痔の出血を毎日繰り返す場合の治療と対処の方法
なかなか人に言えない痔の症状は、本当に辛いものですよね。
特に排便時に出血を伴うという場合が多く、しかも毎日続くという人も少なくありません。
なぜ痔の症状に悩まされるのか、また自分の痔はどのようなタイプなのか、良く理解しておくことが正しい対処につながります。
ここでは痔のタイプに合わせた治療法について、ご紹介します。
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目次
痔で出血が毎日のように続く原因
なぜ痔になると毎日のように出血するのでしょうか。
それは、私たちが普段腕や足などの皮膚に傷を負うのと同じことが考えられます。
例えば、怪我をして擦り傷や切り傷を起こすと傷口から出血するのと同じで、痔も肛門のどこかの部分で傷を負って炎症を起こしているということが言えるのです。
傷口はすぐにはふさがらず、かさぶたになってやっと出血が抑えられ、やがてかさぶたがはがれて元の状態に戻ることができます。
しかし、かさぶたの部分をすぐにはがそうとする、あるいは摩擦などの刺激を加えるなどによって、傷口が十分にふさがれないままにかさぶたが取れて、再び出血が生じることになります。
痔についても、同じことが言えます。
つまり、痔の場合は傷が生じている部分が肛門ですから、毎日の排便はもちろん、椅子に座るなど負荷がかかりやすく、そのため傷がなかなかふさがらず出血を繰り返すことになるのです。
毎日出血する痔の3つの症例
1.お尻を拭いたときにトイレットペーパーに血が付く
排便後にお尻をトイレットペーパーで拭いたときに血が少しついて、それ以上ひどい出血はない、という場合には、「切れ痔」の可能性が考えられます。
ただし、「初期のイボ痔」の場合にも同じような症状が見られるのですが、排便時に痛みがあるようであれば、やはり切れ痔であると考えられます。
2.お尻から血がしたたり落ちる
トイレットペーパーに血がにじむという程度ではなく、お尻からポタポタと垂れて落ちるほどひどい場合には、「イボ痔」の可能性が高いといえます。
さらに、悪化すると肛門からイボのようなものが出てくることがあります。
痛みが無いこともあるのですが、この場合は肛門の中にイボ痔ができる「内痔核」と呼ばれるものが考えられます。
3.お尻から血が大量に出る場合
便器が真っ赤になるほど大量に血が出る場合には、内痔核の可能性が高いでしょう。
この場合も、やはり肛門からイボのようなものが出ていることがあります。
痔で毎日出血する場合の5つの対処法
1.患部を清潔にして、柔らかい素材のものを当てる
肛門から出血する場合には、切れ痔やイボ痔がまず考えられますので、まずはシャワーや入浴などで患部を清潔にすることが大切です。
そして、清潔で刺激の少ないコットンなどの素材のものを当てて、安静にするようにしましょう。
2.市販薬を塗布する
市販の痔の薬を購入し、清潔にした肛門に塗布するようにします。
便をしていない間など、出血が治まっている感に塗布するといいでしょう。
3.使い捨てカイロで下半身を温める
出血がなかなか治まらない場合には、下半身を温めると改善されることがあります。
使い捨てカイロなどを活用して、特にお腹を冷やさないように注意しましょう。
4.アルコールやタバコを控えめにする
アルコールやタバコは、肛門の血流を減少させ、肛門の周りの筋肉を硬くすることになります。
そのため、排便時に力を余計に入れることになり、出血が伴う原因となります。
5.黒ずんだ血が混じっている場合には、速やかに病院へ
便に黒ずんだ血が混じっている場合には、大腸など内臓からの出血が生じている場合がありますので、直ちに病院を受診するようにしましょう。
毎日の出血を抑える!4つの痔の治療法
1.注射療法
イボ痔の場合の治療法として手軽に行われている手術法であり、イボの根元に硬化剤を注入して硬くし、死滅させるという治療法です。
施術時間が短く痛みが少ないのが特長ですが、痔が再発する場合もあります。
2.レーザー療法
イボ痔に場合に用いられる手術法で、レーザー光線をイボに当てて切除するというものです。
施術時間が短い上に痛みがほとんど無く、日帰りで治療ができるのが特長ですが、外痔核を伴う場合には不向きな治療法です。
3.輪ゴム結紮療法
イボ痔の痔核にゴム輪でしばり、血流を止めて死滅させるという治療法であり、1〜2週間で痔核が壊死して便とともに排出されます。
施術時間が短く痛みもほとんどありませんが、やはり外痔核を伴う場合には向いていません。
4.肛門拡張術
切れ痔の手術法として一般的に行われているものです。
切れ痔は肛門の内側が切れて肛門が狭まっていくことで悪化していきますから、肛門を広げるための手術が必要となります。
手術時間は短く、日帰りも可能です。
毎日出血が続く場合は、痔ではなく大腸がんの可能性も
毎日の排便時に出血が伴う場合、まずは痔を疑いますよね。
痔であれば比較的簡単な手術で治療ができますし、命に関わるわけでもありません。
しかし、実は大腸がんのサインである場合もありますから、要注意です。
大腸がんの場合、現在では早期に発見すればほぼ完治が可能ですが、自覚症状がほとんどないために、発見が遅れてしまうケースが多いのです。
大腸がんをはじめ、痔ではなく内臓の異常を早期に見極めるには、毎日の便の色をよく見ることが大切です。
便の色が赤いようであれば大腸からの出血、黒い便の場合には胃や十二指腸からの出血、白いようであれば肝臓や胆のうからの出血の可能性があり、いずれの場合も直ちに病院で診てもらう必要があります。
痔の場合には痛みが伴うことが多いので、市販の薬を塗布するなどして様子を見て、出血が治まれば一安心といえますが、それでも出血が止まらないようであれば、やはり病院を受診するようにしましょう。