頭の血管が浮き出る場合に考えられる原因と対処法

ふと鏡をみたり、頭や額あたりを触ってみたときに、血管が浮き出ていたという経験はありませんか。

腕や手などの血管が浮き出ることはよくあるかもしれませんが、頭となるとなにか病気が隠れているのではないかとちょっと心配になりますよね。

頭の血管が浮き出るのは他の部位と同じような原因なのでしょうか？

そこで今回は、頭の血管が浮き出る原因とその他の部位の血管が浮き出る原因や対処法などをお伝えします。

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頭の血管やその他の血管が浮き出るときの原因

頭の血管が浮き出る原因として、まず第一に血流の増加が考えられます。

血流の増加はストレスを感じたり精神的な緊張を感じたりすると出現しやすくなります。

よく頭に血が上る、頭がカッとなるという言葉がありますが、ストレスや過度の精神的緊張によって体が反応し脳に大量の血液を送ろうとします。

その現象によって頭の周囲に送られてきた大量の血液によって血管が青く浮き出て見えるようになるのです。

こめかみ周囲は皮膚の厚さがないため流れてきた血液の色が見えやすく血管が浮き出て見えやすい場所となっています。

これは90%がストレスによってもたらされると言われています。

また、パソコンやスマートホンの画面を長く見続けていることで起きる眼精疲労では、目の周りが緊張してピクピク動いているように感じることがあります。

これは、目の周囲が血行不良を起こすことが原因ですが、この場合もこめかみの血管が浮き出て見えることがあります。

睡眠不足や加齢よる基礎代謝の低下でも血行は悪くなるため、同じように血管が浮き出る原因となります。

女性の場合、月経期にホルモンバランスが不安定になり、血管が浮き出たように見えることがありますが、これは一時的な現象であり病気ではありません。

頭の血管が浮き出るのが気になるときに出来る２つのチェック法

血行不良が原因となって頭の血管が浮き出ているのかどうかを自分で見極めるセルフチェック法をご紹介しておきます。

まず一つ目の方法は、腕を両外側に開き少しおろして心臓と同じ高さで水平に保ちます。

しばらくして浮き出ていた血管が戻り、気にならなくなってきたら血行不良が原因ではありません。

なぜかというと、腕を心臓以上の高さに上げると血液は心臓に戻ろうという動きを始めます。

これによって浮き出た血管が戻るのであれば血液の流れによって改善しているため血行不良が原因とはなりません。

逆に腕をあげても改善しない場合、血液が心臓に戻ろうとしていないため血行不良が原因と考えられます。

二つ目の方法は血管が浮き出ているときに運動をしてみることです。

運動中は消費した酸素を運搬しようと心臓が働くため心拍数が上昇し血液の流れが速くなります。

そのため運動後に浮き出ていた血管が目立たなくなるのであれば血行不良が問題ではなく、浮き出たままであれば血行不良が原因といえるかもしれません。

頭の血管が浮き出るのが長期化する場合大きな病気のリスクあり

下肢静脈瘤　下肢静脈瘤は立ち仕事の多い方や出産後に出やすいと言われている病気です。

足で血液が滞留し蓄積していくことで足に血液の塊ができます。

足のむくみやだるさなどが症状としてあらわれますが、病気自体は良性疾患のため注意しておけば命の危険があるような重篤になる疾患ではありません。

しかし、毎日生活していく上で足のむくみやだるさがあることは決して良いことではなく、それによって様々なマイナスを引き起こす原因にもなります。

普段から自分でできる解決策を考えていかなければなりません。

高血圧　普段から血圧が高い状態が続いていることを高血圧と言います。

運動後、気温の変化、緊張、精神的変化によって一過性に血圧が変動することは高血圧とは言いません。

慢性的に血圧が高い状態が続くと血管に負担がかかり続け、血管の壁を傷つけたり血液が固まったりして脳卒中（脳出血や脳梗塞）の原因となります。

心臓病　心臓に関わる病気をまとめて心臓病と言います。

心臓は全身に血液を送るためのポンプの役割をしていますので、心臓に異常が出ると重篤な疾患になる可能性が極めて高いと言えます。

頭の血管が浮き出るときにはストレス解消が重要！

まず一番大切なことはストレスの原因をなくすことです。

ストレスを感じたら体を休めたり、温かい飲み物を飲んだりと自分なりの方法でリラックスすることを心掛けてみましょう。

何も考えず、頭の中を空っぽにして血液の流れや神経を安定させるような感覚を持ち、ストレスから解放されるようイメージしてみましょう。

煙草、飲酒、暴飲暴食も体にストレスを与える原因となりますので注意することが必要です。

普段、人間の体に血流が滞ることはあまりありませんので、血流が滞るにはそれなりの理由があるということです。

血流を良くする食品（ビタミンC・ビタミンEなど）やサプリメントもありますので食環境の見直しもしてみましょう。

また、無理なダイエットも良くはありません。

栄養バランスの良い適切な食事でストレスを解消することが大切です。

頭の血管が浮き出るのは皮膚が白く薄い方に良く見られる状態ですが、病気が原因ということではありませんので、あまり気にしなくても大丈夫です。

ただ、青筋が立つなど外見が気になる場合はCCクリームなどの化粧品で目立たないような工夫をしていきましょう。

浮き出す血管を目立ちにくく緩和させる方法

毎日適度な運動をする　運動によって血行を改善していくことが必要となります。

激しい運動をするのではなく、踏み台昇降やウォーキングなどふくらはぎを動かす運動が良く、ふくらはぎを動かすことで全身の血流を改善していきます。

乾燥を防ぐ　浮き出た血管は乾燥した肌で目立ちやすくなります。

乾燥させず適度に潤いを与えふっくらさせた状態で保つことで血管が目立たなくなります。

水仕事の後などは必ずクリームをつけて保湿を行いましょう。

血行改善のマッサージをする　血行を良くするマッサージは一時的な改善、緩和につながります。

張りつめすぎると目立ちやすくなりますので、目尻の下で触れることのできる骨に沿って生え際の方向に皮膚を揺らしながらマッサージをしてみましょう。

食生活を見直す　高血圧や高脂血症（ドロドロ血液）などの生活習慣病で血管が浮き出ている場合は食生活の見直しも必要です。

ビタミン、ミネラル、食物繊維が含まれる食品をしっかり摂取して血液をサラサラにしてあげることが大切です。