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【ピルの処方】年齢と血栓症のリスク・処方されない場合とは

   

【ピルの処方】年齢と血栓症のリスク・処方されない場合とは

ピルと言うと、避妊というイメージを持つ人は多いでしょう。

実際、避妊のために処方を希望する人は多いのですが、実は、生理痛の軽減のためというケースも少なくありません。

また、ピルは誰にでも処方されるものではなく、年齢や喫煙の有無や持病などにより制限されています。

今回は、ピルの服用と年齢、処方されないケースや血栓症のリスクについてご紹介しましょう。

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ピルを処方してもらえる年齢は?処方してもらえないケースとは

ピルの処方には様々な条件がある

ピルは病院に行けば誰にでも処方されるものではありません。

まず、年齢が問われます。

16歳未満で思春期終了前の人は、まだ成長段階で体が作られている最中と見なされ、処方してもらえないことが多いようです。

ですから、中学生が修学旅行で生理になりたくないからと希望しても、出してもらえない可能性は高いでしょう。

また、35歳以上で喫煙習慣がある場合は、ピルの重篤な副作用として知られる血栓症のリスクが高まるため処方されないケースも見受けられます。

そして、高血圧や糖尿病、肝障害の他、子宮がんや乳がん、血栓の治療中などの人はピルの適応外と見なされ、処方されない場合があります。

上記の条件に当てはまる人で、どうしてもピルを処方してもらいたいという場合は、事前に病院に問い合わせて相談してみましょう。

【ピルの処方】未成年でも親の同意なしでOK?年齢の下限は?

ピルを服用できる年齢は?

ピルを服用できる年齢の下限は特に定められていません。

生理が始まっている女性なら処方が可能とされています。

また、未成年でも基本的に親の同意書は不要です。

未成年でも本当に親の許可は必要ない?

医師の判断によっては求められる場合もあります。

また、条件によっては処方してもらえないこともあります。

気になる場合は、電話などで問い合わせてみましょう。

ピルには副作用のリスクもある

これまで見てきたように、ピルの処方に年齢の下限の規定は特になく、親の同意も原則いりません。

保険証があれば、15歳くらいから、本人の意思を尊重して処方してくれる病院は多いようです。

つまり、中高生でも親に言わなくてもピルを手に入れることはできるということです。

しかし、ピルには副作用があります。特に、アフターピルは高い効果がある分、副作用も重いとされています。

言いにくいかもしれませんが、自分の体のためにも母親に相談しておいた方がいいでしょう。

ピルの処方はケースバイケース…年齢・喫煙の有無・必要性

ピルの服用は何歳まで?

ピルの処方は何歳まで可能なのでしょうか?

添付文書によると、35歳以上で1日に15本以上の喫煙者には投与しないようにと記載されています。

また、「40歳以上の女性への投与は慎重に」とも書かれています。

これは、様々な疫学調査や外国の動向からも妥当なものと言えます。

それでは、非喫煙者の35歳〜40歳の女性はどうなのでしょうか?

添付文書にはこの年齢層への投与について特に注意はありませんが、35歳を過ぎるとリスクが高まるというデータもあるので、やはり投与は慎重に行う必要はあると考えた方がいいでしょう。

また、避妊法の選択肢は、ピルだけではありません。

35歳以降になると、IUDや手術という方法も視野に入れてもいいでしょう。

しかし、生理痛の軽減のためという目的があり、必要であればこの年齢を超えていても処方されるケースはあります。

35歳以上の女性の場合、ピルの服用について、主治医とよく相談することが大切です。

【ピルの開始年齢】35歳からでも処方される?

35歳からピルを始めるのは可能?

WHOのガイドラインによると、「35歳以上でもピルの服用ができる」とされています。

そして、どの国でも35歳以上でピルを服用している人は一定数存在します。

しかしピルは、日本以外の国では「若者中心の避妊薬」と位置付けられています。

ピルを飲み続けてきた人は、35歳になると、このままピルを続けるか検討を始めます。

つまり、35歳以上でピルを飲んでいる人は、それ以前から何年も服用している人たちです。

ある程度の年数服用してきて、血栓症など副作用が出なかったということが証明されている人たちとも言えます。

そのような体質の人だからこそ、35歳を過ぎても続けて服用ができるということです。

ですから、WHOでも「35歳以上でもピルの服用が可能」と言っているのであって、「35歳からピルを服用できる」と言っているわけではありません。

35歳以上で、ピルの服用を考えている人は、まずは婦人科で相談するのをおすすめします。

ピルの服用と血栓症のリスクの関係…年数により軽減される

ピルを服用することによる血栓症の発生頻度は年齢とともに高くなってきます。

ある病院では以下のような取り決めを作ったと言います。

  • 45歳以上は新規での服用開始は不可
  • 40歳以上は慎重投与する
  • 35歳以上であっても、BMIが25以上の場合は、新規での服用開始は不可

血栓症報道や新しいガイドラインによって、40代以降の低用量ピルの服用はかなり厳しくなると予想されます。

しかし、現在ピルを服用している女性が年齢を重ねていくことを考慮すると、彼女たちをどうフォローしていくかが問われていると言えるでしょう。

実際、何年も低用量ピルを服用してきたけれど、年齢を理由に、これ以上処方はできないと他院で断られた人が別の病院に来ることがあります。

避妊目的でピルを服用してきたのであれば、急に処方されなくなると、中絶の可能性もあり不安になるかもしれません。

また、病院を移った時、ピルの服用を1ヵ月中止していたとしたら、体はリセットされ、血栓症のリスクも振り出しに戻ります。

ピルの服用による血栓症のリスクは、服用開始から4ヶ月までがピークとされていますが、その後も継続することにより、そのリスクは低くなっていきます。

ですから、ピルを長年服用している人は、できるだけ空白期間を作らない方がいいと言えます。

ピルを継続して服用してきて、今後も処方して欲しいという希望がある場合は、主治医とよく相談してみてください。

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