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便につく粘液が茶色だった場合に考えられる病気や原因・体験談

   

便につく粘液が茶色だった場合に考えられる病気や原因・体験談

粘液が出るだけでも驚きますが、茶色という色であれば余計に心配になってしまいますよね。

色によって考えられる原因があるのですが、茶色の場合どういうことを意味しているのでしょうか。

今回は茶色い粘液便が出る原因や体験談、他の色の粘液便などの意味についてお伝えします。

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便に茶色い粘液が混じっている場合には病気が隠れている可能性あり

便に茶色い粘液が混じっているようなことが続けば、病気の可能性があります。疑われる病気は、難病にも指定されている潰瘍性大腸炎です。

潰瘍性大腸炎という病気は、大腸の最も内側の粘膜に炎症が起きて、びらんや潰瘍ができます。腸は、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸で構成され肛門までつながってています。

潰瘍性大腸炎では、5つの腸の粘膜層〜粘膜下層まで連続的に炎症やびらんなどがみられるのが特徴的です。

粘膜が病変することで、血便や粘液便が出るようになります。最初のころは、便に黄色や茶色などの粘液が混じっていることが多いですが、進行すると出血の程度が進み、赤黒い色をしたものが排出されます。

腹痛や下痢など慢性的に続いて症状が悪化すると、1日にトイレに行く回数が20回以上もなることがあります。また、便や腹部症状だけではなく、貧血や体重減少、食欲低下など普段の生活に支障をきたします。

この病気は、長期的な治療が必要となるため、異常があれば速やかに病院を受診しましょう。

便に茶色い粘液が混じり止まらない経験を持つ人のエピソード

便に茶色の粘液が混じるという経験をしたAさんのエピソードをご紹介します。Aさんは、2014年に、いつも通りに朝おきた後に、食器の洗い物をしていました。

洗い物の最中にお腹の調子が気になると、排ガスがでて、そのときに一緒に何かでたような感じがあったということで、急いでトイレへ駆け込み、トイレットペーパーで拭き、下着を確認すると茶色い液体がついていました。

このとき、ちょうど季節が冬であったこともあり、寒さでお腹が冷えて下痢になったのだろうと思い様子を見ることにしました。しかし、その日のお昼頃、排便がしたいと思いトイレに行くと、便は出ずに再び茶色い液体が出てきたのです。

しかも、朝の液体とはまた違い、カレーのようなドロッとした茶色い粘液だったそうです。その後も、様子をみてすぐに治るだろうと思っていたようですが、逆に自体は悪化してしまいました。

茶色い粘液は止まることなく、さらに身体に異変が起こりました。次第に食欲が低下し、体重は減少して、頻繁に腹痛と下痢を繰り返すようになりました。

最終的には、不安や心配も大きくなり気分も落ち込むようになってしまいました。

茶色以外にもある?便と一緒にでる粘液につく他の色

便に粘液が混じることがありますが、色がついていることで病気や不調のサインがわかります。今回は茶色以外に出る粘液便をご紹介していきます。

透明〜やや白っぽい

透明や白っぽい色は、病気ではありません。何かの原因で大腸の一部が傷つきそれを修復するために出されているものだと考えて良いでしょう。

この色の場合には、数日で出なくなることがほとんどなので大きな心配はいらないでしょう。

緑色

緑色は、胆汁に含まれているビリルビンという物質が酸化して、緑色に変化したものだと言われているのでこの色も特に問題はありません。

緑色の粘液便は赤ちゃんによくみられる症状です。

ピンク色

薄いピンクなどのピンク色の場合には、痔によって肛門が傷ついて一時的に出血したあとに排出されている可能性が高いです。

普段から便秘気味の方や、痔の症状に悩んでいる方はできるだけ便通を良くする必要があります。

赤色

赤色はほぼ鮮血です。鮮血が出ている場合には、どこかしらの大腸などの消化器官から出血している可能性があります。

赤い色がはっきりしているほど危険なので出来るだけ早く病院を受診しましょう。

便に粘液が混じって排出される原因と理由とは

排泄をしたあとに、便の正常を確認すると、粘液が一緒に排出されることがあります。もともと、腸の中には、粘液が存在しています。この粘液は排便をスムーズに排泄できるように潤滑油のような役割をしているのです。

粘液は腸内にとどまることが多いのですが、何かしらの原因によって便と一緒に排出されることがあるのです。その原因をいくつかご説明します。

腸が過敏に動き腸内が傷つく

暴飲暴食やストレスなどで、腸内環境が乱れ、便秘や下痢などが続くと腸内が過敏になります。

過敏になった腸は少しのことで傷つきやすくなってしまい、その傷を修復しようと粘液の量が一時的に増えます。

その増えた粘液が便と一緒に排出されることが多いのです。この場合には数日以内で傷が修復されるので、それにともなって粘液便も排出されなくなるでしょう。

病気が原因

粘液がでる原因に病気があげられます。その一例として、

  • 過敏性腸症候群
  • 食中毒
  • 潰瘍性大腸炎

などがあげられます。

粘液便が続いていて止まらない場合には、早めに病院を受診し、対処するようにしましょう。

便に粘液が混じっているときに受診すべき病院

粘液便が数日経過しても止まらない場合には、病院へ行く必要がありますが、この時に何科にかかれば良いか迷ってしまう人もいると思います。

明らかに痔などの症状があってそこからの出血と一緒に粘液が出ているような場合であれば、大腸肛門科を受診すると良いでしょう。

また、原因が明らかでない場合には、大腸肛門科でも良いですが、胃腸科や消化器内科などでも良いでしょう。

病院では、問診や視診などを行い、客観的に今の状態を判断し、必要に応じては、大腸内視鏡検査で腸内の様子をみたり、腹部エコーなどで消化器症状をみていくことになります。

非常にデリケートな問題なので、肛門科など受診するのは、恥ずかしいという人も多いと思いますが、便に血液が混じっている粘液の場合には早く原因を探らないといけません。

なかには、大腸がんなどの悪性のものもあるので、早めに診察を受けて原因の究明と治療に取りかからないと病気が進行していたなんて最悪の事態もあるかもしれないのです。

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