指先が乾燥で切れる…その原因と対処法・予防法

特に寒い季節には、指先が乾燥によって切れてしまうことがあります。

一度、少しでも指先が切れてひびになると悪くなるばかりで、アカギレになってしまうと出血や激痛の原因にもなってしまい、こうなると日常生活にも大きな影響が出てしまいます。

そこで、指先の乾燥を防ぎ、指先が切れるのを予防する方法や、指先が切れてしまった場合の対処法についてまとめてみました。

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指先が乾燥で切れるその原因とは

まず、皮膚というのは３つの層からなっています。一番外側が「表皮」、次に「真皮」、そして「皮下組織」となっています。

手や指先が乾燥する原因についてですが、まず外気による影響というのが大きいかと思います。

冬の冷たい乾燥した空気、また夏でしたらエアコンの乾燥した空気に長時間晒されていると表皮の角質層（これは古くなった細胞からなっていて、垢として徐々に剥がれ落ちていきます）が、乾燥することにより亀裂が入りひびとなっていきます。

次に、家事による影響というもの大きいです。これは掃除や調理の際の洗い物などの水仕事により、表皮の脂分が洗い流されてしまうことにより起こります。さらに、洗剤など使用しますと表皮の脂分は完全に無くなってしまいます。

また、手洗いによる影響というものも考えられます。夏の食中毒対策、冬のインフルエンザ対策では、頻繁な手洗いが求められています。

このように、健康な生活を維持するために、手や指の皮膚というのはとても過酷な環境におかれているのです。

指先が乾燥で切れるそのメカニズム

寒い冬、この季節になると手や指先、足が乾燥してひびに悩まされる方が多くなります。これは、皮膚の表皮に乾燥のために溝ができてひびやアカギレになります。また、寒さで血行が悪くなり表皮への栄養補給が少なくなるためと考えられています。

皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の三層からなっていますが、通常表皮は適度な水分と皮脂腺から出る皮脂とで覆われています。

しかし、寒く乾燥した季節になると表皮の角質層が乾燥のために亀裂ができ、それが徐々に深くなっていきます。これがひびと呼ばれるものです。

これが更に進行し、真皮にまで達するとあかぎれになってしまいます。こうなると出血や酷い痛みにより、日常生活に大きな支障をきたすことになります。

このようなあかぎれの状態になってしまうと、治るのにも日にちが掛かってしまいます。

指先が乾燥で切れる時の対処法

指先にひびができてしまった場合、できるだけ乾燥させないように保湿しましょう。お風呂上りに保湿クリームを塗って可能であれば食品用ラップを軽く巻いておきます。これで指先の効果的な保湿はできています。

さらに寝る前には、指先に保湿クリームを塗り、そして木綿の手袋をして寝ましょう。朝、起きると指先がしっとりしているはずです。これらを毎日ひびが良くなるまで続けましょう。

もし外出される場合は、ひびに保湿クリームをすり込んで、絆創膏でカバーして下さい。こうすれば外気にさらされても乾燥しませんし、肌色の絆創膏であれば目立ちません。

もう一つの大敵が、家事でどうしても使う洗い物や洗濯の際の洗剤です。これには水仕事をする際にはゴム手袋を必ずしましょう。これで洗剤や水による皮脂の流出を防ぐことができます。

手や指先が乾燥で切れるのを予防するには

手や指先を乾燥やひびから予防する方法をまとめてみました。

• 水仕事の際には、ゴム手袋を着用し、手が直接水や洗剤に触れないようにします。
• 手を洗う際には、なるべく刺激の少ない石ケンやハンドソープを使い、短時間で洗うようにします。

洗った後は、タオルで水気を拭き取り直ぐにハンドクリームなどで保湿をします。

• 家事の合間などにはハンドクリームなどで、こまめに保湿ケアをします。
• 外出時には、手袋を着用し手を直接外気に触れさせないようにします。
• 寝る時には、手にたっぷりとハンドクリームを塗って、木綿の手袋をして寝るようにします。

木綿の手袋は、適度の通気性がありますので蒸れたりせずに、手や指先の保護をしてくれます。

• 食事はバランスの良いものを心がけ、特にビタミン類（ビタミンＡ・Ｃ・Ｅなど）を摂るようにします。

毎日の日常生活の際の小さな積み重ねで指先のひびは改善されますので、面倒がらずに取り組んでください。

思ったより短期間で効果を実感できると思います。

手や指先が乾燥で切れるのを防ぐハンドクリームの選び方。

ハンドクリームを買おうとドラッグストアなどに行くと、たくさんの種類のハンドクリームが売られています。種類が多過ぎてなかなか選ぶことができません。

今回は、用途別にハンドクリームの選び方をまとめてみました。

まず、ハンドクリームの役割としては、

１）表皮の角質層に潤いを与える
２）角質層を守るバリア機能を持たせる

というものです。

そのため、用途に応じて様々な成分の物が販売されています。

• 乾燥肌や肌のかさつき予防（シアバターやヒアルロン酸など配合の物）：高保湿性なので手荒れ予防にも使用できます。
• ひび割れ、アカギレ用（ビタミンＣやＥ配合の物）：血行を良くし皮膚の再生を促します。
• 皮膚が硬くゴワツク（尿素配合の物）：硬くなった角質を柔らかくします。角質が硬くなった部分のみに使用します。

なお、痒みのある場合は、まず痒みを止めることを優先します。