左手の親指が痛い原因と症状緩和と悪化を防ぐための対処法
左手の親指が痛いと感じたことはありませんか?
実はその症状、スマホやパソコンの普及により意外と多くの人が経験しているようです。
そのままにしておくと更に痛みや症状が悪化してしまう可能性も…
そこで今回は親指が痛くなる原因や対策などを詳しくまとめてみました。
日常生活の習慣を見直して、不快な症状の早期改善を目指しましょう!
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目次
左手の親指が痛い…悪化すると腱鞘炎に!
体を動かす機会の少ない現代人。
家を守る女性たちにとって、有能な家電たちが短時間で丁寧な仕事をしてくれるので、家事は重労働とまではいかない恵まれた環境です。
通勤の旦那様たちの満員電車は大変だけど、それでも自分の足で行くよりずっと楽なはず。
会社ではパソコンと向き合いデスクワークが長時間となる人も多い世の中です。
そんな現代の私たちが酷使している体のパーツ…それは「親指」ではないでしょうか。
親指は、医学では「母指」と呼ばれる指です。
他の4本の指それぞれに役割がありますが、母指は物を掴むときに必ず使うものです。
ただでさえ5本指の中で使用頻度の高い親指が、さらに携帯・スマホ・パソコンの使用時間が長くなるにつれて危機に晒されています。
「そういえば、なんとなく親指に違和感が‥」と感じる人も多いのではないでしょうか。
我慢できる、時期に治ると甘く見てはいけません。
その痛みはやがて腱鞘炎となり、日常生活で大きな支障をきたす可能性があります。
また、手の使い過ぎだけでなく、妊娠出産期の女性や更年期の女性に発生しやすいのが腱鞘炎です。
腱鞘炎になってしまう前に、日頃のケアをしていきましょう。
左ての親指が痛い原因は酷使かも!?
手を酷使したときに感じる異常は、大きく分けて「痛み」と「しびれ」があります。
(1)「痛み」=狭窄性腱鞘炎(ドケルバン病)
一般的に「腱鞘炎」と呼ばれる症状のことです。
そもそも、腱鞘とは腱を包み込む鞘状の部分を指します。
親指を広げると、手首の親指側の部分に腱が張って皮の下に2本の線が浮かび上がります。
この2本の腱と、これを包む鞘状の部分に炎症が起こることが「腱鞘炎」と呼ばれます。
腱鞘の部分で腱の動きがスムーズでなくなり、手首の親指側に痛みや腫れが生じます。
腱鞘炎が更に進行すると、「ばね指」と呼ばれる症状が発生する場合があります。
親指を動かすときに引っかかりが生じ、ばね現象が起きるものです。
更に悪化すると指が動かなくなることもあるようです。
(2)「痛み」=母指CM関節症
物を掴んだり、ビンの蓋を開けるときの動作で親指の付け根に痛みが生じるものです。
使いすぎや老化に伴い、関節軟骨の摩耗や関節そのものの変形がおきます。
(3)「しびれ」=手根幹症候群
手首にある手根幹というトンネル内で神経が圧迫されることでしびれが生じるものです。
人差し指、中指、親指にしびれが広がり、細かいものを掴むことが困難になります。
突発的に発生するため、原因は明確でないようですが、妊娠・出産期や更年期の女性に多いようです。
左ての親指が痛い時は日々の習慣を見直そう!
(1)休憩をとる
パソコンで作業をしていて、気づけば1〜2時間経っていたという経験は多いのではないでしょうか。
集中していると長時間休みなしに続けてしまうことがあります。
しかし、親指まわりの痛みやしびれの最大の原因というのは、使いすぎです。
そのため、1時間に一回程度休憩を取り、手や指を休ませるようにしましょう。
手指に加え、目・肩・腰にも、ずっと同じ姿勢でいることは大きな負担となります。
両手を上げ下げするなど軽い体操をすることが望ましいです。
また、画面の文字を読むときや途中で考えたりするときには、一度マウスやキーボードから手を離すと良いでしょう。
(2)軽いタッチで作業する
意気込んでいたり、イライラしたりするとき、キーボードを打つ指に力が入っていませんか?
力強く押しても、優しく触れても、パソコンの反応は同じです。
力任せに連打し続けたせいで、取れかかったENTERキーを見かけたことがあります。
余計なイライラを増やさないためにも、優しく軽いタッチでパソコン作業をしていきましょう。
(3)スマホを両手で操作する
スマホを使用する時、どのように持っていますか?
片手で持って親指だけで操作して、という人が多いと思います。
実はこの持ち方、手に大きな負担をかけているのです。
親指は、スマホを落とさないように他の四本とのバランスを取りながら、更に画面操作を行うという複雑な動作を強いられています。
手指のためには、片方の手にスマホを持ち、もう片方の手で画面を操作するという姿勢が好ましいと言えます。
つい片手で持ってしまうという人は、片手では持てない大きめのスマホへの機種変更をご提案します。
左手の親指が痛い時はストレッチが効果的!
立って行うストレッチ(手首周りを伸ばす)
- まっすぐに立ち、胸の前で両手の手のひらを合わせます。
この時、親指は胸についた状態にします。
両ひじはできるだけ外に張り出しましょう。
- 両手を胸の前からお腹の方へ下げていき、指の先端だけが触れている状態にします。
一連の動作中も、親指は体から離さないようにしましょう。
- 再び両手を胸の前へ上げます。
1〜3の動作を繰り返しましょう。
両手だけで行うストレッチ (指周りを伸ばす)
- 右手の親指を除く四指(人差し指〜小指)で左手の四指をつかみ、ゆっくり押し曲げます。
左右交互に数回行ってください。
- 左手の親指に右手の親指を当て、手首の方向へ押し広げます。
こちらも左右交互に数回行ってください。
- 左手薬指を、右手の親指と人差し指、中指でつまみ、手の甲側に反らせす。
- 左手の親指に右手人差し指をかけて、再び親指を伸ばしましょう。
職場などで、大っぴらに休憩を取ることができない方は、座った状態でストレッチを行うだけでも違うはずです。
ご自身の生活スタイルの中で無理なく実践できるものを続けていきましょう。
左手の親指が痛い…スマホ腱鞘炎を防ぐ方法
(1)使う頻度を減らす
手指への負担を減らすためにもこれまで述べてきたことですが、まずはスマホの使用頻度を減らすということが一番の予防になります。
腱鞘炎は関節の使い過ぎが原因で起きるものです。
確かにスマホはとても便利で暇つぶしに最適なパートナーです。
しかし、漫然にスマホを弄り続けることでスマホ腱鞘炎となり、日常生活に支障をきたす可能性があることを心得ておいてください。
現在、あなたが一日のうちどれくらいの時間でスマホを利用しているかを考えてみましょう。
まずは意識することが大切です。
それから、一日のスマホ使用時間の上限を設定しましょう。
スマホ使用が長時間となることは、腱鞘炎だけでなくブルーライトによる視力低下などの弊害も起こります。
スマホは便利ですが、だからこそ、上手に付き合えるように自分でルールを決めたいものです。
(2)持ち方を改善する
先程も述べたことですが、片手でスマホを操作することは手指に負担がかかります。
なので、片手に載せ、もう一方の手で画面の操作をする、という持ち方にすることをオススメします。
この持ち方により、スマホを支える役割と操作する役割を別々の手に分散させることができます。
ギリギリ片手で持てるサイズのスマホであれば頑張ってしまう方も多いかと思いますが、手指への負担を考えて、両手で操作するようにしましょう。