ピル服用中の不正出血〜気になるピルの影響と止める方法
最近は生理不順・不妊治療など、様々なケースでピルを服用する女性が増えています。
しかし、ピル服用中に不正出血する場合もあり、体には様々な影響が考えられます。
一体どんな原因で不正出血が生じてしまうのか、また出血を止める方法はあるのか詳しく調べてみました。
ぜひ参考にして、正しい知識で効果的にピルを服用しましょう!
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目次
ピルの飲み忘れで不正出血が!止めるにはどうすればいい?
うっかりピルを数日飲み忘れてしまい、不正出血が止まらなくなってしまったことはありませんか?
ピルを何度か飲み忘れて、不正出血が3週間以上も止まらずに困ったという経験を持つ人もいます。
また、ピルを2日間飲み忘れたため不正出血がずっと止まらないという人の話も聞きます。
このように不正出血が続いている状態では、例えばこれから旅行に行く予定があっても、気になって楽しむことができませんよね。
応急処置として、その時だけピルを多めに飲むと不正出血は止まるのでしょうか?
残念ながら、ピルを多めに飲むことで不正出血を止めることはできないようです。
これから、不正出血をただちに止める対処法をご紹介しましょう。
まず、今から旅行に行って帰ってくるまでの間は、毎日プラノバールを一日一錠服用してください。
旅行に行く前は、タンポンを膣内の奥深くに挿入して、数分経ったら引き抜きましょう。
そして、旅行に出かける時には、新しいタンポンを挿入して行ってください。
旅行先での移動中も、常にタンポンを使用すると良いでしょう。
ピル使用中の不正出血を止める方法
日本で行われた不正性器出血の頻度における臨床検査では、ピルを服用する第1周期(1シート目)には11.6%から39.0%の女性に不正性器出血が起こりました。
そして、服用第3周期になっても、9.4%から24.4%の女性に不正性器出血が見られました。
以上の結果から、不正性器出血が起きる頻度はかなり高いと言えます。
しかし、周期を重ねる毎に不正性器出血は確実に減っていきます。
点状出血と破錠出血を含む不正性器出血が起きる頻度は、ピルを服用する第1周期には11.6〜39.0%、服用第2周期は6.4〜28.3%で、服用第3周期には4.9〜24.4%になり、服用第12周期以降になると3.0〜11.2%になります。
不正性器出血は、ホルモンバランスの崩れにより起きるものなので、それ自体は大きな問題とは言えませんが、ばらつきが目に付く結果になっています。
不正性器出血は、ピルを服用する間隔が24時間超えると生じやすくなります。
一定の服用時間にきちんと服用することが大切です。
服用を始めたばかりの初期に生じる不正性器出血であれば、特別な対処をする必要はありません。
周期を重ねていくと体が慣れてきて、不正出血は減っていきます。
他の副作用がなく、どうしても不正出血を止めたい場合は、いつも服用しているピル1錠と子宮内膜活性指数が70以上の錠剤を1錠、合わせて2錠飲みます。
中用量ピルで不正出血を止めたい時も同様の方法で行います。
第2世代ピルの場合は、第1相であれば子宮内膜活性指数が低いので、2錠飲んでも不正性器出血が止まらないこともありえます。
どうしても気になる時は、主治医に相談してみると、一時的に服用する中用量ピルを処方してくれる場合もあります。
不正出血を止める効果も!?ピルの服用について
低用量ピルとは経口避妊薬のことで、性交渉による妊娠を望まない女性が服用することで避妊することができます。
日本では、コンドームが避妊方法として広く普及していますが、コンドームが男性によって使用されることに対し、低用量ピルは服用することによって、女性自身で望まない妊娠を防ぐことが可能です。
低用量ピルは、正しく使うことによりほぼ完全に避妊することができます。
その理由は、低用量ピルを服用することにより体内のホルモンバランスが、妊娠した時と同じような状態になり、脳が妊娠していると勘違いして排卵を起こさなくなるからです。
これは、低用量ピルに配合されている「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2種類の女性ホルモンに似ている成分による働きです。
排卵が止まって生理が来なくなるといっても、服用を中止すれば生理は再び始まります。
低用量ピルには、避妊以外にもさまざまな効果があります。
生理を止めてホルモンバランスを整える働きがあるため、生理不順や月経前症候群(PMS)、ひどい生理痛などの症状を和らげ、子宮内膜症の改善や子宮癌のリスクを減らす効果もあります。
このような効果があるため、低用量ピルは、女性特有の症状で悩んでいる場合に婦人科でよく処方されています。
場合によっては不正出血も…気になるピルの基本知識
ピルの種類はいくつかあるので、処方してもらう時は確認して希望も伝えると良いですね。
ピルには21錠タイプと28錠タイプがあります。
21錠タイプのピルは、生理が始まった日から飲み始めて21日間服用し、それから7日間飲むのを休止します。
服用を休止してから、3〜4日で月経のような出血があります。
28日を一周期として、7日間の服用休止期間を終えたら新しいシートの服用を始めます。
28錠タイプは、21錠タイプのピルと同様に生理が始まった日から飲み始めて、28日間服用します。
このタイプでは、飲み忘れ防止のため、成分を含まないプラセボ錠が7錠ついています。
このプラセボ錠を飲んでいる間に月経のような出血があります。
ピルは、生理が自然に始まった日から毎日同じ時刻に飲むのが基本的な飲み方です。
例えば、毎日朝食後の8時に飲むとしたら、次の日から朝食後の8時に飲むというように決めます。
自分の生活の中で習慣にしやすい時間帯を設定できると良いですね。
ピルには、基本的な飲み方の他にも、予定に合わせて月経をずらしたい時の飲み方もあります。
スポーツや旅行などで月経が始まってほしくない時は、ピルの服用を中止する予定の7日間も新しいシートのピルを服用し、用事が終わってから7日間飲むのを休みます。
その後、再びピルを21日間飲んでください。
止める方法は?ピル使用時の不正出血の原因
ピルを飲み始めた1シート目での不正出血は、1/4から1/3ぐらいの女性が経験します。
多くは、生理がいつまでも終わらないというものです。
1シート目に不正出血が多い理由は2つあります。
1つ目の理由は、生理初日からピルを服用することにより、排出されるはずの月経血が止められて子宮内にとどまることが関係します。
出血圧力が長引くため、生理が終わらないという状態になります。
2つ目の理由は、卵巣が休むことがないので卵胞が成長して、エストロゲンを分泌するからです。
体内にあるエストロゲンに、ピルのエストロゲンが加わり出血しようとする圧力が強まりますが、ピルでは抑えることができないので不正出血になります。
これが、シートの中間から後半にかけて起こる不正出血のパターンです。
次に、2シート目以降の不正出血について見て行きましょう。
1シート目が終わり、ピルの服用を休んでいる期間中に消退出血があれば、2シート目から不正出血はなくなることがほとんどです。
3シート目でも不正出血が続くようであれば、ピルの種類を変えることを検討します。
エストロゲンや黄体ホルモンの活性が今服用しているピルよりも高いか、アンドロゲン活性が低いピルの中で選ぶことになります。
通常のピルを服用している時の出血パターンは、実薬を服用している間に子宮内膜にある程度の厚みが出て、服用を休んでいる間に消退出血が現れるというものです。
それが、実薬を服用している期間中も不正出血が続くと、服薬を休んでいる間、十分な出血にならず、それにより実薬を服用している間に不正出血が続く原因になることがあり、これが悪循環による不正出血です。
このように、不正出血が止まらない悪循環に陥っている場合には、まずそれを解消することが優先になります。