ピルを避妊目的で処方してもらう時の保険適用の有無
婦人科で処方されるピルは、女性特有の様々な病気や症状の改善に効果が期待できますが、ピルと聞くと避妊というイメージがある方の方が多いようです。
そこで今回は、ピルを処方してもらう理由や保険治療について詳しくご説明していきます。
避妊だけではないピルの効果や治療のポイントなどをまとめてみました。
ぜひ参考にして、ピルの正しい知識を知っておきましょう!
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目次
避妊目的のピルは保険適用?
ピルは1シート(21日・28日周期)単位で処方される薬で、1シート2000〜3000円ほどかかるようになります。
これに診察料や処方料なども必要になり、避妊目的でのピル処方は保険治療が適用されないので、1ヶ月で5000円前後の費用がかかることになります。
海外に比べると日本のピルは費用負担が大きく、日本人女性にピルの常用がなかなか普及しないのはそういった要因も考えられます。
女性特有の病気などの治療目的でピルを処方される場合は、保険適用されるため費用負担も抑えることができますが、避妊目的であれば全額負担になる可能性が高いと言えるでしょう。
ピルを常用する上で費用負担を抑えるために、海外から個人輸入する方も増えていますが、費用が抑えられる反面、安全性に不安な面があり、服用にはリスクが伴うことも覚えておきましょう。
ピルを保険治療で処方してもらう避妊目的以外の理由!
先述の通り、避妊目的でピルを処方してもらう以上、保険治療適応外になってしまいます。
しかし、中には病気治療の一環としてピルを処方されることもあり、その場合は保険治療の適用になり費用負担は3割になります。
保険治療でピルが処方される病気
月経困難症
月経困難症とは月経痛が酷く、日常生活に支障をきたすほどの症状が出た場合を指します。
腹痛・頭痛・めまい・腰痛などで仕事を欠勤したり、通常生活を送れない場合にピルが処方されることがあります。
ピルによりホルモンの分泌を調節し、辛い月経痛を予防することができます。
子宮内膜症
子宮内膜症とは、子宮でつくられるはずの子宮内膜が、子宮以外の場所にできてしまう病気です。
ピルを服用することで、妊娠中と同じような体の状態をつくり、排卵を止めることで子宮内膜症の進行を抑制していきます。
避妊の保険治療は無理?ピル処方のアレコレ
ピルを常用する場合、熱気になるのが費用負担である方が多く、何とか保険適用で負担を軽減することはできないのか…というお悩みをよくいただきます。
しかし上記でご説明した通り、避妊は治療の一環ではないため、保険適用されることはありません。
- 月経困難症
- 子宮内膜症
のような、治療が必要な場合にのみ保険が適用されるので、避妊の場合は全額負担が必要になります。
中には月経困難症を訴えて保険治療を考えている方もいるようですが、ピルには様々な種類があり、症状や体の状態に合わせて処方されるので、避妊目的であればその旨を伝えて処方してもらうことが重要です。
避妊目的以外に、そのような気になる症状がある場合は、医師にそのことを相談してみれば、保険適用されるケースもあるのかもしれません。
保険というものがどのような仕組みで適用されるのかをしっかり理解して、正しい判断をするようにしましょう。
保険の適用も!避妊以外のピルの効果
ピルというと避妊をイメージする方も多いようですが、実は避妊以外にも様々な効果が期待できます。
上記でお伝えした、月経困難症や子宮内膜症のような女性特有の病気の治療にも効果が期待できますが、女性の日常生活の中でも様々なメリットがあるようです。
ピルの効果
- PMSや生理痛の緩和(月経困難症ほどの症状でない場合)
- 生理不順の改善
- 月経時期のコントロール
- 避妊失敗の回避(アフターピル)
- 子宮がんのリスク軽減
- 避妊治療
- 女性特有の病気の回避
- ホルモンバランスの乱れによる肌荒れ改善
など、さらにさまざまなメリットが挙げられます。
保険適応外になる場合が多いようですが、日々のマイナートラブルの改善や大きな病気の回避にも効果が期待できます。
日々感じている症状がピルによって軽減する可能性があるので、一度婦人科を受診し停止に相談してみるのも良いのではないでしょうか。
避妊目的でピル服用のポイントと注意点
ピルにはいくつか種類がありますが、避妊目的で処方されるピルは1シート21日・28日タイプが主流になっています。
ピルの効果が継続して飲み続けることで効果が期待できるお薬です。
生理周期に合わせて服用する必要があるので、時期がずれたり服用を忘れたりした場合、また初めから服用をスタートさせる必要があるので、決められた期間しっかり服用することが大切です。
飲み忘れた場合は医師の指示を仰ぎ、適切に対応するようにしましょう。
また、ピルを飲む始めた時には副作用を感じる方も多い傾向にあります。
- 不正出血
- 吐き気
- 嘔吐
- 頭痛
- むくみ
など、体が薬に慣れるまでの間は体に症状が現れることがあります。
生活に支障をきたすような場合は、薬をやめる前に医師に相談するようにしましょう。
ピルは正しく使用すれば、女性にとって嬉しい効果がたくさん期待できる薬です。何の目的でピルを服用するかを明確にして、適切に服薬するように心がけましょう。