ピル服用で血栓症のリスクは高い?起こりうる症状と注意すること
ピルを服用している女性も多くいると思います。ピルは、子宮内膜症や月経困難など婦人系の疾患に対して効果をもたらすお薬です。
しかし、ピルを服用すると血栓症のリスクが高いということを聞いたことや医師などから説明を受けたことがある患者さんもいるでしょう。
ピルで血栓症が起こる可能性はあり、副作用と聞くと不安に思う人も多いと思います。
そこで今回はピルの副作用の血栓症について症状やリスクなどお伝えしていきます。
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目次
ピル服用で血栓症の症状に不安を持つ女性へアドバイス
ピルを服用すると、副作用で血栓症のリスクがあるので、本当に服用しても大丈夫だろうかと心配する女性も多くいると思います。
実際に、婦人科のクリニックで診察しているA医師にも、問い合わせの電話が多くかかってきており、患者さんに丁寧に説明しているそうです。
Aの先生によると、ピルは、ほとんどの人に有効で安全に服用出来るのですが、稀に血栓症を発症する人もいるそうです。
実際、先生のクリニックでも毎月多くの患者さんに対して、処方していますが、そのなかで2名ほど血栓症を発症し、検査で異常が指摘されたものの症状が出ない血栓症疑いの人が10名ほどいるとのことでした。
頻度は少ないですが、リスクは誰にでもあると言うこと頭の片隅においておき、服用する必要があります。そして、血栓症にならないために以下のような注意が必要です。
- 喫煙
- 肥満
- 高血圧
- 偏頭痛
- 40歳以上
これら5つの症状は血栓症を起こすリスクが高く、処方を受ける前には、これらの症状をコントロールしていく必要があります。
場合によってはリスクの危険性から処方されない場合もあります。
血栓症の症状とピル服用で血栓症リスクが高くなる理由
血栓症とは
ピルを服用していると、血栓症という症状のリスクがあります。血栓症というのは、簡単に言ってしまえば、血管の中に血の塊が出来てしまうことです。
その塊によって血流が遮断されたり、塊が全身の血流に流され詰まってしまったりして、命の危険さえある病気です。危険ではありますが、早期発見で適切な治療を受ければ血栓はなくなります。
ピルで血栓症が起こりやすい理由
ピルを服用すると、血栓症のリスクがありますが、その理由として女性ホルモンが大きく影響をしています。
女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンは血液を固めやすくして、血管異常を起こしやすいのです。
通常、ホルモンはバランスを取り合っているので問題はないのですが、ピルを服用することで、女性ホルモンが増強します。その結果、血栓症のリスクも高まるのです。
また、ピルには血液を固めやすくするタンパク質が増加する働きがあるため、ピルというお薬はリスクが高いのです。
血栓症のリスクが高い人が症状に心配なく安心して使えるミニピル
現在、低容量のピルというと、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの両方を合わせた合成製剤がメインで使用されています。
しかし、卵胞ホルモンを多く含む合成製剤のピルでは、血栓症のリスクもあるので、使用できる人にはいくつかの制限があります。
特に血栓症になりやすいと言われている35〜40歳代以上、肥満などの患者に対しては血栓症リスクが高いために、患者がピルを希望しても処方出来ないということが多くあります。
そこで、こうしたリスクがある患者でも、安心して使えるピルがミニピルというものなのです。ミニピルは、黄体ホルモンだけを含む低容量ピルなので、血栓症の副作用はなく、リスクが高い人でも使用することが出来るお薬です。
ただし、ミニピルの場合には日本で処方されるのは、あくまで治療に対してであって避妊目的での使用は保険適応外で自費での対応となります。
また、合成製剤のピルと違って、休薬日はなく、服用を開始した日から毎日同じ時間に内服する必要があるので注意しましょう。
ピル中断して再開すると血栓症のリスクが急増するので要注意
ピルの服用で血栓症になるリスクが高いと聞いたこともあると思います。しかし、ピルを服用中に、ただ単に血栓症の症状が恐いからという理由で中断するのは良くありません。
ピルを服用してから、特に3ヶ月〜半年は血栓症のリスクが高まると言われています。それ以上の月日にもわたり服用していて、特に副作用の症状が出てなければそれほど問題はありません。
問題もないのに服用を止めてしまうと、万が一再開したときには、再び飲み始めに血栓症のリスクが高くなります。低用量ピル1周期(4週間)あるいはそれ以上の休薬期間があるとリスクが高くなります。
副作用のリスクが振り出しに戻ってしまうので、中断後に再開するときには注意しておく必要があるのです。
血栓症は確かに恐いのですが、米国の調査によると、低用量ピルを服用していない女性でも血栓症になる人は年間で1万人にあたり1〜5人いて、服用している人でも3〜9人程度です。
血栓症は早期発見で治療できますし、服用して、異変に気付くことが出来れば恐いことは何もありません。ですので、間違っても症状がないのに自己中断はやめましょう。
ピルで血栓症のリスクを減らすには初期症状に注意必要
ピルを服用して血栓症のリスクがあると説明してきましたが、ピルを服用して血栓症が起こりやすいのは特に足と言われています。
静脈血栓症と言いますが、ふくらはぎの血管に血栓ができて症状が重くなると、血栓が肺に流れ肺塞栓症など危険な状態になります。
そうした状態にならないためにも、ピル内服中は、症状に注意していく必要があります。血栓症は、初期症状がいくつかあります。
- 突然胸が痛み出す
- 激しい頭痛
- ふくらはぎのだるさが取れない
- ふくらはぎなど足全体が痛む
- 視覚異常
- 激しい腹痛が御起こる
上記のように痛みやだるさなどが続く場合には、血栓症の危険性があるので、出来るだけ早く病院へ受診するようにしましょう。
また、血栓症には、
- 喫煙
- 肥満
- アルコール
- 高血圧
- 水分不足
などでリスクが高まります。症状と一緒にこれらにも注意していきましょう。