ピル服用で血栓ができる理由は…体の不調と服薬の関係
ピルは避妊や不妊治療、また女性特有の症状や病気の改善に用いられる薬です。
様々な効果が期待できる一方、血栓症になるリスクもあるようです。
なぜピル服用で血栓症のリスクが高まってしまうのか、気になる理由や対処法をまとめてみました。
ピルを服用している方はぜひ参考にして、リスクを回避した服薬を心がけましょう。
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目次
ピルで血栓症に!?気になる病気の理由
避妊・PMSの改善・不妊治療など、女性特有の病気や症状の改善に用いられることの多い「ピル」、実はこの「ピル」を常用することで、血栓症のリスクが高くなることをご存知ですか?
ピルを服用する時には、効果を得るためには基本的に毎日の継続服用が必要になります。
そのためピルを処方する際には、医師から血栓症のリスクの説明や血栓症になりやすいかどうかの問診などが行われます。
なぜピルを服用することで血栓症になる可能性が高くなってしまうのか、その原因は以下の通りです。
女性である
ピルはホルモンバランスに影響する薬でもあります。
ピルの中にも女性ホルモンが含まれており、血液中に含まれる血液を固める習性がある成分の働きを促す効果があります。
生活スタイル
ピルはPMSの改善などでも服用することになりますが、腹痛等の体調不良により寝たきりの生活や体を動かさない生活をしている場合、体全体の血流が滞るようになり、ピルによる影響を更に促し血栓症のリスクが高くなってしまいます。
ピル服用で血栓症リスクが高まる理由
特に低用量ピルを服用する場合は、静脈血栓症になるリスクが高い傾向にあります。
ピルを服用する場合、以下のような方はそのリスクがさらに高まるので特に注意するようにしましょう。
- 喫煙
- 高年齢
- 肥満
ピルの種類によっては1日の喫煙本数を制限している場合もあり、禁忌として注意を促しています。
その他、血栓症リスクが高くなるとされる条件は以下の通りです。
- 子宮筋腫のある人
- 40歳以上
- 乳がんの既往歴
- 血栓症の家族歴
- 片頭痛
- 心臓弁膜症の患者
- 軽度の高血圧症
- 糖尿病患者、および耐糖能異常の患者
- ポルフィリン症
- 肝障害のある患者
- 心疾患またはその既往歴
- 腎障害のある患者
- てんかん患者
などが挙げられます。
血栓症リスクが高い方は、医師の判断によりピルの種類を変更したり、ピル自体の服用を回避する処置がとられることになります。
ピル服用の際は、このようなリスクがあることをしっかり理解しておくことが重要です。
ピル服用で静脈血栓症になる理由
ピルの中にはエストロゲンという女性ホルモンの一種である成分が含まれています。
エストロゲンとは、
- 女性体のラインを形成する
- 子宮内の状態を整え受精卵が着床しやすくする
- 基礎体温を低下させる
- 自律神経を整える
など、さまざまな働きをする成分で、ピルの効果としてはかなり大きな役割をする成分と言えます。
しかし、このエストロゲンには血液を凝固しやすくさせるという特徴もあるため、服用することで血栓症のリスクが上がってしまうのです。
特に中用量・高用量ピルにはこのエストロゲンが多く含まれているため、影響を受けやすくなります。
最近は低用量ピルの処方が主流になってきていますが、低用量ピルはエストロゲンの含有量がかなり少量になっているため、リスクが軽減するようになりました。
血栓症のリスクが考えられる場合は、ピルを処方してもらう前に医師にしっかり相談しましょう。
理由は何?血栓症以外のピル服用で生じるリスク
このようにピルはホルモンバランスにも大きな影響を与えるため、病気や症状の緩和や効果だけでなく、さまざまな変化が体に現れることがあります。
ピルの服用には血栓症以外にもリスクがあることを理解しておきましょう。
中用量ピル服用のリスク
- 吐き気
- 嘔吐
- 食欲不振
- 不正出血
- 血圧の上昇
- 下痢
- 口内炎
- 眠気
- 色素沈着
- 湿疹
高用量ピル服用のリスク
- 頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- むくみ
- 下痢
- 体重増加
低用量ピル服用の副作用
- 下痢
- 不正出血
- 嘔吐
などが挙げられます。
低用量ピルは比較的リスクが低くなるようになっていますが、先述の通り生活スタイルや状況によってもそのリスクは変化していきます。
またピルを常用しても全く副作用が出ない方もいます。
副作用やリスクのことばかり心配し、ピルの服用が必要な時に飲むことを避けていると、逆に病状や症状を悪化させる原因になってしまうので、医師の指示に従いピルを服用する必要がある場合はしっかり用法・用量を守って服用しましょう。
ピル服用で生じる血栓症を防ぐ方法
血栓症のリスクがあってもピルを服用する必要がある時には、普段の生活を少し見直して血栓症の予防を意識しておくことが大切です。
暴飲暴食を防ぐ
血栓症は血流が滞ることで生じてしまいます。
体重が増加するとそれだけ血流不良を起こしやすくなるので注意が必要です。
特に中用量・高用量の場合、肥満になりやすいとも言われているので食生活に注意が必要です。
また、カロリーが高い食事や脂っこい食事、肉類中心の食事は血液自体をドロドロにして血流を阻害してしまうので、和食などの低カロリーで栄養バランスの良い食事を意識するようにしましょう。
運動する
ピル服用時は血流を改善するために、軽い運動を取り入れておくことも重要です。
体調不良がある場合を除き、日頃から軽い運動習慣をつけておくことで、全身の血流・代謝を改善し、血栓症を防ぐことができます。
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