、悪寒

熱中症の寒気は「自律神経の乱れ」によって起こります。

自律神経は体温の調整も行っていますが、クーラーがきいた部屋にいてばかりだと、その調整がうまくいかなくなります。

そうなると、自律神経はバランスを崩し、勘違いを起こし、暑くても寒気を感じてしまうという症状が起きてしまうのです。

頭痛や寒気、下痢などの症状がある熱中症の処置は注意が必要

先ほどまとめた熱中症の症状ですが、実際になったときにはどのような処置をすればいいのでしょうか。

それは症状の重症度によって異なってきます。ここでは症状の重症度別に処置方法を紹介していきます。

めまい、立ちくらみ、筋肉痛

これらの症状の重症度は軽度です。

これらに対する処置はまず次のようなことをするといいでしょう。

  • 涼しい場所に移動する
  • 衣服をゆるめ横になる
  • 体を冷やす
  • 水分と塩分を摂取する

水分と塩分の摂取には水1リットルに対して、塩3gと砂糖40gを混ぜて作ったものがおすすめです。ポカリスエットなどの清涼飲料水もいいでしょう。

これらの処置を行って症状が治まらない場合は、病院を受診しましょう。

頭痛、発熱、吐き気、嘔吐、下痢、倦怠感

これらの症状の重症度は中度です。

個人で処置できることはありませんので、原則、病院を受診しましょう。

40度以上の発熱、寒気、意識障害、けいれん発作

これらの症状の重症度はかなり重度です。早急に病院を受診しましょう。

熱中症は日頃から対策しておくことで予防することができます。

次のことに注意しておくといいでしょう。

  1. 日差しが強くて、気温も湿度も高い日にはむやみに外出しない。
  2. 1の場合でどうしても外出せざるを得ない場合は、ミネラル、水分を頻繁に補給する。また、定期的に涼しい場所で休息をとる。
  3. 日頃の健康管理を徹底する。食事、睡眠をしっかりとり、運動、ストレス解消をバランスよく行う。

寒気や下痢、頭痛の症状で考えられる他の病気とは?

寒気や吐き気、頭痛の症状が出る病気としては他にどのような病気が考えられるのでしょうか。

一つは最初に紹介した「感染症胃腸炎」が考えられます。また、その他に胃腸風邪の分類に入る「嘔吐下痢症」もあります。

原因としては、感染性胃腸炎の紹介で書いた細菌やウイルスの感染のほか、アニキサスなどの寄生虫による感染があります。

これらの病気には、頭痛や関節痛、上気道炎など風邪に似た症状を伴うこともあります。熱は微熱から38度以上までありますが、40度を超えることはないようです。

その他の病気では「急性灰白髄炎(ポリオ)」も寒気や吐き気、頭痛の症状の他、喉の痛みや倦怠感など風邪に似た症状があります。しかし、予防接種をしていることもあり、日本では昭和55年以降患者は発生していません。

また、インフルエンザも似たような症状がありますが、高熱が出るのが特徴です。

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