病院で紹介状を依頼する方法とそのメリット
大学病院など大きな病院を受診する時には紹介状が必要となってきます。
紹介状がないと、その分料金を請求されます。また、待ち時間が長くなってしまうこともあります。
紹介状は、今、通院している診療所などで発行してもらうことになりますが、書いてもらうことに気が引けてしまうこともあるものです。
そこで、ここでは紹介状を依頼する方法、そして紹介状を発行してもらうメリットを紹介していきます。
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目次
病院で紹介状をもらうための依頼方法
ある病気で病院に通院している時に、他の病院に転院せざるを得ない時、またはしたい時があります。
それは今、通院している病院では治療が難しくなったという理由をはじめ、引っ越すことになり今の病院には通院できなくなった、また個人的に今、通院している病院がどうも自分に合わないという理由もあるでしょう。
その場合、今通院している病院の先生から紹介状を書いてもらうことになります。
紹介状を書いてもらうのは有料ですが、次の病院でスムーズに診療してもらうためにも書いてもらった方がいいでしょう。
物理的な理由で転院する場合は気持ちよく書いてもらえますが、自分が先生と合わなかったり、病気がなかなか治らず違う病院で診てもらいたかったりする場合は、紹介状を書いてもらうのに少し気が引けてしまうものです。
でも、そのような場合でも、先生も患者の気持ちに寄り添いたいという気持ちがあるようなら、快く引き受けてもらえることが多いでしょう。
その時には、担当の医師にきちんと自分の気持ちを伝えるようにしましょう。自分の口で伝えることで気持ちを伝え先生にわかってもらうことが、紹介状を気持ちよく書いてもらうことにもつながります。
ある病院を受診する時には紹介状の作成を依頼しましょう!
紹介状は診療情報提供書とも呼ばれます。
医師が他の病院の医師に患者を紹介する時に発行します。
そこには、患者の症状をはじめ、検査結果、診断・治療など、これまでの診療の総括と紹介の目的などが記載されています。
医師が紹介状を作成するのは、基本的に次の2つのケースです。
- 患者が他の病院に転院したいなどの理由で医師に依頼するとき
- 医師が他の病院で診てもらった方が適切だと判断したとき
どちらのケースでも、紹介状を発行してもらう際には、診療情報提供料が発生します。請求は診療費などと一緒に行われ、別に請求されるということはありません。
作成してもらう時に、医師から転院先の病院名を尋ねられることがありますが、まだ決まっていなければ宛名なしで作成してもらいましょう。特に無理して書いてもらう必要はないようです。
紹介状は、特定機能病院に転院する場合は必ず発行してもらうようにしましょう。
というのが、大学病院などの特定機能病院を初めて受診する時に、患者は紹介状を持っていないと、特定診療費を請求されます。
なぜ、このような請求が行われるかというと、地域医療から高度医療まで各医療機関はそれぞれの役割を分担しますべきという紹介外来制があるからです。
特定機能病院は高度な医療を必要とする患者を診るところなので、少し具合が悪いという患者はまず近くの診療所に行くように促しているのです。
このように特定機能病院に転院する際には紹介状を持っていた方がいいです。紹介状を発行してもらうためにも、まずは近くの診療所を受診しましょう。
通院中の病院で紹介状を依頼しても書いてもらえなかった時の対応
現在、通院している病院に診断書の作成を依頼しても発行してもらえない場合もあるものです。
ここでは、そのような場合になった時の対応方法について紹介します。
薬の名称と容量・用法がわかる資料を持っていく
現在まで飲んできた薬の名称などがわかる資料を準備しましょう。
今はお薬手帳がありますので、持っている人はそれでかまいません。(できれば、すべての医療機関の処方内容がまとまっていればベストです)
薬の現物を持っていってもいいですが、内容を調べるのに時間や負担がかかってしまうこともありますので注意しましょう。
今までの検査結果があれば持っていく
病院で行った検査の結果は通常もらえますので、日頃から取っておくようにしましょう。
また、手元にない場合でも検査結果などのデータは患者のものですので、基本的に請求すれば入手できます。
