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尿路結石になった時の手術・治療法と術後の痛みとは

      2017/11/01

尿路結石になった時の手術・治療法と術後の痛みとは

近年、尿路結石ができてしまう人が増えてきており、この40年間でなんと3倍に増加しているようです。

尿路結石ができてしまった人が口を揃えて仰るのがとにかく痛いということ。その痛みは陣痛に匹敵するとも言われています。

さらに、手術前だけでなく手術後にも痛みが伴ってくることがあります。

ここでは、尿路結石の対処法や手術をした人の感想などについてご紹介していきます。

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尿管結石とはどういうものか?痛みと手術の方法

尿路結石とは、体内にあるカルシウム・シュウ酸・リン酸といったミネラル分が何らかの原因により結晶となり、それが有機物と混ざり合うことで、石のように硬くなってしまったものです。

この尿路結石がある時の症状としては、排尿時に痛みを感じる(「痛みの王様」の異名を持つほどの激しい痛み)、排尿がスムーズに行かない、排尿後にいつものスッキリ感がない、頻繁に尿意を感じてしまうといったものがあります。

尿管などの壁が結石により傷つけられてしまえば血尿が出ることもあります。

男性の7人に1人が、女性の15人に1人が、一生に一度は、この尿路結石ができてしまうと言われています。

小さい結石であれば、尿と一緒に排出されることもありますが、大きい結石であれば排出されないまま体内に滞ってしまうことがあり、その場合は特別な治療が必要となってきます。

結石の大きさなどにより治療法が変わってくる

尿路結石ができてしまったらどういった治療を行えばよいのでしょうか?これは主に大きさにより変わってきます。

一般的に、5mm以下の結石では、自然に尿と一緒に排出される可能性が高いため、飲水療法や運動療法などが行われます。

8mm以上の結石では、自然に排出される可能性が低いため、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)や経尿道的尿管結石除去術(TUL)など(この2つの具体的な方法などについては後述する)が行われます。

5〜8mmの場合では、ケースバイケースとなります。

また、5mm以下の結石であっても痛みが特別酷い場合は手術を行うことがあります。

結石の大きさは、CTスキャン・レントゲン・超音波などで把握することができます。

治療法の決定は、結石の大きさを把握した上で、患者様の意向や症状などを考慮しながら行います。

大きさや数によっては複数回の治療が必要になることもあります。

ESWL-体外衝撃波結石破砕治療の内容とは

体外衝撃波結石破砕術(以下ESWLと呼ぶ)とは、体の外から専用機器で発生させた衝撃波を当てることにより結石を小さく砕石する治療法のことです。

小さくなった砕石片は尿とともに体外に排出されます。

10mmの結石の場合、約80%の確率で結石を4mm以下に砕くことができ、自然排出を期待できると言われています。

一般的には麻酔は使用しませんが、痛みが強いときには鎮痛剤を使用することがあります。

比較的、体への負担が少ない治療法で、日帰り〜2、3日程度の入院で行うことができます。

ただ、こうした手術はあくまでも結石を砕くだけものなので、その後も水分補給に気を付けるなどして、体外に排出していく努力が必要となってきます。

ある程度の時間もかかってきます。

治療当日から排出されるものもありますが、通常、2〜3か月間は様子を見ていきます。

手術後も痛みが…尿路結石でESWL治療をした人の感想

ESWLによる治療を行ったある男性の声をご紹介いたします。

『先日、病院でESWLによる治療をしてもらいました。

結石は小さく破砕されたようですが、なかなか尿と一緒に排出されなくて困っています。

痛みも結構ありますね。

排出されればこの痛みもなくなるのでしょうが…。

本当に効果があるかどうかは分かりませんが、たくさんの水を飲んだ上で、なわ跳びをしたり、ジョギングをしたりしています。

昔はこの方法がよく行われていたようですね。

これまで運動をサボってきたことからかなり疲れるし、突然激しい痛みに見舞われることもあるので、途中で投げ出したくなってきます。

このまま出ないとすればまた同じ治療をすることになるかもしれないので歯を食いしばって続けますが…。

結石ができてしまうと、お金がたくさんかかるし、色々と消耗してくるので、みなさんもお気を付けください。

TUL-経尿道的尿管結石除去術とは

経尿道的尿管結石除去術(以下TULと呼ぶ)とは、外尿道口(尿の出る穴)から「尿管鏡」と呼ばれる軟性(あるいは硬性)の細い内視鏡を膀胱・尿管・腎まで挿入し、結石をモニターで観察しながらレーザー砕石し、同時に砕石した破片を摘出する治療法です。

内視鏡で直接確認しながら行うのでほぼ確実に砕石・摘出することが可能です。

入院期間は長めで、5〜6日の入院が必要となってきます。

手術は、全身麻酔あるいは腰椎麻酔をかけた痛みを伴わない状態で行われ、手術後は翌朝までベッドで安静している必要があります。

入院期間は長めですが、ESWLよりも早期に結石を排出することが可能です。

このTULは、ESWLによる治療を何度か繰り返したがうまく砕石・排出できなかったという場合に行われることもあります。

TULにかかる費用としてはESWLよりも高めな場合が多いようです。

術後も痛みが…尿路結石でTUL手術をした人の感想

TULによる治療を行ったある男性の声をご紹介いたします。

『人生で3度目の尿路結石が見つかり、先日、TULによる手術を行ってきました。

入院は前日からです。

その日にしたのはレントゲンを撮っただけで、あとは基本的に何もすることがなく、ただ雑誌などを読みながら時間をつぶしていました。

手術当日は、朝から点滴、昼前あたりから手術。

手術は全身麻酔で行われたので、気がついたらベッドの上だった、という感じで楽でした。

ただ手術後が大変。徐々に麻酔が切れてきて次第に尿道あたりに痛みを感じるようになるのです。

トイレに行く時には、特に痛みがひどくなるし、血が出てくる時もあるし、残尿感もあるしで、気分は最悪です。

正直涙が出そうになりました…。もう経験したくないですね。

再発防止のために生活習慣に気をつけていこうと思います。』

またあの痛みを?またあの手術を?再発の多い尿路結石

尿路結石は、治療をしても再発を繰り返す人がかなり多く、再発率は5年間で30〜40%と言われています。

再発防止のためには、結石の成分を調べること、原因となっている不調や病気を調べて治療をすること、定期的に検査をすること、生活習慣を改めることなどが大事になってきます。

自分でもできるのは生活習慣を改めることですね。

例えば、十分な水分を摂取すること、体を動かすこと、バランスの良い食生活を心がけることなど。

病院によっては、栄養科と連携しながら、その人の具体的な症状や、排出された結石の成分などに基づいて、食事の指導をしてくれるところもあります。

相当な痛みを感じるものなのにこれだけ再発率が高いということは、現実的には、相当な努力が必要となってくるのかもしれません。

なるべく専門家の力を借りた方が良いでしょう。

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