乳がんで腕がだるいという症状が出る原因とその他の症状

乳がんの患者は年々増加傾向にあります。

乳がんというと初期症状として胸にしこりが出来たというのが世間的には知られていると思います。

その他に以外と多いのが腕などを含めた全身がだるいという症状に悩まされているようです。

しかし、腕がだるいのと乳がん、一見関係なさそうにも見えますが、どういった原因があるのでしょうか？

スポンサーリンク

スポンサーリンク

乳がんで腕がだるい症状がある場合に考えられること

乳がんになると腕がだるいという症状を訴える人がいますが、実は、このだるさは、がんが脇の下のリンパ節に転移している可能性が高いことを現しています。

乳がんは、胸にしこりが出来たり、いつもと胸の様子が違うという違和感を感じやすいので、比較的、初期症状が分かりやすいとも言われています。

しかし、腕がだるいと言う症状は、乳がん以外でも日常で起こりやすく、筋肉痛などと勘違いしやすく見過ごすことが多い症状です。そのため、腕のだるさに気付いたときに進行していたという結果になるのです。

腕がだるいだけでは、乳がんと判断しにくいですが、手に持った物を落としやすくなった、いつもより腕が疲れる、腕がしびれる、手がこわばるなどの症状が出現してくるようになった時には乳がんの疑いがあるので早めに専門医へ受診するようにしましょう。

乳がん？腕がだるいと訴えた母親をもつ人のエピソード

Aさんは、５０代後半の母親をもつ人です。Aさんの母親は、年明けぐらいから、左肩の痛みや腕のだるさを訴えており、整形外科へ受診し、診察を受けた結果、診断は五十肩でした。

しかし、診断を受けてから、左胸の上部外側に気になるしこりを発見しました。腕のだるさに加えてしこりがあったので、気になって近所のかかりつけの病院を受診しました。

Aさんの母親の自己触診にて分かっていることは、しこりは、乳房内部に２㎝程度で触っても痛くはないそうですが、こりこりとした硬さがあるそうです。しこり以外には、特に気になる所見はないそうです。

そして、実際に診察では、触診とエコーが行われ、医師の診断によると乳がんの疑いもあるかもしれないが、乳腺炎の可能性もあり、すぐに大きな病院へ受診するように促されたということです。

乳がんは専門医で判断しないとなかなか難しいので、Aさんの母親のように、気になることがあればすぐに病院へいきましょう。

乳がん発見までには腕だけではなく全身的にだるいと感じることが多い

乳がんが発見される症状で多いのはしこりです。自分自身で触診してみて、胸にこりこり、ころころとしたしこりを発見するという割合が圧倒的に多いようです。

では、しこり以外にも、その他に何か異変を感じて病院へ受診するのでしょうか？今回は、実際に乳がんと診断された人が病院へかかるまでにどのような症状があったかご紹介していきます。

• 毎日の生活を送るなかで疲れやすさが異常に目立った
• 元気はあったが、疲れやだるさが抜けない
• 疲れと全身のだるさが持続する
• 乳腺炎の診断を数回受けた
• 身体が熱っぽくだるい

などの症状を自覚している人がいました。ある日を境に、身体が疲れやすくなったり、だるさといった症状が顕著に表れるということが多くの共通点として上がっています。

しこりとプラスして、全身のだるさなどを継続的に感じている場合には、早めに病院を受診するようにしましょう。

だるさ以外におこる乳がんの３つの初期症状

しこり

乳がん初期症状で多いのがしこりです。７〜８割の人は、胸のしこりに気付いて病院を受診するくらい分かりやすいと言われています。

入浴時の身体を洗うときに、胸に石けんをつけて片手をあげた状態で指先を滑らすように自己触診をすると分かりやすいと言われています。

毎日とは言いませんが定期的に行うことで異変に気付くことが出来るので、チェックする習慣をつけましょう。

乳頭からの分泌液

乳頭をつまんだり、自然と血液が混じった分泌物が出てくる場合があります。これは、ガンが乳管の中にまで浸食している可能性があります。必ずしもガンとは限りませんが、早めに病院へ行きましょう。

皮膚の状態の変化

胸の皮膚が引っ張られるっような感じや、ヘコみ、熱感や、腫れなど胸の皮膚だけに何かしら変化が起こります。鏡で映すと見た目にも分かることがあるため、異変を感じたら病院へ行きましょう。

乳がんが疑われる場合にかかる病院と検査の内容

何科にかかれば良い？

胸にしこりや腕のだるさなどの症状が出現した場合には、早めに乳腺外科を受診するようにしましょう。

たまに、胸に違和感をもっているのにも関わらず、乳がん検診の予約をして予約まで待ってしまう人がいます。検診を行うのはそう回数が多くないので待ち時間が出てきてしまいます。

もし、ガンであれば早期発見、早期治療で完治する見込みがあります。乳がんも同様で早ければ早いほど、良い結果をもたらします。ですので、胸に異変を感じたらすぐに乳腺科を掲げている病院を受診しましょう。

病院での検査

病院へかかると、一般的には次のような検査が行われます。

上記の方法でガンか見分けるのが難しい場合には、生検といって、しこりに針をさして細胞の一部を採取して染色や顕微鏡などで確認する方法がとられます。