脳梗塞で入院した方のお見舞い時に必要なルールとマナー

入院中の方のお見舞いに行く時には、いくつか気を付けなくてはいけないルールやマナーがあります。

また、病気によっても気を付けなくてはいけない点もあり、患者さんに合わせたお見舞いが重要になります。

今回は脳梗塞で入院している方のお見舞いに行く時の留意点についてまとめてみました。

実際に患わないとわからない病気のことやマナーを知り、本当の意味で適切なお見舞いができるように心がけましょう。

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脳梗塞で入院している人のお見舞いに食品はNG!?

脳梗塞を患って入院している方のお見舞いに行く時に、どんなお見舞い品をもっていくか迷ってしまいます。

花？食べ物？本？などいくつか挙げることはできますが、その中には絶対NGの危険なお見舞い品もあります。

それは食べ物です。

脳梗塞で入院している場合、後遺症を患っている可能性が往々にして考えられます。

脳梗塞の後遺症の中には運動神経の麻痺が生じることがあり、手・足・口など動かすことが困難になってしまうのです。

特に口に麻痺が出てしまった場合には、話すだけでなく、物を食べたり飲んだりすることが困難になり、喉にものを詰まらせてしまう嚥下障害があります。

そのため、お見舞い品で食べ物を差し入れしてしまうと、命に関わる重篤な事態に発展してしまうこともあるのです。

こちらとしては、食べられる時に食べて…という意識でも、食事制限をしている患者さんにとっては、病室にそのような食べ物があると、ついつい食べてしまうこともあるので、食べ物はお見舞い品としては控えておくことが無難でしょう。

脳梗塞で入院している人のお見舞いに行く前の確認事項

友人や知り合いが脳梗塞で入院していることを知った場合、すぐにお見舞いに行きたい！と思う方も多いのではないでしょうか。

しかし、相手は命に関わる病気での入院です。

相手のスケジュールや状況も考慮し、相手の都合に合わせてお見舞いに行くことが重要です。

入院中に誰かがお見舞いに来てくれるのは、患者さんにとっても大変励みになるので、ぜひ事前にお見舞いに行く旨を伝え、相手の都合の良い日時を確認するようにしましょう。

この日時の確認は、できれば患者本人ではなく、患者さんの家族に連絡する方がおすすめです。

脳梗塞という重篤な病気での入院です。神経麻痺により動くことが不自由だったり、話すことができなかったりと、いつもとは全く違う状況であることが考えられます。

患者さんの中にはそんな姿を他人に見られたくない…と感じることもあるため、事前に患者さんの状況を家族に確認してみましょう。

脳梗塞で入院している方へのベストなお見舞い品の参考例

脳梗塞で入院している方へのお見舞い品。食べ物がNGならば、どのようなものを選ぶべきなのでしょうか？

まずスタンダードなお見舞い品としては、お花がオススメです。

病室にお花があることで気分も和み、明るい気持ちにさせてくれます。

お花を選ぶ時は、「病気が根付く」という意味合いがあるため鉢植えのものは避けましょう。また香りの強い花や花粉散布の多い花は、患者さんの体調を左右してしまうので避けましょう。

またもう一歩踏み込んだお見舞い品を用意したいのであれば、タオルやウェットティッシュなどの日用品もオススメです。

入院期間が長くなると、特別な物よりもそういった生活の中で使えるものが人気が高いようです。

その他にもパジャマ・ガウン・スリッパなど、入院中に使えるものを季節や気候に合わせて選んでみるのもオススメなので、相手に合わせた心ばかりの贈り物を選んでみましょう！

脳梗塞で入院している方へのベストなお見舞い品は？

脳梗塞で入院している方へのお見舞い品。何を贈っていいかわからないからと言って、手ぶらでお見舞いに行くのはマナー違反でしょう。

しかし、あなたが一生懸命選び、良かれと思ったものが、麻痺や障害が生じてしまった患者さんにとっては、喜べるものではない可能性もあるのです。

普段ならば「ありがとう」と言えることでも、自分の状況を受け止めることができていない状況で心無い言葉を投げかけられてしまうこともあるかもしれません。

お見舞い品に悩んだ時には、患者さんの家族に確認してみるのもいいかもしれません。

関係性にもよりますが、相手を思う気持ちを伝え、適切なものを贈りたい旨を伝えてみましょう。

また患者さんの状況によっては、お見舞いの日にちをずらしてみるのも1つの手です。
いち早くお見舞いに行きたい気持ちはわかりますが、まずは患者んさんの気持ちを一番大切に考えて、適切なお見舞いについて考えてみましょう。

脳梗塞で入院している方の家族側のエピソード

実際に脳梗塞を患い入院していた患者の家族の方に、お見舞いについて伺ってみたところ、他者の想像を超える心境を吐露してくれました。

脳梗塞という急病に、生きていてくれたことを感謝しながら、変わりゆく家族の状況にこの先の不安も感じたそうです。

そして脳梗塞で入院して2〜3日後には、会社や知人が知るところになり、お見舞いに行きたいという連絡を受けるようになったそうです。

ご本人は後遺症として、言語障害が残り会話もできず、手足にも麻痺が残ってしまったため、今の状況を人に見せたくないという思いから、お見舞いの申し出を断っていたそうです。

しかし、断っているにも関わらず、病室に押し掛ける方もおり、正直迷惑に感じてしまうことが度々あったそうです。

まだ、ご本人やご家族の心の整理がついていない状況でのお見舞いは、果たして本当の意味でのお見舞いと言えるのか、自分の気持ちばかりを優先するのではなく、相手の立場に立って考えることが必要なのではないでしょうか。