脳梗塞の後遺症で性格が変わる!?気になる病気のその後
脳梗塞の後遺症で性格が変わってしまうかもしれないということを知っていますか?
命に関わること脳梗塞、大きな脳の病気だけにその後に待ち受ける変化にも注意をしておく必要があります。
性格が変わってしまうことで、本人だけでなく周囲の人にも様々な影響を与えてしまうのです。
そこで今回は、脳梗塞と性格の変化について詳しく調べてみました。
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目次
脳梗塞の後遺症で性格が変わる原因①高次脳機能障害
脳梗塞により高次脳機能障害という脳の障害を引き起こしてしまうケースがあります。
高次脳機能障害とは、
記憶障害
生涯を引き起こす前の記憶が思い出せなくなることで、今まで普通にできていたことが全くできなくなってしまう。
注意障害
何かに注意したり集中したりすることが困難になり、日常生活の中で重要な事柄に対して対応が難しくなる。
遂行機能障害
やるべきことに対する計画・行動が難しくなり、評価や分析する思考能力が著しく低下してしまう。
社会的行動障害
周囲の流れや意図を組むことができずに、その環境や状況に合わせたコミュニケーションや感情の表現ができない。
など、その他にも意識障害や言動に障害が起こってしまいます。
このような障害が複合して起こってしまうことにより、今までのコミュニケーションや言動との違いが生じ、脳梗塞以前とまるで別人のように感じてしまうのです。
脳梗塞の後遺症で性格が変わる原因②感情障害
脳梗塞後に性格が変化してしまう原因として、感情障害も挙げられます。
高次脳機能障害とも重なる点もありますが、脳梗塞を起こすことでうつ病のような症状を発症してしまうことがあります。
記憶力・判断力・適応能力が著しく低下してしまうことで、社会的生活が難しきなってしまうため、他者との接触が少なくなったり、ひきこもったりと、どんどんと感情表現が乏しくなってしまうのです。
自分勝手な言動や他者の気持ちを顧みない行為が増えることで、脳梗塞以前の人柄と180度変わってしまったと印象を持たれてしまうことがあるようです。
この性格の変化は他者にはなかなか理解されにくく、自分自身でも感情や行動をコントロールすることが皆無です。
その葛藤や周囲からの誤解などが、さらにその症状を悪化させ、どんどんと内へとひきこもってしまうのです。
脳梗塞の後遺症で性格が変わってしまった人の家族の実際のエピソード
脳梗塞により性格が変わってしまった母をもつAさんに話を伺ったところ、以前よりも理解できないほどに喜怒哀楽の表現が激しくなったそうです。
病後の母を家族みんなで気遣いながら生活していたそうですが、当人にしてみればその気遣いが老人扱いをされているように感じ、怒りを覚え、その感情を上手くコントロールできないためぶちまけてしまうことが多くなったそうです。
誤解を解こうとしても、まったく聞き耳を持たずに、自分が納得するまで喚き散らしたり、泣いたりと、感情のままに行動してしまうそうです。
家族もその言動に振り回され、かなりつらい時期を過ごしていたそうです。
しかし、このような症状はAさんの家族に限ったことではなく、脳梗塞後に多く見られる症状のようです。
家族が脳梗塞になってしまった時には、このような言動が病気により生じてしまうことを理解しておく必要があると言えるでしょう。
脳梗塞の後遺症で性格が変わってしまった人の苦悩
上記の通り、脳梗塞になり性格が変わってしまうと、その家族にも様々な壁を越えなくてはいけなくなります。
自分勝手な言動が病気により生じていることを理解していても、日々ストレスや行き場のない感情を抱えてしまうものなのです。
しかし自分勝手な言動を繰り返す当人も、それが自分の意志ではないことも覚えておかなくてはいけません。
自分自身、コントロールが利かない感情に支配され、周囲から孤立したり、人を傷付けてしまったり、さまざまな葛藤を抱えながら生活しているのです。
家族や本人がそのことを割り切って生活するまでには、かなりの時間が必要になります。
時間をかけても理解ができない場面や、誰とも関わり合いたくないと塞ぎ込んでしまうことも多く、簡単に時間が解決するものではないのです。
この先一生、このような状況を過ごしていけない本人にとっては、脳梗塞以上につらい症状と言えるかもしれません。
脳梗塞の後遺症で変わってしまった性格は治る?
脳梗塞を発症した後、高次脳機能障害や感情障害が生じてしまった場合でも、普通に社会生活を営むことが必要になります。
そのためには、やはり周囲の理解や協力が一番大きなポイントになるでしょう。
なかなか見た目ではわかりづらい後遺症で、初めて接する人や病気になったことを知らない人からは、幾度となく同じような反応を受けることになるので、メンタル的なケアも必要になります。
脳梗塞での後遺症は、手足などの行動の障害であればリハビリによって改善することも考えられますが、精神的なダメージはリハビリで改善することはありません。
高次脳機能障害も感情障害も、本人のコントロールが難しく、また誰からも受け入れられるものとは限りません。
後遺症によって性格だけでなく、良くも悪くもさまざまな面で変化が生じてしまいます。
一生付き合っていく必要がある障害として、本人も家族も意識をもっていかなくてはいけません。