アトピーに効果的!ワセリン・シアバターの効能と使い方
アトピーの人は、肌が乾燥しやすく毎日の保湿が欠かせません。
症状を落ち着かせるため、保湿クリームを塗ることが大切ですが、市販されているものはたくさんあるので、どれを選べばいいのか迷うこともあるでしょう。
そんな時は、保湿効果が高く、美肌アイテムとしても話題のシアバターやワセリンがおすすめです。
今回は、ワセリンやシアバターの効果や使い方についてご紹介しましょう。
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目次
アトピー対策・保湿剤の種類と特徴
肌の表面を保護する保湿剤
保湿剤として有名なのがワセリンです。これは、肌の表面に油分の膜を張ることで水分の蒸発を抑えるのが特徴です。
ワセリン自体はアレルギーを引き起こす心配はありませんが、不純物が混ざっている場合はトラブルが起きることもあります。
できるだけ純度の高いものを選ぶことが大切です。
角質層まで浸透する保湿剤
また、角質層まで浸透し、水分を保持してバリア機能を補う保湿剤もあります。
アトピーは、肌本来が持っている保湿機能が低下しているため、このタイプの保湿剤でうるおいを与えることがおすすめです。
代表的なものはヒルドイドで、水分を保持するヘパリンという成分が含まれています。
ヒルドイドには、クリームの他、軟膏やローションなどさまざまなタイプがあり、低刺激ですが、他の成分によってかぶれることがあります。
気になる場合は、使用する前にかかりつけ医に相談し、少量から始めるといいでしょう。
アトピーにはワセリンやシアバターがおすすめ!症状別の保湿方法
アトピーは症状に合わせた保湿ケアが大切
アトピーの症状には個人差がありますが、共通して言えるのは、肌が乾燥しやすいということです。
一般的な肌の手入れでは、化粧水で水分補給をした後、オイルやクリームでフタをして保湿をします。
アトピーで乾燥がひどい場合は、そこに保湿効果が高いクリームやオイルを足すと症状が改善されることがあります。
これから、アトピーの程度に応じたお手入れの方法をご紹介しましょう。
乾燥が軽度の場合のお手入れ方法
肌に傷はないけれど少しカサついている場合は、化粧水の後クリームで保湿しましょう。
クリームを塗っても、乾燥が気になるのであれば、オイルに変えると改善されることもあります。
カサつきがひどい場合のお手入れ方法
肌の乾燥が進んでいる場合は、化粧水の後クリームを塗り、さらにワセリンやシアバター、ホホバオイルなど保湿力が高いオイルを使うと効果的です。
傷があり乾燥もひどい場合のお手入れ方法
乾燥がひどいだけでなく、炎症や傷、ひび割れなどがある場合はオイルを使ったケアがおすすめです。
化粧水がしみる状態であれば、代わりにミネラルウォーターを塗ってもいいでしょう。
ただ、このような段階になると、自宅で対処するのは難しいと思われます。皮膚科を受診し、投薬など適切なケアをしてもらう必要があります。
アトピーの保湿…おすすめはワセリンよりシアバター!特徴と効果
アトピー性皮膚炎は、アレルギー反応により皮膚が炎症を起こす病気です。
肌が乾燥しやすく、外部からの刺激に弱いため、アトピーや敏感肌に良いとされるコスメでも顔が真っ赤になってしまうことはよくあります。
そのため、保湿をして肌を保護することが重要です。
ただ、病院で処方される保湿用のステロイド軟こうやワセリンは使い心地が気になる人もいるでしょう。
そんな人におすすめなのがシアバターです。
シアバターは、アフリカ原産の植物性の油脂で、強い日差しや砂ぼこりを防ぐため、原住民に使われてきました。
実際、紫外線を防ぐ効果や、抗菌作用、抗炎症作用がある他、保湿力が高いことも分かっています。
また、シアバターは固形オイルですが、手に取ると体温ですぐに溶けて肌なじみが良いのも特徴です。
アトピー性皮膚炎の人も安心して使えそうですね。
しかし、低刺激とは言え、いきなり顔につけるのはやめた方がいいでしょう。まずは腕につけてパッチテストをしてから使うのがおすすめです。
そこで問題がなければ、顔につけても大丈夫でしょう。心配であれば、かかりつけ医に相談するといいですね。
アトピーにおすすめの保湿剤とは?ワセリンとシアバターの違い
アトピーの人は肌が乾燥しやすいため、こまめな保湿が大切です。しかし、保湿剤にはいろいろなものがあり、どれがいいのか迷うこともあるでしょう。
代表的なものとして、まず石油由来の保湿剤であるワセリンがあげられます。
石油と聞くと肌に悪そうと思うかもしれませんね。また、独特の臭いやテカリが気になるという人もいるようです。
実は、アレルギー反応を起こす成分が含まれていないため、医学的にも安全な保湿剤なのです。
ただ、人によってはかゆくなってしまうこともあるので、使用前にパッチテストをするといいでしょう。
そして、天然の油脂にはココナッツオイルもあります。もともと食べ物なので、安全性は高いと言えます。
ココナッツオイルには、いろいろな種類がありますが、安全に使えるのは「エクストラバージンココナッツオイル」です。
オーガニックであり、人工的に手が加えられていないものは効果があるとされています。
それから、保湿力だけでなく紫外線を防止する効果もある「シアバター」もいいですね。
アフリカ原産の油脂で、現地の人が伝統的に使ってきた保湿剤です。
シアバターは固形オイルですが、手のひらで温めるとすぐに溶けて肌なじみが良いのが特徴です。
特に匂いもなく、テカリが出ることもないのでワセリンよりも使いやすいという声もあります。
アトピーの人が保湿剤を使用する時は、天然由来の油脂で使い心地の良いものを選ぶといいでしょう。
アレルギー性皮膚炎にもおすすめ!シアバターの効果
アレルギー性皮膚炎とは
アレルギー性皮膚炎は、肌のバリア機能が低下している時に、アレルギーを引き起こす物質と肌が接触することにより発症します。
ヒスタミンという物質が放出されて炎症やかゆみが起こります。
皮膚のトラブルを防ぐには、こまめな保湿が必要です。
シアバターの効果
アレルギーがあり、皮膚のトラブルが多い人におすすめなのがシアバターです。
シアバターには、ステアリン酸やオレイン酸が豊富に含まれています。
ステアリン酸には抗酸化作用があり、不足するとシワの原因になるとも言われています。
そして、オレイン酸はステアリン酸と同様、抗酸化作用と高い保湿力があります。
オレイン酸は、元々人の皮脂に含まれる成分のため、肌なじみが良くバリア機能を強化します。
また、トコフェロールの抗炎症作用により、皮膚の炎症を抑える効果も期待できます。
シアバターは、天然成分であり、肌が敏感で化学物質が苦手な人も安心して使える点が魅力と言えます。
ただ、ワセリンのような医薬品ではないので、医学的に効果が証明されているわけではありません。
症状がひどい場合は、自己判断せずに受診して医師の判断を仰ぐようにしてください。