耳管開放症は鼓膜がペコペコする?原因や治療法
耳管開放症という耳の病気をご存じでしょうか?
この病気は簡単に説明すると鼓膜がペコペコする病気です。
鼓膜がペコペコするという症状は、わりと最近知られるようになった病気で、現代人の習慣が影響を及ぼしていると言われています。
では一体どのような生活スタイルで起きやすいのでしょうか?
今回は、鼓膜がペコペコしてしまう耳管開放症の原因や起こりやすい人、治療法などにについてご説明していきます。
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目次
鼓膜がペコペコする仕組みと耳管開放症の症状
「耳管」というのは鼻の奥にある上咽頭と中耳をつなぐ管のことで、普段はしまっていますが、唾を飲み込んだりあくびをしたりすると一時的に開いて中耳に外気が通ります。
よくトンネルに入った時や車で峠を走ったりすると耳が詰まった感じがすると思いますが、その時に唾をのんだり鼻をつまんだりすると、耳の詰まった感じがなくなるというのは、この「耳管」が開くことにより、中耳内に空気がはいり詰まった感じが抜けるためです。
最近、この「耳管」が開きっぱなしになってしまうという症状がよく聞かれるようになりました。
耳管が開きっぱなしになると、自分の声が響くように大きく聞こえる「自声強調」という状態や、耳がぼーっとした塞いだ感じになります。
この時に唾を飲んだりして”耳抜き”行為をしても治りません。
また自分の呼吸音(鼻呼吸)が耳に響きます。
呼吸するたびに「ベコ・ボコ」と鼓膜が動く音が聞こえるようになります。
場合によっては軽い難聴やめまいが起こります。
鼓膜がペコペコする耳管開放症の原因と起こりやすい人
耳管が常に開きっぱなしになる「耳管開放症」は上述の通り最近よく見られるようになりましたが、原因は現代社会の生活スタイルがそうさせていることによるようです。
まず体重の急激な減少時、とくに女性の過度のダイエットで体重が落ちたときに起こります。
体中の脂肪がダイエットにより燃焼される際、耳管の周りの脂肪も燃焼されてしまい、耳管内に隙間ができて、開いたままになってしまいます。
あと睡眠不足などの不規則な生活習慣やストレスが原因で耳管の血行が悪くなり耳管が開いてしまうことがあります。
あと妊婦の方も耳管開放症になりやすく、これは妊娠時のホルモンのバランスが乱れた際にもおこりますが出産後は症状がなくなるのがほとんどです。
たまに激しい運動を行うスポーツ選手にも症状がみられるケースがあります。
というのも耳管が開いてしまう状態は、寝ているときより起きているときに起きやすく、激しく体を動かしている間は交感神経が優位に働き、末梢の血流を抑えがちになるため、耳管開放症になってしまうこともあります。
鼓膜ペコペコは治る?耳管開放症の治療方法
耳管開放症の有効的な治療法および、発症の診断方法も今のところ明確なものはないようです。
診断でも症状が軽い場合は異常なしと判断されることもあるので、患者の方から具体的な自覚症状を細かく説明することが重要です。
治療としては、大きく自然治療と外科的治療がとられ、自然治療としては、耳管開放症の原因が耳管の周りの脂肪の減少や血行の悪化にあるので、まずは生活習慣を整えて、できるだけストレスをためないようにして、血行を常に良い状態にしておくように指導がされます。
またダイエットを中止して元の体重に戻せば症状がなくなることもあります。
様子をみえて症状が良くならなかった場合は外科的治療がとられます。
具体的には、綿棒などで耳管のまわりに炎症を起こさせて、耳管を閉じさせる方法があります。
この方法は治癒期間が短いのが欠点で、症状が改善しない場合は、耳管内にコラーゲン注入などをして耳管を塞ぐ施行をしたり、手術で耳管を閉じる方法がとられます。
鼓膜ペコペコの耳管開放症に対して出来るセルフケア
耳管開放症にかかってしまった場合に、自分でケアをしていくポイントとしては、まず生活上で血行を良くすることが大事です。
水分を多く摂取することや、耳の周りをマッサージをしたりまたは温かくしておくことで血行を良くすることを心がけてください。
また寝るときは仰向けより横向けで寝る方が耳管が閉じやすく症状が軽くるなるので横向けで寝るようにしてみてください。
ダイエットで急激に体重を落そうとすると、耳管の周りの脂肪が余計にそぎ落とされるのと、過度のダイエットで生じるストレスにより症状がより悪化してしまうので、長い期間を見据えた、無理のないダイエット計画に移行をしたほうがよいでしょう。
あるいは漢方薬を引用してやはり代謝や血行を良くするよう努めたり、疲労やストレスを解消する意味では、お灸をすえてみるのも良いとされています。
それでも改善が見込めない場合は、無理をせず耳鼻科に行くようにしましょう。
決め手となる治療法も見つかっていない病気であるので、悩まず医師と相談しながら改善させていきましょう。
鼓膜ペコペコする場合は病院へ!耳管開放症の危険性と注意点
耳管開放症にかかってしまうと、大きな耳垢がとれることがあります。
これは耳管が開きっぱなしのため耳垢がたまってしまうためです。
この耳垢を放っておくと、耳垢がたまった部分に炎症が起き、場合によっては内耳の組織が破壊され、炎症が耳から脳へ移り命にかかわる病気へとなりうる可能性があります。
この耳管開放症にかかってしまった方は、「鼻をすする」行為をしないようにしてください。
鼻をすする行為は中耳内の空気が引っ張られる形となるので、耳管が開いた状態が一時的に閉じるので耳管開放症の症状がなくなりますが、耳管が開いたままで鼻をすすってしまうと結果鼓膜が引っ張られてしまい、くぼみができてしまいます。
これを繰り返ししてしまうとそのくぼみに耳垢がたまりやすくなり、この行為が大きな耳垢のたまる原因となりますので注意してください。
耳管開放症は最近聞かれる症状で、年々増加しています。
症状は重くありませんが治りにくい病気でもあります。
症状についてわからないことがある場合は、耳鼻科にいって医師の説明を受けるようにしましょう。