あなたの耳垢は湿ったタイプ?乾いたタイプ?タイプ別掃除の仕方
耳垢には湿ったタイプと乾いたタイプがあります。
日本人は比較的乾いたタイプが多いので、湿ったタイプの掃除の仕方はあまり知られていないかもしれません。
実は乾いている耳垢タイプより、湿ったタイプの耳垢の方が掃除をこまめにしなくてはいけないのをご存じでしたか?
また、タイプ別に掃除の仕方もやや異なってきます。
そこで今回は、耳垢が湿ったタイプと乾いているタイプの違いや掃除の仕方についてご説明します。
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目次
湿ったタイプの耳垢の掃除の仕方について悩む女性のエピソード
私は子供のころからずっと湿った耳垢で、耳掃除の方法について悩んでいます。
深刻な悩みというわけではないのですが、普段から頻繁に耳掃除をしないとベタベタして気持ち悪いのです。
私と同じように湿った耳垢の方はどのように耳掃除をされているのだろう、と気になったので質問させていただきました。
私の耳掃除方法は、基本毎日か二日に一度綿棒で行っています。
ひと通り綺麗にしたあと、綿棒を水に濡らしてもう一度軽く耳掃除しています。
汚れは取れるもののスッキリしません。
耳かき、コルクタイプも使ってみましたが、特に大きな違いはありませんでした。
ミミクリンなどを使えば少しスッキリしますが一時的なものです。
耳垢が乾燥気味でべたべたしている時は、綿棒にベビーオイルをつけて耳掃除をします。
耳垢には湿ったもの(あめみみ)と乾燥しているもの(こなみみ)があり、外国の方は湿った耳垢が多いと聞きました。
日本人で湿った耳垢は珍しいのかな・・・?
スッキリする耳掃除方法、ご存じの方がいらっしゃれば、ぜひ教えて欲しいです!!
湿ったタイプと乾いたタイプの耳垢では掃除の仕方が違う!
耳垢には大きくわけて2つの種類がある事をご存知ですか?
耳垢の種類によって、最適な耳掃除の方法も異なります。
一つ目の種類は「乾性耳垢」タイプです。
文字通り乾いた見耳垢で、みみあか、みみくそ、こなみみ、みみかす、など呼ばれ、灰白色で鱗(うろこ)のような耳垢です。
日本人の約7割がこのタイプだと言われています。
基本的に耳掃除の必要はありません。
二つ目の種類は「湿性耳垢」タイプです。
こちらは褐色でアメ状の湿った耳垢で、あめみみ、やにみみ、じゅるみみ、ねこみみ、とも呼ばれます。
また、乾性耳垢に比べて耳垢腺の数が多い事が分かっています。
耳垢腺の分泌量が相対的に多くなることから、湿った耳垢になるようです。
西欧人の約9割がこのタイプだと言われています。
このタイプの方は耳垢が多い為、定期的な耳掃除が必要となってきます。
耳垢は、外耳道にある「耳垢腺(じこうせん)」と「皮脂腺(ひしせん)」から出る分泌物に、剥がれ落ちた角化表皮細胞(かくかひょうひさいぼう)・毛髪、粉塵などが混ざってできたものです。
もともと自然に耳の外へ排出する性質を持っているので、むやみな耳掃除は耳を傷つけたり、耳垢を奥に押し込んだりしてしまいます。
耳掃除は耳鼻咽喉科で行ってもらうのが一番ですが、ご自分で行う時には入り口付近を綿棒で掃除する程度にしておきましょう。
湿ったタイプ・乾いたタイプの耳垢の違いと耳垢の役割
耳垢は、耳の奥にある耳垢腺から出る分泌物と、耳内部のはがれた皮膚が混ざってできたものでできています。
耳垢腺とは、わきにある汗線の一種「アポクリン腺」と同じ物です。
耳垢には乾性と湿性の2種類あり、耳垢腺の分泌量によって差が出ています。
この耳垢の違いで、他にも違いがみられるそうです。
たとえば、 湿性の人はワキガが多い、女性の方母乳の出が良い、乾性は感染防御の成分を含んでいるなどです。
また、日本人は、70〜80%が乾性耳垢で、白人は90%以上、黒人は99.5%が湿性耳垢だと言われています。
日本人で乾性耳垢を持つ人は、大陸からやってきた渡来人のルーツで湿性耳垢を持つ人は、もともと日本に住んでいた人たちをルーツに持っている、などルーツを探るヒントになります。
また、耳垢には、いくつかの役割もあります。
- 耳の中を保護する。
- 耳垢の油分で乾燥から守る。
- 殺菌効果。抗菌・抗真菌作用があるリゾチームなどが含まれている。
- 防虫効果。
耳垢の成分が持つ匂いや苦味は、耳の穴に虫が侵入するのを未然に防いでいるという説があり、実際耳に虫が入ったと耳鼻咽喉科に訪れる患者には耳垢が少ない。
たかが耳垢、ですが様々な役割と情報を持った、貴重な情報源です。
子供の耳垢が湿ったタイプなら掃除の仕方は耳鼻科に行くのがベスト
耳垢とは、耳の中の耳垢腺からでる分泌物と、新陳代謝によってはがれた皮膚、空気中のほこり等が混ざってできたものです。
耳垢には粉っぽい乾燥した耳垢の人(乾性耳垢)と、べたべたとした湿った耳垢(湿性耳垢)の2種類ありますが、耳垢腺の分泌量の差でこの違いが出ています。
乾燥耳垢の場合、それほど耳掃除をする必要はありませんが、湿性耳垢の場合は耳垢量も多いので定期的に耳掃除をした方がよいとされています。
そこで湿性耳垢タイプの一般的な耳掃除方法についてそれぞれメリット、デメリットをまとめてみました。
耳かきでとる
湿った耳垢の場合べたべたとして耳垢がくっついているので、耳かきでこすってしまい細かい傷をつけてしまう事があります。
この傷が原因で炎症を起こしてしまうこともあるので、耳かきで耳掃除をする場合は、なでるように優しく使いましょう。
綿棒でとる
自宅での耳掃除の場合は一番よい選択かもしれません。
軽くなでるだけで汚れが取れるので、耳に傷をつける心配もありません。
耳鼻科でとってもらう
面倒ですが、これがベストな掃除方法です。
専門医に定期的に耳掃除をしてもらうと安全です。
特に小さなお子さんの場合は耳も小さく掃除もし辛いので、ぜひ耳鼻科に行ってください。
湿った耳垢はアポクリン腺が関係?アポクリン腺の活動や変化
耳垢にはカサカサと乾燥したもの(乾性耳垢)とべたべたと湿ったもの(湿性耳垢)がありますが、この違いは耳の中にある、アポクリン腺の量によって起こります。
アポクリン腺の量は遺伝によって決まりますが、日本人の場合、約16%がアポクリン腺の多い湿性耳垢で、白人や黒人の方は、90%以上が湿性耳垢です。
また中国や韓国では、湿性耳垢は5%前後と言われています。
このことからも、遺伝による部分が非常に多いと考えられています。
一方、アポクリン腺の活動状態は年齢によって変化することが分かっています。
第二次性徴を境に活動量が変化するので、成長期は活動性が高い(分泌量大)=湿りやすい、成長期をすぎると活動性が低下(分泌量小)=乾燥傾向、となります。
同じ人でも年齢によって耳垢の質も変わってきます。
高齢になると粘性になる傾向があることも分かっています。
しかし、なかには成長期を過ぎても、ずっと湿っている人、逆に乾燥している人もいます。