リリカによる副作用〜めまいやふらつきに注意が必要な理由〜
リリカは、神経痛を和らげる作用があり、神経障害性疼痛の治療薬として用いられています。
従来の鎮痛剤では対応できなかった神経障害による痛みに有効なため、近年、日本でも適応範囲が広がりつつある薬です。
しかし、副作用の心配もあり、その中でも出る可能性が高いと言われているのが、めまいやふらつきです。
今回は、リリカの服用によるめまいやふらつきで起こる症状、注意すべき点、体験談などをご紹介しましょう。
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目次
原因不明のリリカによる副作用…ふらつきの特徴と原因の推測
めまいやふらつきは、リリカの服用によって起こる副作用ですが、なぜ起こるのか原因は解明されていません。
めまいは、天井がグルグル回っているような感じがする「回転性のめまい」と、まっすぐ歩くことができないといった「ふらつき型のめまい」の2種類に大別されます。
回転性のめまいは、耳の奥の異常によるもので、ふらつき型のめまいは、脳の平衡感覚を司る神経の障害によって起こると言われています。
リリカの副作用として報告されているめまいの多くは、ふらつき型のめまいです。
一説によると、ふらつき型のめまいは、リリカの作用で、脳の平衡感覚を司る中枢神経の働きが抑制されることが原因だとされています。
しかし、この説では、軽度のめまいであれば、服用を続けていくうちに、症状が消失することが多い理由を説明できません。
他に考えられるのは、薬剤を長期間継続して使用した時に、薬の効果が弱くなったり効かなくなったりする「エスケープ現象」が脳に起きているのではないかという仮説です。
この仮説が本当だとすれば、長期間リリカを服用しても、痛みを和らげるという主な作用が持続するメカニズムはどう考えればいいのでしょうか。
この点を明確にするデータの存在は今のところ確認できません。
リリカの服用で副作用としてふらつきが起きた例
リリカは痛みに効く薬ですが、服用すると、副作用が現れることがあります。
よく現れる副作用としてあげられるのは、めまいやふらつき、浮腫などです。
リリカは成人の場合、通常75㎎のカプセルを1日2回服用するところから始めますが、副作用の出方には個人差があり、1カプセル飲んだだけで、めまいやふらつきに悩まされるケースも見られます。
ひどいめまいとふらつきにより、部屋の中でも壁に体をぶつけながら歩くような状態になり、仕事どころか車の運転さえ不可能という場合もあります。
そのような症状が現れた場合は、早めに診察を受けて相談してみてください。
担当医の対応は状況により異なりますが、車酔いの薬であるトラベルミンを吐き気止めとして処方されたり、25㎎のカプセルに変更されることもあります。
副作用の現れ方によっては、1日2〜4カプセルを自分で加減しながら飲むという患者任せの処方をされるケースもあり、ふらつきが出ない程度の服用で痛みを抑えることに成功した人もいます。
このように、処方や服用の仕方を変えることで副作用を抑えることもできますので、めまいやふらつきが出た場合は我慢せずに受診するようにしてください。
リリカの服用でふらつき以外の副作用が出ることもある
リリカは神経障害性疼痛に広く適応する薬として使用されていますが、服用によりさまざまな副作用が現れる可能性があります。
主な副作用には、眠気やうとうとする傾眠、ふらつき、めまいなどがあげられます。
これらの症状は自動車の運転中に起こることもあり、自動車事故に至るケースも報告されています。
また、ふらつきなどの運動失調やめまい、意識消失などによって、転倒や転落して骨折する高齢者もいます。
他にも、浮腫や体重が増加することもあり、心不全などの心臓病がある人は病状が悪化することもあり、注意が必要です。
そして、目がかすんだり、物が二重に見えたり、視力が低下するなどの視覚異常も副作用のひとつです。
自己判断で急に服用を中止すると、反動によって、不眠、頭痛やふるえ、便秘や下痢、吐き気や嘔吐、腹痛などが起きる恐れがあります。
また、副作用として発疹やかゆみが生じることもあります。
この他にも、めったにないのですが、初期症状として重い副作用が現れる場合もあり注意が必要です。
重い副作用としてまずあげられるのが心不全です。
息切れや息苦しさ、胸が苦しい、動悸がするなどの他、疲れやすくなったり、むくんだり、急に体重が増えることが主な症状です。
また、突然意識がなくなる意識消失や、手足のしびれやけいれん、力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿が出るなどの横紋筋融解症が現れることもあります。
そして、副作用として腎不全も報告されており、むくみや尿の濁り、血尿、尿の出が悪くなるなどの症状が出た時も服用を中止し、適切な処置が必要になります。
他にも、顔や唇、舌や喉、手足が腫れ上がったり、嚥下や呼吸がしにくくなったりする血管浮腫や、低血糖で脱力感に襲われたり、ふるえや寒気、動悸、冷や汗などの症状が出る場合もあります。
それ以外にも、間質性肺炎、ショックやアナフィラキシー、皮膚や粘膜の重い障害、劇症肝炎や肝機能障害などが現れるケースも多くはありませんが見受けられます。
以上のような症状が現れた時は、速やかに医療機関を受診してください。
リリカの主な副作用はふらつき。自動車や自転車の運転は危険
リリカは眠気によって注意力や集中力が散漫になり、判断力が鈍くなる点で、抗てんかん薬であるトピナと同様の欠点があります。
リリカにはこのような副作用があるので、服用には注意が必要です。
服用は少量から様子を見ながら開始して、ゆっくりと少しずつ増量していくのが原則です。
副作用の出方には個人差がありますが、安全のため服用を始めてしばらくの間は、車やバイクなどの運転は控えておいた方が良いでしょう。
実際にリリカを服用している患者の中には、車を運転中に交差点をタイミングよく右折するのが難しくなったり、とっさの判断が遅れてガードレールにぶつかったりする人もいます。
また、自転車に乗ると、判断力以外にも運動面が不安定になり、ふらつきを感じることもあります。
リリカの服用が、25mgで1日おきの若い人でもこのような症状が現れることがあるので、眠気やふらつきがひどい場合は運転を控え、かかりつけの医師と相談しましょう。
高齢者は要注意!リリカの副作用によるふらつきから事故の恐れも
リリカを服用する高齢の女性に多い副作用として、眠気やめまい、ふらつきなどがあげられます。
特にひどいふらつきが現れることが多く、1〜2日持続することも珍しくありません。
リリカは痛みを和らげる作用があり、よく効くのですが、その分副作用が強く出る心配があります。
この薬を処方してもらう時は、患者の状態に合わせて初期投与量を調節してくれる医師にかかるのが安全です。
リリカは腎臓を通って排泄されるので、腎臓機能が低下している人に作用が強く出るというリスクがあり、精通した医師に診てもらうと安心ですね。
高齢者は腎機能が低下していることが多く、腎機能障害を起こしたり、副作用が強く出て転倒したり骨折するという事例も報告されているので服用には注意が必要です。
通常であれば、服用を開始する時は副作用を考慮して、少ない薬剤からスタートするのが原則であり、続けて服用している間に、薬に慣れて副作用が気にならなくなるケースも多いので、重い副作用が出ることは少ないのです。
しかし、薬を飲み始めたばかりの初期や、薬剤を増量する場合は副作用の現れ方に注意して、ひどい場合は早めに医師に相談しましょう。