手首骨折後のリハビリの重要性〜早期回復のためのリハビリとは〜
手首骨折後のリハビリについて、皆さんはどのように考えているでしょうか。
治療によって痛みが治まれば、もうそれで終わり、と捉えている人も多いようです。
しかし、骨折したことで手首の可動域は狭くなっていますから、これを広げなければなりません。
また、運動機能も落ちていますから、これを回復させて真の意味での完治のためにも、リハビリは重要です。
ここでは手首骨折後のリハビリの重要性と方法について、ご紹介します。
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目次
真の意味での完治のために!手首骨折後のリハビリの重要性
骨折をするとギブスで長期間固定されることになりますから、とてもやっかいですよね。
早くギブスが取れて痛みもなく自由な体に戻りたい、と誰でも思うものです。
しかし、ここで注意したいのは、関節の場合には骨がつながればそれでいい、というものではないということです。
ギブスによって手首を長期間固定していると、周辺の筋肉が衰えて弱くなる、あるいは関節部分が硬直して可動域が狭くなってしまいます。
手首が骨折した場合の治療は、手術の有無にかかわらず、折れてしまった骨を元通りにつなぎ合わせることが主な目的です。
これに対して、手首骨折後のリハビリとは、骨折した患部の周辺の筋肉を柔らかく力強い状態に戻し、また固まってしまっていた関節の動きをしなやかにさせることが目的と言えます。
手首が骨折したら、たとえギブスが取れても、じっくりと時間をかけて丁寧にリハビリをすることが、真の意味での完治には欠かせないのです。
手首骨折後のリハビリ!忘れてはならない大原則とは
骨折した場合の治療とは、骨折する前の元の状態に戻すこと、という言葉に尽きるのですが、具体的には以下の4つのような要素を指します。
- 痛みがない状態にする
- 関節の場合、可動域を元通りにする
- 患部である骨の周囲の筋力を元通りにする
- 形を元通りにする
上記の中で、2の関節の可動域と3の筋力に関しては、治療よりもリハビリによって回復するものです。
また、実際には1の痛みもリハビリによって回復するものであり、こうした点からもリハビリの重要性が分かります。
だからといって、早くから関節の可動域のリハビリをしようとすると、骨折している部分がズレてしまう危険もあります。
特に手首の関節はデリケートな部分でもありますので、焦りは禁物です。
実際には、骨がある程度接合したと判断した段階で、ギブスなどの固定を外して可動域訓練を開始します。
手首骨折後のリハビリはギブスで固定されている時から
手首骨折後のリハビリは、まだギブスをしている時から開始すると聞くと、ちょっと意外ですよね。
といっても、この場合のリハビリとは、まだ骨が十分にくっついていない患部を動かす、という意味ではありません。
手首骨折後のリハビリは、まずギブスで固定されている患部の周辺の筋肉や関節を動かすことから始めるもので、いわば準備段階としてのリハビリと言えます。
これは、患部を長期間固定していることによって、その周辺の筋肉の衰えや関節の硬直などといった弊害が生じているためです。
また、骨折をした場合、その周辺部分も損傷を受けることで、血行が悪くなって患部が腫れてしまっていることが多いのです。
治療中であっても、直接の患部でない部分は動かすようにしておくことで、治療後のリハビリもよりスムーズに進めることができますし、血行を促進して腫れを治す効果もあります。
手首骨折後のリハビリ!ギブスの有無による違いとは
1.ギブス固定中のリハビリとは
手首骨折後のリハビリで、まだ患部をギブスで固定している間に行うリハビリとは、手首の関節が固まってしまうことを防ぎ、また関節が固まることで痛みが生じるのを予防するという2つの目的があります。
手首を骨折した場合、固定することで患部である関節はもとより、その周辺の筋肉や皮膚も硬くなってしまうことがあるため、これを防ぐ意味でギブス固定中に固定していない部位を動かすのです。
なお、近年では実際に動かさなくても頭の中で動かしているイメージトレーニングをする、あるいは手が動いている動画を見るだけでも、リハビリとして効果があるという報告があります。
2.ギブスを外した後のリハビリとは
ギブスを外した後は、専門家によって関節を動かす訓練や、弱い力での筋力トレーニングから始めます。
リハビリの経過によって、次第に重い物を持つなど、自宅でもできる訓練を積極的に行うことが大切で、骨折したからといって何もしないでおこうとすると、かえって治りは遅くなります。
手首骨折後のリハビリでは、指の運動も大切!
手首骨折後のリハビリでは、指を動かすという事も忘れてはなりません。
手首を固定していると、指が固くなり曲げると痛みがはしるものですが、できるだけ負担がかからない方法でほぐすようにすることが大切です。
そこで、以下のような方法で指をほぐすようにします。
- 指を少し曲げて、そして曲げた方向ではなく横の方向に揺さぶります。
- 指を1本ずつ、第1関節、第2関節、第3関節を、それぞれ痛くない程度に横に揺さぶります。
- 手のひらの部分のストレッチを、痛くない程度にします。
- 握ったり、開いたりといった指の運動を、できるだけ多く繰り返します。
- 指の第3関節が曲がるように固定して、しっかりと握る動作をします。
正常な人でも指や手を使わないとむくみやすいものですが、骨折で固定されていると血流が悪くなって、一層むくみがひどくなります。
そのためにも、無理のない範囲で積極的に手指を動かすようにしましょう。