プレドニン副作用の食欲増進の理由と対策・内服するときの注意点
プレドニンというお薬はステロイド薬です。
ステロイドのお薬には様々な副作用がありますが、その中で食欲増進してしまい我慢できずに食べてしまい、体重が増加してしまうという例が多くあります。
薬の影響で食欲が増進されてしまうので仕方ないことなのですが、どうしてそのような作用があるのでしょうか?
今回はプレドニンの内服で起こる副作用の食欲増進を中心に、理由や対策、気をつけたいことなどご紹介していきます。
スポンサーリンク
こんな記事もよく読まれています
-
食事中の水分摂取は要注意!飲み過ぎで太る原因と効果的な飲み方
食事中に水分をとる人は多いでしょう。ダイエット効...
-
声を大きくするためには腹筋だけではない!必要なある部分とは
声を大きくするために腹筋を鍛えるといいと言われる...
-
正しい薬の飲み方!水ではなくお茶で飲んでも大丈夫
薬を飲む時には、一般に水かぬるま湯で飲むのがよい...
-
夜食べ過ぎないようにする方法と翌朝の対処法
夜お腹が空くと、どうしても気になって何か食べたく...
-
ウォーキングをしても体重が落ちない人のための効果的な方法
最近、健康志向の高まりを反映してか、ウォーキング...
-
寝違いが原因で首が痛い…病院での治療と自分でできる対処法
朝目が覚めると寝違いで首が痛い、というのは多くの...
-
ラーメンのスープを飲まないほうがいい?カロリーや塩分の減らし方
いまや日本人のソウルフードとなったラーメン。その...
-
アルコールを飲んだ前後は運動してもよい?カラダへの影響と吸収
汗をかいて喉が渇いた運動後に飲むお酒の味は、まさ...
-
ニンニク料理を食べても臭わない!においを抑える方法
ニンニクを使った料理はにおいで食欲がそそられるも...
-
女性が美脚を手に入れるために必要な筋肉トレーニングのポイント
女性にとって、すらっと長く引き締まった脚は憧れで...
-
肩こりに磁気ネックレスが効果あり?その仕組みとそれ以外の緩和法
パソコンを使って長時間のデスクワークや、家事や子...
-
卵はダイエットに不向き?低カロリーな白身が実はおすすめな理由
栄養価が高いことで知られている卵。
<...
-
男性にもある更年期……怒りっぽくなったら要注意!
更年期というのは女性だけのものと思わ...
-
義母と同居している妻にとって悩ましい介護のコツ
女性は結婚すると、当然ですが、義父や義母との関わ...
-
大豆は万能!?豆腐と納豆の健康の効果とは
大豆が体にいいということは聞いたことがあるでしょ...
-
気になる女性必見!筋肉トレーニングとストレッチによるO脚改善法
女性のなかには、脚のことで悩んでいる人が多いのではないでしょ...
-
シャンプー・リンス選びのポイント!ノンシリコンの良いとこ悪いとこ
長年のカラーリングやパーマの繰り返しで髪のダメージが気になる...
-
爪が短い女性に対する男性の印象とは?短い爪におすすめのカラー
女性は長い爪に憧れる傾向がありますが、男性は爪が...
-
白髪が治ると話題!黒ゴマの効果・摂り方のコツ
中年期に差し掛かると、ちらほらと現れ始める白髪に...
-
顔のできものは脂肪?ブツブツは稗粒腫の可能性も…原因・対処法
顔の周りに白いブツブツができるとニキビだと思うか...
