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不安で眠れない時の対処法〜睡眠薬のこと、快眠のためのコツ

   

不安で眠れない時の対処法〜睡眠薬のこと、快眠のためのコツ

近年はストレスを抱えることが多くなり、不安でなかなか眠れないという人が増えてきています。

一過性の不眠であれば問題ないかもしれませんが、それが続くと生活にも支障が出てくるでしょう。

こうなると睡眠薬に頼らざるを得ない場合もあります。

しかし、睡眠薬の効果が薄い時があります。こんな時は薬を増量してもいいものでしょうか。

ここでは、睡眠薬のこと、そして薬を飲まなくても快眠に導くコツを紹介していきます。

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不安で眠れない時に処方される薬について

抗不安薬と睡眠薬(睡眠導入剤)は『マイナートランキライザー』と呼ばれます。

マイナートランキライザーは、作用がマイルドということでこのように呼ばれています。ちなみに作用がもう少し強い薬はメジャートランキライザーと呼ばれます。

このマイナートランキライザーとして使用される薬の大部分は「ベンゾジアゼピン系」に分類されます。

基本的に脳の神経細胞の活動を抑えることで、リラックスした状態を作り出し催眠作用をもたらす薬です。

副作用が比較的軽く、大量服用による致死性がなく、薬物相互作用や耐性,依存性が生じにくく、安全性が高い薬と言われています。

ベンゾジアゼピン系以外の抗不安薬・睡眠薬としては非ベンゾジアゼピン系やバルビツール酸系などがあります。

しかし、安全性の観点から現在はベンゾジアゼピン系の薬が多く使われています。

睡眠薬のタイプと症状別の使い分け方

睡眠薬には、患者の症状によって処方できるように、作用時間によっていくつかの種類のものが用意されています。

そこでここでは、睡眠薬のタイプと症状別の使い分けについて紹介します。

睡眠薬は作用時間によって分類されており、効き目が3〜4時間と短いものから、9〜10時間と長いものまであります。

それは次の4つのタイプに分類されています。

  • 超短期間作用型:作用時間 3〜4時間
  • 短時間作用型:作用時間 5〜6時間
  • 中間作用型:作用時間 7〜8時間
  • 長時間作用型:作用時間 9〜10時間

そして、これらのタイプは症状別に次のように使用されます。

超短期間作用型、短時間作用型

症状:慢性的ではなく、一過性の不眠、寝付きが悪い

効果が短いため寝始めに効果があり、作用時間も短いため、起床後にはあまり影響がありません。そのため、このタイプの睡眠薬は寝付きが悪い患者に有効です。

中間作用型、長時間作用型

症状:寝ても途中で目覚めてしまう、一度目が覚めると寝付けない、早朝に目が覚めてしまう、なかなか寝付けない

効果が長いため、短時間作用型薬では早朝に目が覚めてしまう患者は、こちらに変更する場合もあります。

一方、効果が長いため、日中に眠気が残るなどの影響もあります。

睡眠薬の使いすぎには注意!引き起こされる症状について

眠れない時に睡眠薬を使うのは一つの手段ですが、薬を使いすぎてしまうといろいろと大変な事態を引き起こすこともあります。

そこでここでは、睡眠薬を使いすぎた時に引き起こされる可能性がある症状について紹介します。

副作用を引き起こす

薬には副作用があるものですが、睡眠薬にも同様に副作用があります。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬では、めまいやふらつき、頭痛、興奮、焦燥などの副作用を起こすことがあります。

ひどい時には、黄疸などの肝機能障害を引き起こすこともあります。

依存性、離脱症状を引き起こす

薬に限らず依存というものはありますが、睡眠薬の場合、不眠の原因が解消されない限り薬を手放せなくなり依存してしまうのが問題です。

また、依存してしまった後、睡眠薬を服用するのを急にやめると「離脱症状」と呼ばれる症状があらわれることがあります。

また、不眠症がさらにひどくなってしまうこともあります。その他にも、ドライマウスや耳鳴り、妄想、幻聴・幻覚などの症状もあらわれるようです。

服用量が増えていく

睡眠薬も最初は効き目がありますが、同じ薬を繰り返し服用しているとだんだんと体が慣れてきて、一定の量では効果があらわれなくなってくることがあります。そうなると服用量が増えてくることも。

睡眠薬の多量服用は命に関わる危険性もあるため注意が必要です。

医者に処方された服用量を守っている分には問題ないでしょうが、自分の勝手な判断で増量するのはやめましょう。

処方された薬を飲んでみても不安で眠れない時の対処法

睡眠薬を処方してもらい服用しているものの、上限量まで飲んでもどうも眠れない。こんな時はどうしたらいいのでしょうか。

薬をさらに服用したいと思うところですが、その時は決して安易に薬を増量しないようにしましょう。

睡眠薬の増量は副作用などのリスクが増えるわりに効果があまりありません。
必要以上の薬の摂取は耐性、依存性を高めます。

耐性とは、薬がだんだん効かなくなってくること、依存性とは、薬がないと落ち着かなくなることです。

さらに薬に依存してしまうと、無理に断薬した時に精神的に不安定になったり、ふるえや発汗などが起こったりすることがあります。

処方の上限量まで飲んでも効かない場合は、眠れない原因を探してみましょう。寝室などの環境が原因の場合もあります。

安易に睡眠薬の増量を考えず、就寝環境を見直してみることをおすすめします。

不安で眠れないけど薬を飲みたくない時の快眠へ導く5つのコツ

薬を飲んでもなかなか眠れない時は、それ以外のことを見直すことをおすすめしました。

その中でも、快眠のために日常生活を見直すことと、睡眠に対する考え方を変えることは有効な方法です。

そこで、最後に快眠のための5つのコツを紹介します。

快眠のためのコツ その1:不安に対して過剰に反応しない

誰しも不安は感じるものです。しかし、過剰に不安を感じる必要はありません。不安はほとんどの場合、起こりません。

あまり考えすぎても取り越し苦労になってしまう場合がほとんどです。だから、あまり不安を感じないようにしましょう。

また、不安を感じることは「思慮深い、危機管理能力が高い」とも言えます。そういうプラスの面を見るようにしましょう。

快眠のためのコツ その2:眠れないのは仕方ないと考える

不安で眠れないない時はなんとか寝ようとするあまり、余計に眠れなくなるものです。

眠れない時は無理に寝ようとせず、「不安があるから眠れないのは仕方ない」と考えて、横にだけなっておくなどしてゆったりと過ごしましょう。

快眠のためのコツ その3:ゆったりとリラックスして夜を過ごす

寝る前はゆったりとリラックスして就寝に備えます。テレビやパソコン・スマホなど脳に刺激を与えるようなものは避けましょう。

お風呂にゆっくり入る、部屋の照明を暗めにするなどすると、脳が目覚めている状態からゆるやかに眠たいと感じるようになります。

快眠のためのコツ その4:不安なことは割り切って考える

不安なことはいつまでも考えず、「終わったことは仕方ない」、「将来のことは考えても仕方ない」と考えて、割り切るのも一つの手です。

なかなか難しいかもしれませんが、考えても仕方ないと思うようにしましょう。

快眠のためのコツ その5:睡眠に対する考え方をあらためる

睡眠の常識としてよく言われる「8時間は寝るべき」や「10時には就寝すべき」という決めつけはあらためましょう。

確かに健康的な睡眠には必要なことかもしれませんが、それを気にするあまり睡眠を妨げてしまっては意味がありません。

まずは、起床時間を一定にして、睡眠時間や就寝時間にはあまりこだわらないようにしましょう。

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