視界にキラキラした粉が現れるのはなぜ？原因と対策

何の前触れもなく、視界にキラキラした粉のようなものが見えたら、原因は何だろうか、目の異常ではないかと不安になる人は多いのではないでしょうか？

もちろん、お風呂上りや朝起きた時などに「キラキラ」が見えることがあっても、他に症状がなければ気にしないという人もいます。

しかし、症状が頻繁に起こる場合は、病院を受診した方が良いでしょう。

今回は、この現象が起こる原因や対策についてご紹介していきます。

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視界に現れたキラキラと光る粉…考えられる原因とは？

視界にキラキラ光る粉のようなものが見える現象が、何年も前から続いていると、何かの症状ではないかと気になりますよね。

特に頭を打ったりして衝撃を受けた時ではなく、何もしていない時にこのような症状が現れる場合は、どのような原因が考えられるでしょうか？

ひとつは、視界に虫やゴミのようなものが飛び回っているように見える飛蚊症です。

飛蚊症は、治療しなくてもいい生理的なものと、治療が必要な病的なものに分けられます。

病的な場合は、網膜が剥がれたり、光視症といって、視界の中に閃光が走って見えることもあります。

多くは加齢による自然な現象なので、心配しなくても良いのですが、病的なものは放置すると失明する恐れがあり、早期に病院で治療をしなければいけません。

また、閃輝暗点という片頭痛の前触れである可能性もあります。

この場合は、光が見えた後に激しい片頭痛が起こるというパターンが多いのですが、当てはまらないのであれば、原因を明確にするためにも、専門医に相談してみてはいかがでしょうか。

視界に映るキラキラした粉の原因は閃輝暗点？その特徴とは

視界にキラキラした粉のようなものが映るのは、閃輝暗点の可能性があります。

飛蚊症や光視症でも同じような症状が見られますが、一番多いのは閃輝暗点です。

閃輝暗点はキラキラした光が視界に現れ、15〜20分ほどで収まるのが特徴です。

この光の見え方には個人差があり、星のように光って見えたり、帯状の光やジグザグした幾何学模様のような光、のこぎりのようなギザギザの光など様々です。

光が現れることにより、視界が遮られたり空間が歪んで見えたり、モザイクがかかったようになって、視覚障害が起こることもあります。

若い人に片頭痛の前兆としてよく起こりますが、ほとんどの場合は年齢を重ねるにつれて回数が減り、自然に消えていきます。

また、視覚に異常が現れるので目の病気だと思いがちですが、眼球には問題がなく、脳にある物を見る中枢の血管が収縮することが原因だと言われています。

対策としては、普段からストレスや過労、不眠に気をつけて、無理をし過ぎないようにしてください。

閃輝暗点の後に頭痛を伴わない場合は、まれに脳梗塞や脳腫瘍の可能性もあるので、症状が続いている時は、脳神経外科など病院を受診することをおすすめします。

視界にキラキラした粉…閃輝暗点の特徴と原因・受診のポイント

特に何もしていないのに、視界にキラキラ光る粉が見える場合は、「閃輝暗点」かもしれません。

閃輝暗点は、英語で「Scintillating scotoma」と言い、日本語に翻訳すると「キラキラ光る暗点」という意味になります。

つまり、閃輝暗点とは、突然視界にキラキラ眩しい光が現れ、その部分が見えない症状のことを表します。

閃輝暗点は、片頭痛の前兆として現れることが多く、過度のストレスやコーヒーに含まれるカフェインによって引き起こされます。

ストレスによる精神的な負荷やカフェインの摂取により、交感神経や自律神経が刺激されて血管が収縮し、血の流れが変わることで症状が起こりやすくなります。

閃輝暗点の症状が続く時は、眼科と脳神経外科を受診するのがおすすめです。

まず眼科で目の異常がないか確認し、なければ脳神経外科で検査をして、脳の血管などに異常がないか調べてもらうと良いでしょう。

受診をする際は、ストレスの有無、光の見え方、後から頭痛がするのか、しびれや呂律が回らないなどの症状が出たか、現在服用中の薬の種類などを医師に伝えると診断の目安になります。

突然視界に現れたキラキラした粉…考えられる目の病気

視界にキラキラした粉のようなものが見える現象は、目の病気でも起こることがあります。

まず考えられるのは、眼精疲労です。

TVやPC、スマホなどを長時間見続けたり、度が合っていないメガネやコンタクトレンズの着用で起こり、目の奥の痛みやかゆみを伴うことがあります。

そして、光視症でも似たような症状が見られます。

光視症は閃輝暗点と違い、キラキラした光が見えるのは一瞬で、その後片頭痛が起こらないのが特徴です。

また、視野の中に小さな虫やゴミのようなものが飛び回っているように見える飛蚊症もそのひとつとしてあげられます。

生理的なものであればそれほど心配しなくても良いのですが、病的な場合は網膜剥離や網膜裂孔の恐れもあり、早めの受診が必要です。

網膜剥離は、光視症や飛蚊症が初期症状として現れることがあります。

放置していると失明の可能性もあるので、気になる症状が続く場合は眼科を受診するようにしてください。

ブルーフィールド内視現象と飛蚊症の違いとは？

視界にキラキラした粉のようなものが光って見える症状は、ブルーフィールド内視現象である場合も考えられます。

ブルーフィールド内視現象とは、青空をしばらく見ていると、視界に素早く動き回る小さな光点がたくさん現れるのが特徴です。

最初にこの現象について臨床的に言及したドイツ人医師リチャード・シェーラーの名をとって、シェーラー現象とも呼ばれています。

飛蚊症とよく似た症状が現れるので間違われやすいのですが、両者の違いは見え方です。

ブルーフィールド内視現象では、多くの点が素早くジグザグに動いて見えるのに対し、飛蚊症は点よりも糸くずやセロハンのようなものが見えることが多く、動きもゆったりとしています。

この現象自体は正常なもので問題はありませんが、網膜剥離や網膜裂孔であればすぐに病院で治療する必要があります。

症状が気になる場合は、一度眼科を受診して異常がないか確認することをおすすめします。