スポンサーリンク
目次
プレドニン内服で出現しやすい副作用と注意点
プレドニンの服用で出現する副作用はたくさん報告されています。
その中の一部についてご紹介します。
早い時期に現れる副作用
不眠・食欲増進・高血糖・高血圧・精神高揚などがあげられます。
長期服用で現れる副作用
ムーンフェイス(満月様顔貌)、胃腸障害、ステロイド糖尿病、骨粗鬆症、ニキビ、多毛、浮腫、生理不順などが起こりやすくなります。
頻度が多い副作用と注意点
ステロイドの副作用で最も多いのがムーンフェイスです。
顔全体が丸くパンパンと大きくなり、赤みをもった肌が特徴的です。
薬の服用中だけなので心配はないのですが、顔を隠すことはできないので精神的に不安になってしまう人が多いようです。
また、注意しなくてはいけないのが、長期的に大量服用した場合におこりやすい、感染症にかかりやすくなる(易感染)、骨粗鬆症、ステロイド糖尿病です。
プレドニン内服で食欲増進の副作用が出現しやすい理由
プレドニンを服用している患者さんに多い副作用として食欲増進があげられます。高い確率で症状が出てきてしまい、悩む人も多いのです。
プレドニンというお薬はステロイド薬と言われているもので、このステロイドの作用が原因となって食欲増進を引き起こしています。
もともとステロイドは、1日あたり、20㎎程度の量が体内で作られ、副腎という腎臓の上にある臓器から、分泌されているホルモンです。
このホルモンは簡単に言うと、身体を元気にするホルモンです。身体のあらゆる臓器を元気にさせようと、活発に働きます。
そして働きの1つに脂質の代謝を促す作用があります。脂質の代謝を促すということは、食事をしてもお腹がいっぱいになったという満腹感が得られにくく、常に空腹感があるということです。
こうした状態がおこることによって、食欲が増進してしまうという副作用に苦しんでしまうのです。
プレドニン副作用は食欲増進だけじゃなく不振も?体験者のまとめ
プレドニンの副作用で、食欲増進があげられますが、逆に食欲不振に陥った患者さんもいます。
食欲不振に陥った患者さんAさんとBさんが体験したことをまとめてお話します。
AさんもBさんも原田病という眼底の網膜剥離を主症状とし、全身に症状を与える自己免疫疾患を患いました。
その治療として、プレドニンを毎日服用し、徐々に量を減らしていくステロイドパルス療法が開始されました。
どちらの患者さんも、治療開始前には、医師から薬の説明があり、食欲旺盛になり太りやすいという説明を受けて治療を開始しました。
Aさんは、開始してから便秘気味になり食欲が湧かなかったそうです。そしてBさんも、6週間プレドニンを服用し続けて、食欲が出ずに痩せてしまいました。
そして便秘、不眠、足の震え、皮膚異常、脱毛、ニキビなどの副作用に悩まされました。
ステロイドパルス療法が終了してからも、不眠や脱毛、ニキビなどの症状には悩まされ続け、すべての症状から解放されたのは、7ヶ月後だったようです。
このAさん、Bさんから分るように、すべての人が食欲増進するわけではなく、食欲不振で悩む患者さんもいるのです。
プレドニンの服用にあたって絶対に守ってほしいこと
ステロイドの治療を始めるにあたって、ステロイドの副作用は怖いからできれば治療をしたくないという思いをもっている人の多くいます。
副作用が出ることは報告されていますが、しかし、以上にステロイドは治療に対してとても有効な薬なのです。適切に使用すれば問題もありません。
必ず医師や薬剤師の指示のもと治療を開始してください。ステロイド治療開始してから副作用が出たからと言って自己判断で辞めるのは危険なのでやめてください。
ステロイドを内服し始めると、血中濃度が急激に上昇します。本来、体内で生産されているステロイドホルモンが薬の影響で足りていると判断して抑制されてしまいます。
体内からは放出されない状態なので、辞めてしまうことで徐々にホルモンの低下が起こります。軽い状態であれば発熱などで済みますが、重症だと急激な血圧低下や意識障害などのショック状態となります。
投薬を辞めるのも徐々に減量するぐらい慎重に行われているので、絶対に自己判断で辞めることのないようにしてください。
プレドニンの副作用でおこる食欲増進に対する対応策
プレドニンを服用し始めると、早い段階で食欲増進が副作用と出現されます。お腹がすいて我慢ずに、食べてしまい体重が増加してしまう人も多いのです。
薬の副作用であるので、仕方ない部分もあります。薬の投薬が終了となれば症状は落ち着きますが、治療中は大変な思いをしてしまうと思います。
そこで対策をご紹介します。
食事の内容
食事をたくさんとってしまう場合には、カロリー数に気をつけましょう。
脂質や糖質が多い物はできるだけ避けて、野菜や魚など低カロリーのものを食べるようにしましょう。
また、1回に量を食べ過ぎるのではなく、何回かに分割して食べるのも良いでしょう。
毎日体重を測る
毎日体重を測定することで、食べ過ぎているか判断がつきます。変化をグラフ化しておくと、さらに分りやすいでしょう。
軽い運動や気を紛らわす
疾患によっては運動はできませんが、食欲増進で食べ過ぎてしまったら軽い運動をするのも良いでしょう。
また、何か趣味に没頭したり、好きなことをして時間を忘れるように空腹感を紛らわすのも方法です。