プレドニンの気になる副作用!あなたを襲う倦怠感と注意点
最も強力な抗炎症作用がある「プレドニン」。
様々な疾患の治療に幅広く用いられることがある薬ですが、副作用の問題も気になるとところ。
治療効果が高いゆえに、身体には様々な副作用が生じてしまう可能性があるのです。
その副作用の中で、強い倦怠感を感じることもあり、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。
そこで今回は、「プレドニン」と倦怠感について詳しく調べてみました。
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目次
副作用に倦怠感!?プレドニンってどんな薬?
プレドニンとは副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)です。
強力な抗炎症作用があり、免疫系・アレルギー性・炎症性の病気など、かなり広い範囲の治療に効果が期待できるため、様々な症状改善に用いられています。
治療に使用される具体的な症状は
- リウマチなどの膠原病等による炎症症状
- じんましんや虫刺されなどの皮膚の炎症
- アレルギー症状の緩和
- 肺炎や気管支喘息などの呼吸器疾患
など、その他白血病治療などの悪性腫瘍に用いられることもあります。
内科・外科・産婦人科・小児科など、大人から子供まで使用できる薬でもあり、科を超えて使用されているため、まったく違う症状や病気で受診しても、このプレドニンを処方される機会は多いのではないでしょうか。
今ある薬の中で、抗炎症作用の効果が一番高い薬とも言われています。
そのため、高い効果が期待できる反面、長期服用において副作用や離脱症状が気になると言った声も多く寄せられています。
副作用の倦怠感はステロイドの離脱症状が原因?プレドニン治療の注意点
プレドニンを長期内服すると、症状の改善には効果が期待できますが、気になるのはその副作用です。
先述の通り、プレドニンは合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)です。
ステロイド剤は長期服用することによって、身体には様々な症状が現れること可能性があります。
- 感染しやすくなる(易感染)
- 副腎機能の低下
- 白内障、緑内障
- 骨粗鬆症
- 高血糖
- 精神障害
などの症状が副作用として生じてしまうのです。
ですが、ステロイドだからと言って苦手意識を持つ必要もありません。
ステロイド剤は正しく服用することで、症状の改善には高い効果が期待できる薬です。
ただし、自己判断で使用することでこのような副作用が生じやすくなってしまいます。
いちばん注意が必要なのは、副作用が現れたからといって、勝手に服用を止めたり、使用量を減らしたりすることは絶対にしてはいけません。
急に中止してしまうとどうしていけないのでしょうか?
プレドニンを急にやめてしまうと、離脱症状が現れやすくなります。
もともと生理的にステロイドは体内でつくられるホルモンですが、2週間以上プレドニンを服用していると、体がそのことに慣れてしまい、副腎が「ステロイドをつくらなくても大丈夫」と認識してしまい、ステロイドがつくられず分泌されなくなってしまいます。
この時に、急にプレドニン(ステロイド)の内服を中止してしまったら、副腎がそのことに急に対応できず、身体の中のステロイドホルモンが極端に低下してしまいます。
これを離脱症状といいます。
離脱症状は、
- 全身の倦怠感
- 食欲の低下
- 易疲労感(疲れやすくなる)
- 吐き気・嘔吐
- 意識障害などの重篤な症状
など、重篤な状態になってしまう危険性もあるのです。
このため、医師の指示のもと、症状や副作用を確認しながら、漸減や間欠投与といった、徐々にステロイドを減らしていって中止する必要があります。
プレドニンなどのステロイド剤を服用していて、つらい副作用が現れた場合には、定期の受診日でなくても病院を受診し、必ず医師の指示に従うようにしましょう。
倦怠感以外に起こるプレドニンの副作用
では、ステロイド剤の副作用について理解したところで、次にプレドニンの服用で現れる副作用について詳しく見ていきましょう。
先ほどステロイド剤の副作用として挙げた症状は、長期服用で現れる症状です。
しかしプレドニンを服用することで、様々なマイナートラブルが体に生じる可能性があります。
プレドニンの服用で生じる具体的な症状は…
- 睡眠障害
- 吐き気
- 感情の起伏が激しくなる
- 肌荒れ
- 倦怠感
などが挙げられます。
また、長期で服用してくことで、顔や体が丸くなっていくムーンフェイスという症状が現れる方も多いようです。
これらの症状は、服用を止めることで改善されることがほとんどですが、前述したように、副作用が出たからといって自己判断で服用を止めるのは危険です。
気になる症状が身体に現れた場合には、かかりつけの医師に相談し、薬の服用や治療について指示を仰ぎましょう。
気になる副作用…プレドニンの服用効果
プレドニンは、今ある薬の中で最も抗炎症作用が強い薬とも言われています。
またその使用は多岐にわたっているため、身体に生じる様々な炎症症状を鎮静化させてくれる薬なのです。
炎症と言えば、虫刺されやキズなどに細菌が侵入や外的刺激によって、赤く熱を帯びたり、痛みが生じたりと体が反応している状態をイメージする方が多いのではないでしょうか。
プレドニンはこういった外傷などの炎症の改善に効果が期待できます。
そしてもう一つ注目したいのが免疫抑制作用です。
リウマチやアレルギーなど、自分の身体を守るための働きをするはずの免疫が、逆に自分の体内の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患にもプレドニンは有効です。
ただ免疫抑制効果によってリウマチなどの疾患を改善する効果は期待できますが、身体全体の免疫自体も低下してしまうので、使用には医師の判断が重要になることを覚えておきましょう!
プレドニンの副作用…倦怠感からの離脱症状
プレドニンを服用するにあたり、症状の状態によって服用量を増減させることがあります。
症状の改善が見られた場合には、医師の判断により徐々にプレドニンの服用量も少なくなっていくことでしょう。
そしてこの段階で気になるのがプレドニン減薬に伴う「離脱症状」です。
プレドニンを服用することで、よく注意を促されるのが副作用と、この離脱症状です。
プレドニンの服用する量を減らしていくことで、頭痛や倦怠感などの症状が生じてしまう可能性があります。
その他にも眠気・腹痛・食欲減退・下痢・気分の落ち込みなど個人差がある症状などの症例も複数挙げられています。
プレドニンの減薬で離脱症状が生じてしまったと時も、副作用と同様に自己判断で服用を止めることは危険です。
辛く生活に支障をきたすような症状が生じた場合には、すぐ医師に相談するようにしましょう。