皮膚科でのレーザー治療で健康保険が適用される疾患とは

美容クリニックだけではなく皮膚科においてもレーザーというのは大変有効な機器で、アザやシミ、ホクロなどの除去に利用されています。

ですが、美容クリニックの様に自由診療（保険適用外）では治療費がとても高くなります。

しかし、皮膚科でのレーザー治療には健康保険が適用されるものもあります。

どのような治療に保険が適用されるのか調べてみましたので、ぜひ参考になさってください。

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皮膚科でのレーザー治療で健康保険が適用になるケース

皮膚科でのレーザー治療が保険適用になる条件として、次の２つの条件をクリアーしている必要があります。

１．厚生労働省が認めたレーザー照射機種であること

２．一般的にアザの分類に入るもの。

しかし、シミの分類に入るものは保険が適用できるものと適用できないものがあります。

また、ホクロに似た皮膚ガン（メラノーマ）というのは保険が適用されます。

これらの皮膚の異常の場合、健康保険が適用できるかどうかの判断は、医師の判断による場合もありますので、事前に医師に相談されることをおすすめします。

参考までに、健康保険が適用される場合というのは、病気やケガによる障害の治療の場合などです。

また、保険が適用されないのは、美容上の理由での治療の場合です。

皮膚科で保険適用されるレーザー照射装置の機種　

皮膚科で保険適用されるためには、厚生労働省が認めたレーザー照射機器を使ってること、アザなどの皮膚の異常に限ることなどの条件があります。

レーザー照射機器の種類としては、Ｑスイッチ ルビーレーザーの一部、Ｑスイッチ アレキサンドライトレーザーの一部、Ｑスイッチ YAGレーザーの一部、炭酸ガス(CO2)レーザーの一部などです。

このＱスイッチとは、レーザーの振動が高精度で短いパルス幅（マイクロ秒：100万分の１秒の単位）を照射することができるレーザー照射機器のことです。

なお、厚生労働省に認可されているレーザー照射機器が限られているのは、メーカーが認可を申請する手間と認可を受けた事によるメリットを判断した結果だと思われます。

それと、美容クリニックは基本的に自由診療ですので、レーザー照射機器も様々な種類の機器があるようです。

皮膚科で保険適用されたレーザー治療の費用とは

皮膚科で保険適用される治療は非常に限られています。レーザー照射装置の機種も限られていますし、保険適用となる治療もアザの治療が主になります。

ですので、受診しようとしている皮膚科に保険適用になるレーザー照射装置があるかどうか、また、治療しようとしているアザが保険適用になる種類のものかどうかを確認しなくてはなりません。

アザの治療に掛かる費用ですが、面積によって異なります。

レーザーの治療費として３割負担の場合で６千円から１万２千円程度になります。それに診察費や薬代などが加算されます。

それと、アザやシミの種類によっては、保険適用が可能なレーザー照射装置以外に、より適したレーザー照射装置がある場合がありますので、早くきれいにアザやシミを除去することができ、費用も保険適用した場合より安いということもあるようです。

皮膚科と美容クリニックの両方で診てもらうことをおすすめします。

皮膚科で保険適用のレーザー治療ができるホクロの種類とは

保険が適用されるレーザー治療ができるホクロというのは限られています。

皮膚がんの一種の「メラノーマ：悪性黒色腫」です。放置すると非常に早く全身に転移してしまいますので、注意が必要です。

通常のホクロとメラノーマを見分けるポイントとしては、

• 形が左右非対称
• 境界が不規則
• 色調にムラがある
• 大きさが６ｍｍ以上
• 症状（色、形、大きさ、表面）に変化がある

もしこれらのポイントに当てはまるようなら、一度皮膚科を受診されることをおすすめします。

なお、メラノーマ以外でも医師の判断で保険適用されるホクロ、例えば放置すると危険と思われるもの、肥大化しつつあるもの、頻繁に出血しているものなどもありますので、一度医師に相談してみてください。

なお、美容目的のホクロ除去は保険適用外です。

皮膚科でレーザー治療を受ける時の注意点

まず信頼できる医師を探すという事が大切になります。

一番信頼性のおけるのは「あそこの病院の○○先生にアザの治療をしていただいたけどとても良くなった」というような知人からの情報です。

しかし、あなたがシミで悩んでいる場合、あなたのシミでも同じように良い結果が得られるかどうかはわかりません。

一度、試しに受診されて詳しい説明を受けてから判断するということも必要かと思います。

また、レーザー照射装置というのは次々に良い装置が開発されていますので、厚生労働省が認可した保険が適用されるレーザー照射装置というのが、少し時代遅れっといった事態もあるかと思います。

それと、アザやシミの程度によっては、保険診療より自由診療の方が早くきれいに安く治療することができる場合もありますので、いろいろと情報を集めてから受診されることをおすすめします。

しかし、保険の適用外の美容クリニックなどで治療を受けた場合、通常の病院なら保険が適用される薬が実費ということも起こる可能性がありますので、病院選びも慎重に判断する必要があります。