検査結果が何もない場合でも、検診結果の2〜3年分のデータがあれば少しは助かるでしょう。
診療経過や症状を詳細に説明できるようにしておく
これまで通院していた病院でどのような診療が行われてきたか、そしてその結果、どのようになったかという経過を簡単なメモ程度でかまいませんので整理しておきましょう。
新しい病院で初診を受ける時に、診察室で医師に質問された時にじっくりと思い出す患者がいますが、それは病院側、患者側双方に時間の無駄が発生しますので避けた方がいいでしょう。
受診予定の医療機関にあらかじめ電話で問い合わせる
受診予定の医療機関が決まっていれば、紹介状がない場合の手順について問い合わせるのもいいでしょう。
病院によっては、セカンドオピニオンや紹介状持参患者専用の予約枠を設けているところもあります。
こういった病院を利用するのも一つの手かもしれません。
保険適用の紹介状発行も場合によっては自費扱いになることがある
紹介状を発行してもらう場合、その費用は基本的に保険診療の対象となります。
ただ、いつでも保険が適用されるかというと、そうでもないのです。
保険が適用されない場合もあるのです。
それは紹介状を発行してもらいたい病院に長期間通院していない場合です。ある理由から通院が途絶えてしまうような場合です。
基本的に病院は長くて3ヶ月通院しないと、次に通院した時は初診扱いになってしまいます。
そのため、過去に通院していたとしても長期間通院していなかった時に診断書を書いてもらうには、再度診察してもらう必要があります。
もし、診察なしで紹介状を発行してもらう場合には、自費の文書料が請求されることになります。
紹介状は基本的に診察があり、医師と患者が約束を交わした上で発行されるものです。
現状のことを診断書にきちんと書いてもらうためにも、通院が途絶えることがないようにしましょう。
紹介状は病院と診療所においてもメリットがある
紹介状というものにとても大きなメリットがあることを、最後に紹介していきます。
そのメリットとなるのが病診連携です。
現在でも、ちょっとした病気にかかわらず、いろんな設備が整っている大きな病院に最初から駆けつける人が多く見受けられます。
そのせいで、ごく軽い”風邪”の人から入院が必要となる”肺炎”のような人まで、たくさんの患者が病院に集中するようになり、混雑し”3時間待ちの3分診療”となってしまうわけです。
このような状態を解消しより良い医療を提供するために、病院と診療所が適切な役割分担のもと、患者を紹介し合うのが「病診連携」です。
病気やケガをしたら、まず近くの診療所に通院し、そこで病院に行く必要があると判断された場合のみ、紹介状を発行してもらいそちらにいってもらうという仕組みです。
こうすることで、病院の混雑は緩和され、患者の待ち時間も少なくなり、十分な処置をしてあげることができるようになります。
また、医師にとっても紹介状があることは、患者さんの状態を適切に把握できるため、大きなメリットです。
最近は、”インフォームド・コンセント”という考え方が広まりつつあります。これは患者の希望を聞きながら、患者に十分な説明をし、患者の同意を得た上で、治療を進めていくという考え方です。
そのためには、患者との意思疎通が必要で、十分時間をとって説明することが必要です。紹介状でその患者のことをある程度、把握することで、それらが可能になってくるのです。
この「病診連携」により、より良い医療の提供につながっていくわけです。
あらためて、この「病診連携」のメリットをそれぞれの立場からまとめます。
患者のメリット
- 紹介状により、診療所と病院の医師同士が連携しやすくなるため、安心感がある
- 紹介状を持参した来院した場合、病院からは特別診療費が請求されない
- 症状に応じた適切な診療が受けられる
- 病院での待ち時間が短縮される
診療所のメリット
- 面識のない先生であっても、気軽に紹介できる
- 自分の専門外の領域でも対応できる
- 紹介した患者の情報をフィードバックしてもらえる
- 高額な先端医療機器がなくても、それらを使って検査してもらうことができる
病院のメリット
- 病院と診療所間の情報量が多くなり、コミュニケーションもよくなる
- 病院と診療所の役割分担が明確になり、それぞれ本来の機能が発揮できる
- 患者の待ち時間が短縮される